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〇『湯川れい子の洋楽千夜十夜・ウィズ・マイク越谷~マイケル・ジャクソン』~ユーコ・スミダ・ジャクソンさんを迎えて

(写真K-Sato)

〇『湯川れい子の洋楽千夜十夜・ウィズ・マイク越谷~マイケル・ジャクソン』

【Reiko Yukawa’s Music Of One Thousand and Ten Nights】

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(本作・本文は約5000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ10分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと17分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇『湯川れい子の洋楽千夜十夜・ウィズ・マイク越谷第2回~マイケル・ジャクソン』

【Reiko Yukawa’s Music Of One Thousand and Ten Nights】

第2回。

音楽評論家、作詞家でおなじみの湯川れい子さんが自身が好きな洋楽アーティストを毎回選んで、深掘りして解説し、そのアーティストにゆかりのゲストを招いてトークするイヴェント『湯川れい子の洋楽千夜十夜』第2回が2021年3月28日(日)渋谷のイヴェント・スペース「ロフト9」で行われた。約2時間。ゲストにマイケルの『デンジャラス・ツアー』(1992年6月~1993年11月)で唯一日本人女性ダンサーとして抜擢されたユーコ・スミダ・ジャクソンさんと吉岡正晴が登壇した。司会マイク越谷さん。

第一部は、湯川さんが1993年2月10日全米で放映された『オプラ・ウィンフリー・ショー』でのマイケル・ジャクソンの生インタヴューの一部について解説。

オプラ・ウィンフリー・インタヴュー~マイケル・ジャクソン (日本語字幕付き)


https://www.youtube.com/watch?v=qu2vS5gl9qY&t=4s


https://www.youtube.com/watch?v=Hv3A5A54LLY

全訳(テキスト)が書かれたブログ


http://mjfcmoonwalk.com/mjtalks-oprah93.html#jimaku

エレファントマンの骨が家にあったことについての質問、肌が白くなったことについて「そんな方法があるのですか」とマイケルは尋ね、「これは押さえられない病気だ」と伝える。

「なぜ子供が好きか」「そのピュアさが好きだから。子供の純粋さに囲まれているとほっとする」「病気の子どもたちに、手品を見せたり、映画を見せたり、病気のつらさからひとときでも逃れられようにしてあげたい」「ヒール・ザ・ワールド・ファンデーションを作ったので、そういう子供たちを少しでも手助けしたい」

ムーンウォーク誕生の秘密などを説明し、あれをやった後、「僕は初めてダンサーとして評価されたことが嬉しかった」というが、子供のころからずっと踊ってきたマイケルがそれまで踊りで評価されなかったことに、湯川さんは驚く。

このパートをいったん締めて、アレサ・フランクリンの映画『アメイジング・グレイス』のCMを流した後に、ユーコさん登壇。

CM


https://www.youtube.com/watch?v=rW97dB7Q8YA

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ユーコさんがダンスを始めたきっかけ、いかにしてマイケルのオーディションを受けたかなどについて語った。そのオーディションの状況などを詳しく語った。

ユーコさん参加の『デンジャラス・ツアー』(ライヴ・イン・ブカレスト)


https://www.youtube.com/watch?v=Hxgo-Qu-ZZE

湯川さんが、ちょうどスクリーンに写されたユーコさんの姿を見て、スタイルの良さに感激し、「ちょっと立って~」とうながした。

ユーコさんはこのツアーに先立って、マイケルの「ブラック・オア・ホワイト」のモーフィングの部分で登場している。

Michael Jackson - Black Or White (Official Video)


https://www.youtube.com/watch?v=F2AitTPI5U0
(6分00秒あたり)

そして、マイケルの「リメンバー・ザ・タイム」のリハーサルの模様が紹介された。

Michael Jackson - Remember The Time | Rehearsal


https://www.youtube.com/watch?v=y6OfN7eGgd8

ちなみに、冒頭に出てくるドラマーは今は亡きリッキー・ローソン。まだ音合わせが1-2回目だったのでマイケルも全体的に把握しておらず、ユーコさんが、右、左などとマイケルに対して声を出していたという。ステージ正面に見て、左から2番目がユーコさん。

湯川れい子千夜十夜 4ショット

(左から吉岡、湯川れい子さん、ユーコ・スミダ・ジャクソンさん、マイク越谷さん=写真撮影K.Sato)

ということは、ユーコさんはマイケルに踊りの指示を出した女性、ということになる。(笑)

このときは、完全版の音がギリギリまでできてこなくて、ほとんど本番直前に音が完成したとかで、かなりバタバタだったそう。そしてその本番寸前「マネージャーがやってきて、マイケルが練習していたら、足をくじいちゃって、踊れない」って言ってきたとユーコさん。みんな「え~~」と驚くが、本番では結局、マイケルはずっと椅子に座っていたが、最後に立ち上がり、大変な盛り上がりになった。

このリハーサルの後の本番が1993年3月9日の『ソウル・トレイン・ミュージック・アワード』での「リメンバー・ザ・タイム」のそのパフォーマンス。

https://www.youtube.com/watch?v=H8guqkWuX1U

最後にかつぎあげられているのがユーコさん。

マイケルの人となりなどについても「人として感じたのは、これを作りたいと思ったものを作るとき、まったく妥協しない。それをやるために私たちをどれだけついてこさせられるか、私たちがもっている最高の部分の数倍もできるようにさせてくれる、そんな人でした」と語る。



