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●世界的ピアニスト、チック・コリア79歳で死去

●チック・コリア79歳で珍しい癌で死去

【Chick Corea Dies At 79】

訃報。


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●チック・コリア79歳で珍しい癌で死去

【Chick Corea Dies At 79】

訃報。

ジャズのみならずあらゆる音楽ジャンルを超越したピアニスト、チック・コリアが2021年2月9日、フロリダ州タンパの自宅で死去した。79歳だった。しばらく前に、ひじょうに珍しい癌が発見されていた。

ジャズ界の偉人で、各界からさまざまな追悼の意が表明されている。

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チック・コリア Chick Corea 2021年2月9日、癌のため死去。79歳。世界的な名声を誇るジャズ・ピアニスト。グラミー賞23回受賞。最近、珍しい形の癌に罹患していることがわかった。公式サイトが発表した→



https://chickcorea.com 
ニュース→https://cnn.it/3d40kLi 

日本のピアニスト、小曽根真さんは今年、小曽根さんの還暦(60歳)と、チックの80歳を記念して合同コンサート・ツアーを行う計画だった。 

ニューヨーク・タイムズ紙訃報→


https://nyti.ms/2MOd8Lf


https://bit.ly/378YrZU 

「私の願いは、演奏や執筆、パフォーマンスがしたい人たちは、それをしてほしいということ。あなた自身のためでなくても、他の人々のためにそうしてほしい。世界はアーティストを必要としているだけでなく、ただ楽しいものだから」

ジェイコブ・コリア―の追悼ツイート。
Chick Corea... an unparalleled maverick, a master of his craft, a trailblazer in every sense, a gentle giant. The world has lost a vast musical force today, but is endlessly richer for the deep legacy Chick has left behind. How lucky we are. Thank you so much,

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チック・コリア アー写2

チック・コリアは1941年(昭和16年)6月12日マサチューセッツ州チェルシー生まれ。本名、アーマンド・アンソニー・コーリア。幼少の頃からピアノに親しみ、ニューヨークのコロンビア大学で音楽を学び、さらにジュリアードに進んだ。ニューヨークで多くのジャズ・ミュージシャンたちとセッションを重ねるうちにマイルス・デイヴィスと邂逅。1970年、『ビッチズ・ブリュー』に参加。その後コリアは「サークル」というグループを結成。さらに、1971年、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成。以後今日まで、名盤多数、多くのレコーディングを自身名義、他のアーティストのコラボレーションも含め多数残した。

グラミー賞に60回以上ノミネートされ、うち23回受賞している。2021年発表分(2021年3月14日発表)でも2部門がノミネートされている。

1973年リターン・トゥ・フォーエヴァーの初来日以来、ソロ、グループなどさまざまな形態で多数来日。最近では2020年の東京ジャズに来日予定だったが、コロナ禍のために来日は中止、配信で演奏を披露した。東京ジャズも出演多数。

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チック・コリア~スペイン (約16分)
Chick Corea - Spain - Live At Montreux 2004


https://www.youtube.com/watch?v=IWBkVucVMCY


チック・コリアと小曽根さんの師匠、ゲイリー・バートンのタイニー・デスク・コンサート 2016/06/14 (約20分)


https://www.youtube.com/watch?v=15IHNYq6stw

SET LIST:
"Love Castle"
"Crystal Silence"

チック・コリア・ライヴ動画(約1時間27分)
THE CHICK COREA AKOUSTIC BAND. JAZZ SAN JAVIER 2018.


https://www.youtube.com/watch?v=w-XZu8DBLSs

Chick Corea (piano)
John Patitucci (bajo)
Dave Weckl (batería)

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Chick Corea, John Patitucci & Vinnie Colaiuta - Blue Note, Tokyo, 1992 (約55分)


https://www.youtube.com/watch?v=58_kvKi-Rrw

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チック・コリア・インタヴュー
Sweetwater Minute - Vol. 193, Chick Corea Interview (約26分)
2013/04/27


https://www.youtube.com/watch?v=ZWlw3XxiXXY

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BBC: In The Studio – Chick Corea: Accomplishing The Goal Of Art (約26分)
17 Nov 2020


https://www.bbc.co.uk/programmes/w3cszvc5

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■過去記事

2008年4月のチック・コリア&上原ひろみのデュオ・コンサート・レポート→https://amba.to/3pfufT4 


#RIPChickCorea #hiromiuehara #チックコリア #上原ひろみ  

チック・コリア&上原ひろみ~9ラウンド真剣勝負
2008年05月01日(木)
Chick Corea & Uehara Hiromi : Dancing In The Piano

【チック・コリア&上原ひろみ~9ラウンド真剣勝負】

武道館。

広いステージにはジャズ・ピアニストがふたりだけ。グランド・ピアノが向かいに2台。上原ひろみとチック・コリアで武道館。カメラが7台ほど設置され、逐一その模様が2台のモニターに映し出される。ブルーノート、東京ジャズでも見せたふたりのライヴが、武道館。登りつめたという感じだ。それだけで、すごいですね。

