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〇長岡秀星回顧展12月8日開始に向けて準備進む~

〇長岡秀星回顧展12月8日開始に向けて準備進む~

【Shusei Nagaoka Exhibition In Progress To Be Opened December 8th】

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〇長岡秀星回顧展12月8日開始に向けて準備進む

【Shusei Nagaoka Exhibition Preparation In Progress To Be Opened December 8th】

準備。

ソウル・ミュージック・ファンにはアース・ウィンド&ファイアー、メイズ・フィーチャリング・フランキー・べヴァリー、スペース、シャラマー、ミッドナイト・スター、グレイ&ハンクスなど数多くのレコード・ジャケット・デザインで知られる世界的イラストレーター/画家、長岡秀星氏の回顧展が2020年12月8日(火)から代官山ヒルサイドフォーラムで開催される。その準備が進んでいる。

今回は長岡秀星氏の保存されている約160点の中からおよそ70点が展示される。会場で正式に展示される前に、マスコミ関係者用に近くのギャラリーでいくつかの作品が展示されている。実際の展示では原画のほかに、その原画が使われたレコード・ジャケットなどもあわせて展示するために、音楽ファンにとっても楽しめるものになりそうだ。


長岡秀星 額装 画廊展示 アース オールンオール

(左から、ミッドナイト・スターのジャケットに使われた原画、アースの『オールン・オール』、スペースの『スペース』)

今回は、立派な図録(予価4500円)、ポストカード数種類(予価2000円)の他、原画から制作したアースのジャケットのジクレー(ジークレー)版画(プリモアート)で、長岡秀星とモーリス・ホワイトの直筆サイン入りのものを数十枚額装して販売するという。(これは価格未定) ジクレー版画は実物を見たが、リアルな版画だ。

版画はアース作品から5点、他にメイズ1点、スカイライナーズ1点、ミッドナイト・スター1点など計10点制作だ。販売価格は未定。

この中で『オールン・オール(太陽神)』は、原寸大より一回り小さいが、原画が2メートルx60センチだけに一回り小さくても、かなり大きく迫力がある。もちろん、ナンバリングされている。これは当初300枚制作されたが、ほぼ売られてしまい残っている50枚弱が今回販売されるという。


長岡秀星・ 前売り用ポストカード




図録。

図録は、現在のところ、今回展示される作品をほぼ全部収録する。LP(30センチ四方)に近い大判で重量のある紙に印刷され、おそらく1キロ近くの本になるものとみられる。現在のコロナ禍ゆえに会場まで足を運べない人のために通販も考えるという。図録は12月7日に完成、会場で即売されるが、通販などの詳細はそれ以後に発表される。

長岡秀星 風林火山 テレビから

(『オールン・オール』の一部、「風林火山」の文字が…)

保存。

ところで、長岡氏の原画は1970年代のレコード・ジャケットものはあるが、アメリカに行く前、1960年代のものはほとんど残っていない。日本の雑誌やポスターなどで使われても、なかなか出版社が著作者にきっちりと返却するというシステム、習慣ができていなかったためと思われる。

しかし、1970年、長岡氏がアメリカに行き、ひじょうにち密な作品を作り出すようになり、そうしたものは後世まで残さなければならないと感じるようになったため、自作をきっちり戻してもらうことを徹底した。

忙しい中で、返却の催促など相当な苦労があったと思われるが、長岡氏は自分でその作業をしていたようだ。それゆえに、これだけ多くの作品が残っていて、個展を開けるまでに至っている。

1960年代から70年代にかけて、出版の世界ではたとえばこうしたイラストの原画(生原稿)などをしっかり戻すという習慣はあまりなかった。小説などの生原稿もほぼ捨てられてしまっていたようだ。

長岡氏のLPレコード用のジャケットは1980年代中期くらいであまり見かけなくなる。それは、1981年にCDが発明・発売されてから、徐々に音楽メディアがレコード盤からCDになり、そのジャケットは12センチ四方という小さなものになったからでもある。

1987年にはCD売り上げがアナログ盤を逆転。大きなジャケット・デザインから小さなデザインに変わったことでジャケットに対する価値、価値観が大きく変わった。

長岡氏は1980年代半ばから自作のストーリーを考え、それに沿ったイラストを描き、それらを映画化もしたいという大きな夢を持っていた。残念ながらその夢は実現していないが、そのための創作物がこれまたかなりの量があり、それだけで個展ができるほどだ。

今回の回顧展が好評であれば、期間の延長の可能性も視野にいれつつ、コロナ禍のためになかなか会場に来れない人々のために、コロナ禍が落ち着いたら再度東京、その他の地方都市でも開催したいという。