また、『デンジャラス・ツアー』でユーコさんがマイケルと絡むシーン。

Michael Jackson - Dangerous Tour 1992 - The Way You Make Me Feel (live in Tokyo)


https://www.youtube.com/watch?v=J0Ke_c69MVg

この「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」は、ユーコさんが唯一マイケルと一対一で絡むところ。そのリハーサルでマイケルは、ユーコさんに「もっと自分を出せ、ここは君がもっとも映えるところだから」とアドヴァイスした。だが、マイケルにキスしたことですぐにクビになったダンサー、タチアナのことが頭に浮かび、あまりやりすぎてクビになるのもやだな、とも思った、という。そして、ツアーの中でこのユーコさんのダンスの部分は完全にフリー、アドリブで毎回違ったものになっていたという。

このほかに、ユーコさんがアメリカの映画プロデューサーでもあるジョージ・ジャクソンさんと結婚したときの話などもでた。彼はその後、モータウン・レコードの社長に抜擢されるが42歳の若さで脳溢血で急死。

そして、娘さんのコナ・ローズさんが5月21日に渋谷のウーム(Womb)で複数アーティストの一人としてライヴを披露する、という。

最近の活動について簡単に紹介。ユーコさんがてがけているのは、セルラムというもの。人間の細胞を活性化させることによって、さまざまな問題を解決するというもの。これは彼女自身がやけどを負ったためにその治療法をいろいろと模索していく中でであったもの。イギリスの開発者と連絡を取り、この技術を習得して施術できるようになっただけでなく、セルラムの開発メーカーとなっている。

セルラム(Cellulam)ウェッブページ


https://cellulam.co/yuko-sumida-jackson/

セルラム紹介ビデオ(約1分)


https://www.youtube.com/watch?v=C-D0hl-ymn8&t=2s

途中に湯川さんの断捨離で、じゃんけんをして、勝った方にいろいろなものがプレゼントされた。

このあと、ゲストに吉岡正晴が呼びこまれた。僕は1983年8月5日にマイケル邸を訪問した際の話と、最近ネットに出て知った「ロック・ウィズ・ユー」の作者ロッド・テンパートンが歌うデモ・テープといわれるものをかけるという二つのネタを用意したのだが、ユーコさんのお話がまだ足りないと感じたので、ラウンジでのお話でけっこう印象に残っていたユーコさんがマイケルのステージを見ていた特等席の話をしてもらった。

■ユーコ・スミダ・ジャクソンさん、『ソウル・サーチン・ラウンジ』ゲスト回レポ 

ラウンジ49~ユーコ・スミダ・ジャクソンさん語る (パート1)
2020年03月03日(火)


https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12577715556.html

ユーコさんの特等席の話↓

ラウンジ49~ユーコ・スミダ・ジャクソンさん語る(パート2)客席から向かってくる魂の塊
2020年03月08日(日)


https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12579567642.html

ユーコさんは「魂のかたまりがステージの向こう(観客席のほう)からやってくる」と言った。それを受け取ってどんどん大きなスーパースターになっていく。

すると湯川さんが、「ミュージシャンもみんなそうなの。でも、それを受け取らない人もいるんですよねえ。それぞれのエゴがあるから。ただ、スーパースターってみんなそうなんだけど、全身で受け取るんだけど、だったらどうしてみんな悲劇的に死んでいくのっていうのもあるのよね。あの重圧にさえ耐えられないというのは、(彼らが)私たちと同じ人間なのよ」と言って、そのスーパースターたちが観客から得る膨大な愛との葛藤に思いを寄せた。

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マイケル・ジャクソン「ロック・ウィズ・ユー」~ロッド・テンパートン・デモ

Rod Temperton Lead Vocal Demo for Michael Jackson - Rock With You - Written By Rod Temperton


https://www.youtube.com/watch?v=y2vj3YoEzOQ

さすがにこれを聴いた湯川さんも、「私もたくさんこういうデモ・テープを聴いて、作詞をするけど、ここまでひどいのはなかなかないわねえ」と驚かれた。

ユーコさんはちょうど湯川さんが紹介していた『オプラ・ウィンフリー・ショー』の生放送を、マイケルのダンサーやスタッフたちみんなで見ていたという。

また、彼女は「れい子先生や吉岡さんのように実体験を伝えていくことの大切さや、その思いと素晴らしい活動に改めてパワーをいただきました」と述べている。

やはり改めて思うのは、マイケル・ジャクソンという存在がいかに全地球の人類たちに大きな影響を与えているかということだ。それは死後10年以上を経ても、その影響力は優ることはあれ、決して衰えない。

■書籍

ユーコ・スミダ・ジャクソン
2011/6/22
PHP研究所


https://amzn.to/2PCtebM
ユーコさんの自伝的著作。


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次回は近く正式発表がありますが、2021年6月27日(日)14時から、同じく渋谷ロフト9で、ローリング・ストーン誌が選んだトップ3アーティスト、アリーサ・フランクリン、レイ・チャールズ、そして、エルヴィス・プレスリーにスポットをあてるそうです。ゲストはアリーサに対面インタヴューを行っている音楽ジャーナリスト、中野利樹さんの予定。


artol.web.fc2.com/index.html


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