「今夜、武道館ジャズ・クラブへようこそ」 そうチックは言って、上原とともにピアノをプレイし始めた。

お互いアイ・コンタクトをとりながら絶妙のコンビネーションで両者の火花がスパークする。それにしても上原ひろみの表情は最高だ。ときに嬉しそうに、ときに恍惚に、そして、喜びに満ち溢れて、ピアノと戯れる。その動きはまるで、ピアノとダンスを楽しんでいるかのよう。ここまでピアノと楽しめれば、ピアノも本望だろう。

一方、チック・コリアは、愛弟子をやさしく包み込むように余裕だ。しかし、ある瞬間、同じ土俵に立つものとして同等レベルでの勝負をしている勝負師の目になる。このあたりのやりとりが最高におもしろい。ふたりの間にある緊張感は見事。しかし、その緊張感もどちらもエンジョイし、リラックスしているのかもしれない。そしてもちろん観客も適度な緊張感を持つ。

セットリストも本編ではコリアの曲2曲、ひろみの曲2曲、ガーシュウィンなどその他の作家の作品3曲とバランスを取る。

4日前のブログで、「音楽は勝負だ」ということに触れたが、この日も「音楽は勝負だ」ということが見てとれた。本編7曲、アンコール2曲、計9曲なので、ボクシングで言えば9ラウンド。ジャッジとして採点すると、90対90の引き分けか。(笑) 

カメラが映し出す映像でもっとも印象的なのは、2台のピアノを真上から撮影しているもの。まるでスニーカーのように映るその映像はピアノの美しさを存分に出していた。

かつて、上原が17歳ごろのとき、12年前、チック・コリアの前でピアノを弾き、チックを驚かせた。そして、3年ほど前、まったく別のルートから新人ジャズ・ピアニストの音を聴かされたチックは、その新人と共演することを決めた。そのときは、それがかつてチックの前でピアノを聴かせた小さな女の子であることはわからなかったという。ふたりが再会し、デュオのプロジェクトをやりだしてから、あのときの、ということがわかった、という。もちろん、上原は17歳のときの邂逅を「額縁の中にいるような偉大なピアニストを特等席で聴けるというだけで、そしてその前で、ピアノを弾けるというだけで感激でした」と鮮烈に覚えていたが。

上原1979年生まれ、チック1941年生まれ。そこには38歳の年齢差があるが、ステージの上で、音を聴く限りそんな差はみじんも感じさせない。これも、音楽のマジックだ。

ステージに現れた上原が着ていた赤いワンピースのようなドレスは、ご主人三原康裕さんの作ったものだそうだ。

5年前、平社員だった彼女は、いまや社長クラスのVIP。すごい出世だ。

■過去関連記事

December 28, 2007
Uehara Hiromi Wrote A Piece Tribute To Oscar Peterson
【上原ひろみさん、オスカー・ピーターソンへの追悼文を書く】


http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10062695413.html

同追悼文→



http://www.hiromiuehara.com/message/2007/1226.html
(ここに過去記事一覧があります)


2003/11/06 (Thu)
Hiromi Uehara: Talent, Technique, Gutsiness & Little Bit Of Luck
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200311/diary20031106.html

(上原ひろみを知る)

2003/12/01 (Mon)
Master Of 88: Sky’s The Limit For Hiromi Uehara (Part 1)

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=655
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031201.html

(初ライヴ鑑賞・感想文)



2003/12/02 (Tue)
Master Of 88: Genius Or Mediator? Hiromi Uehara Connect (Part 2)

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=656
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031202.html

September 04, 2006
Tokyo Jazz Live: Young Meets Old, East Meets West, Fresh Meets Mature...All Happening Here

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=655


http://blog.soulsearchin.com/archives/001248.html

■ アルバム

デュエット(初回限定盤)(DVD付)
チック・コリア&上原ひろみ
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M) (2008-01-30)

■ メンバー

上原ひろみ
チック・コリア

■セットリスト

Setlist : Chick Corea & Uehara Hiromi &  @ Budoukan, April 30, 2008

Show started 19:12 (denotes Composer)
01. Very Early (Bill Evans)
02. Summertime (George Gershwin)
03. Children’s Song #12 (Chick Corea)
04. Place To Be (Uehara Hiromi)
05. Humpty Dumpty (Chick Corea)
06. Fool On The Hill (John Lennon, Paul McCartney)
07. Old Castle, By The River, In The Middle Of A Forest(Uehara Hiromi)
Enc. Bolivar Blues (Thelonious Monk)
Enc. Spain (Chick Corea)
Show ended 20:58

(2008年4月30日水曜、日本武道館=チック・コリア&上原ひろみ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Corea, Chick & Uehara, Hiromi

2008-69

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