主催者の出川さんによれば、取材などで訪れた方が原画を見ると、一様に感動されていく。今回コロナのために、長岡ファンの多くが50代、60代であるとすると、一番展覧会に足を運びづらい人達だという。

「彼の宇宙へのまなざしは、本当に素晴らしいものがある。今でこそ、コンピューター・グラフィックでこうしたものは比較的簡単に描けますが、当時はすべてアナログで筆を使って手描きですからねえ。色使い、タッチ、細かいところ、そのディテールさ、それらはこうした大きな原画を間近で見れば、改めて感じるものがあると確信しています」と述べている。

また会期当初より、後半のほうが前半の口コミなどを聞いた人たちが訪れることは間違いないので、前半に来場されたほうがじっくりと作品を鑑賞できるとしている。

NASAが驚いたイラストレーター・長岡秀星の想像力
2020/11/26


https://www.youtube.com/watch?v=4Q3wW2Kb1wA

長岡秀星の世界!Part1 DJ OSSHYと吉岡正晴のDISCO MEETING ”ディスコミ!” vol.6 (約15分)
2020/11/07


https://www.youtube.com/watch?v=hNYP-16NKiM&t=54s

長岡秀星の世界!Part2 DJ OSSHYと吉岡正晴のDISCO MEETING ”ディスコミ!” vol.7 (約16分)
2020/11/21


https://www.youtube.com/watch?v=JJdy2b36Y7k

長岡秀星の世界!Part3 DJ OSSHYと吉岡正晴のDISCO MEETING ”ディスコミ!” vol.8 (約16分)
2020/12/05 18時公開予定


https://www.youtube.com/channel/UC2KUUmrC9W84z8t-4R6NIcg


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詳細

タイトル:長岡秀星回顧展 スペース・ファンタジー~透明な宇宙を求めて~
会期 2020年12月8日(火曜)~12月27日(月)11時~19時(会期中無休)
会場 代官山ヒルサイドフォーラム
東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
主催・企画: 長岡秀星回顧展実行委員会
協力: 長岡徳子、株式会社なかはら、Hillside Terrace

公式ウェブサイト
 https://www.bsfuji.tv/shusei_nagaoka/
入場料:
【前売】一般1,500円/大高生1,200円/中小生600円/ポストカードセット付2,000円
【当日】 一般1,700円/大高生1,400円/中小生800円
入場チケットについては特設サイトにて。 https://eplus.jp/nagaokasyusei/(チケットは2020年9月21日から発売)
※会場内混雑緩和のため、前売チケットは時間帯/曜日によって<日付・時間指定>とさせて頂きます。

長岡秀星 チラシA面 JPEG

長岡秀星 チラシB面 JPEG


長岡秀星氏の展覧会は、1981年12月に東京・伊勢丹での大規模な展覧会が国内を巡回し、約6万人の入場者を集め大きな話題となった。その後1991年に銀座・三越で行われた。長岡氏が2015年6月23日に死去した後、2016年11月に長岡氏の生まれ故郷長崎県壱岐市で48点が展示された追悼展が行われた。都内では29年ぶりとなる。

■長岡秀星・プロフィール

1936年(昭和11年)11月26日、長崎生まれ。本名長岡秀三。1955年、武蔵野美術学校入学後まもなく雑誌などで仕事を開始、仕事が忙しくなり1958年、中退。その後国内で雑誌、広告などの世界で多数の仕事をてがけた。

ブログ 長岡秀星 アー写

1970年4月に渡米して以来、ロスアンジェルスを拠点に活動。音楽業界では1972年、ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』のジャケットを、「デザイン・マル」のクレジットでてがけた。ただこのアルバムはまったく売れずに、1973年カーペンターズの『ナウ・アンド・ゼン』をてがけ、大ベストセラーになったことにより、レコード・ジャケットを多数てがけるようになった。特に、1977年、アース・ウィンド&ファイアーの『太陽神(原題、オール・ン・オール)』、1978年同『ベスト』、1979年『黙示録(原題、アイ・アム)』、エレクトリック・ライト・オーケストラの『アウト・オブ・ブルー』(1977年)などのジャケットで世界的名声を集めた。

他にもカサブランカ・レコードの各種ディスコ・アルバムのジャケット(ジョルジオ・モローダー、スペースなど)、キャピトル・レコードでのジャケット(メイズ・フィーチャリング・フランキー・べヴァリー、カルデラ、サンなど)、シャラマー(アップタウン・フェス)、日本の喜多郎(『オアシス』、『シルクロード』、『敦煌』、『氣』)など多数のレコード・ジャケットをてがけた。

このほかに、ゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラーなど大企業やNASAなどもクライアントだった。

その作風はひじょうに緻密でまるで写真のようにさえ見えるもの。

そして、宇宙、生と死など普遍的なテーマにチャレンジした作品群は、21世紀になってもその魅力はまったく薄れることはない。

今回の個展は、関東地区では29年ぶりのもの。レコード・ジャケットの原画とレコード・ジャケットそのものも展示するなど、音楽ファンにとっても楽しみな展覧会になりそうだ。

展覧会 見所と構成

On Space & Science

高校卒業まで壱岐で過ごす。海に潜り、飛行機と船の絵ばかり描く少年だった。高校を卒業して上京、武蔵野美術大学に入学するも、3年で退学し、イラストレーターとして、百科事典の図解、 少年向けの雑誌にメカニズム、宇宙向けの絵を提供した。1970年に渡米、渡米3ヶ月でカリフォルニアの雑誌「WEST」のカバーにスペースシャトルを描く。 この作品で宇宙を描く画家秀星の名前を全米が注目し始めた。1986年つくば科学万博に展示された作品を含め約40点を展示。

On Record Jacket

1973年 Carpenters「Now & Then」の LPジャケットを描く。 レコードはミリオンセラーになり、この成功でサウンドとジャケットを視覚的に楽しむという新境地が生まれる。
Earth, Wind & Fireのリーダー、モーリス・ホワイトは「秀星、LPジャケットを描いてくれ。我々は秀星のジャケットを見て、そのイメージとのヴァイブレーションの中でサウンドを創りだしていこうと思う。」と云ってジャケットの制作を依頼した。そうして生まれた「All 'N All (太陽神)」「I Am (黙示緑)」の成功で秀星はポピュラー音楽界のトップイラストレーターになった。音楽業界に大きな影響力を与えたアルバムカバー原画約40点を展示。

作家メッセージ

”21世紀を生きていく我々の残されたテーマは、やはり宇宙だと思います。 映像、コンピューター、 IC産業、セラミック、そういうものの需要は個別の需要で、その需要を作るもとのプロジェクトといったら宇宙しかありません 。 地球はもう分けつくされているし、トラブルの種で一杯です 。 皆で力を合わせてどこか外へでようよ...と、ほかの星から文句がでるのは将来の問題で、その時はその時で考えましょう、という処です。 
さしあたりは宇宙へ出かけていくことをテーマに、とにかく人類というものを活性化しないことには生き残れない。ですから、日本の将来においても一番役に立つのは「宇宙開発コーナー」だと手前みそで思っています。”
長岡秀星 LAにて (長岡秀星の世界・PARTII より抜粋) 1985年

楽曲タイアップ

長岡秀星回顧展 SPACE FANTASY –透明な宇宙を求めて–イメージ・ソングも2曲決定!

クラシック・クロスオーバーのヴォーカル・ユニットLE VELVETSと、YouTubeで話題の「シティソウル」バンドPenthouseがEarth, Wind & Fireの名曲をカバー!

LE VELVETS「宇宙のファンタジー」

Penthouse「SEPTEMBER」

[アーティストプロフィール]

LE VELVETS

柔らかく、上品で滑らかな生地、「Velvet」(ヴェルヴェット)に由来。メンバーは4人で、全員が音楽大学声楽科を卒業し、テノールとバリトンで構成されたヴォーカル・グループ。
クラシックはもちろんロックやポップス、ジャズ、日本の民謡に至るまで、様々なジャンルの歌を自在に表現、独自の世界を創り上げている。最新アルバム「WORLD MUSICAL」では、世界のミュージカルの名曲をLE VELVETS ならではのアレンジにて収録。同タイトルツアーでは好評のうちに幕を閉じた。

10月にニュー・アルバム「PRAYLIST」をリリース予定。「宇宙のファンタジー」収録。
https://www.le-velvets.com/

Penthouse

東京大学発6人組「シティソウル」バンド。洗練されたカバーやオリジナル楽曲をおよそ週1回のペースで投稿。パワフルな男女ツインボーカルを軸に、PfにはCateenが参加。「日常をおしゃれに彩る音楽」を探求している。浪岡真太郎(Vo.&Gt.)大島真帆(Vo.)矢野慎太郎(Gt.)大原拓真(Ba.) Cateen(Pf.)平井辰典(Dr.)
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCJkB-SYgqY4Fwr-yMjxCTtA
なお今回のカバーソングにはゲストボーカルとして、ハモネプ2020優勝者るーか及び同2019決勝進出者おかのやともかが参加。

るーか
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCdx8gSic-iCHBX6r-J7VcYA

おかのやともか
YouTube:https://www.youtube.com/user/tokanoya117

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■長岡秀星氏訃報

速報。訃報。世界的画家、イラストレーター、長岡秀星さん78歳で死去
2015年06月27日(土)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12043707830.html


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