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〇 デニス・コフィー~サイケデリック・ソウルの申し子~ファンク・ギターの元祖作品をまとめて

〇 デニス・コフィー~サイケデリック・ソウルの申し子~ファンク・ギターの元祖作品をまとめて

【Dennis Coffey 】

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〇デニス・コフィ―~サイケデリック・ソウルの申し子~ファンク・ギターの元祖作品をまとめて

【Dennis Coffey : One Of The Funk Brothers 】

ギタリスト。


先日、星川薫さんのユーチューブ番組『オールド・スクール・ソウル・ギター』の第5回が配信され、そこでドラマティックスの2曲が解説されていたが、その2曲ともギターを弾いていたのがデニス・コフィーだった。そこで、久々にデニス・コフィーの作品をチェックしてしまった。

もし未見の方は、こちらをまずどうぞ。

第5回
Old School Soul Guitar vol.5
2021/06/18


https://www.youtube.com/watch?v=Sf7v8OpoVwY

このドラマティックスの「ホワッチャ・シー~」と「イン・ザ・レイン」のギターのエコー、ワウワウのやりかたなどを解説され、納得。

そこで星川さんとちょこちょこやりとりしているうちに、ぜひ、デニス・コフィーの特集でもやってください、と言ったら、検討します、とのこと。デニスの参加曲リストをコピーして、PDFで送った。(笑) 果たしてどうなるか。

この1972年頃の作品はあまりレコードにミュージシャンがクレジットされていないので、当時は誰がプレイしているかわからないことが多いのだが、時代が流れ、その時代を振り返る書物やインタヴューなどが出てきて判明することが多々ある。

デニス・コフィーの場合は、2004年に自伝『ギターズ、バーズ、アンド・モータウン・スーパースターズ』を出しているので、そこでけっこういろいろ語られている。ちなみに僕は2013年に入手した。この巻末に、デニスが参加した作品の簡単なリストがあり、「これも、あれも、そうだったのか」となった。

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■デニス・コフィーについて

デニス・ジェームス・コフィ―は1940年(昭和15年)11月11日ミシガン州デトロイト生まれ。現在80歳。15歳くらい(1956年)からプロのギタリストとして地元デトロイトで活躍をはじめ、スタジオ、ライヴなどで演奏するようになった。

1960年代に入ると、デトロイトで大きな勢力となったモータウンのスタジオや、デトロイトの他のスタジオでのセッション、またライヴハウスでのライヴなどで活躍。特にモータウンでは、ファンク・ブラザーズの一員として多くのレコーディングに参加した。

特にモータウンのプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドのセッションでは、スライ&ファミリー・ストーンのサウンドに影響されたワウワウ・サウンドを取り入れ、独特の音を出すようになった。

1971年には自身のレコード「スコーピオ」がクラレンス・エイヴォントのサセックス・レコーズからリリースされ大ヒットした。1972年頃から3年ほど、本拠をデトロイトからロスアンジェルスに移したが、その後またデトロイトに戻り、現在もデトロイト在住。

1977年、地元のグループCJ&カンパニーでディスコ曲を録音、これがヒット。

その後もレコード業界で活躍していたが、1990年代一時期、音楽業界を引退し、フォードの自動車工場で仕事をしていたという。

90年代以降は、彼の作品などがサンプリングされたりカヴァーされたりして、徐々に再評価されている。

2002年に公開されたファンク・ブラザーズを描いた映画『スタンディング・イン・ザ・シャドーズ・オブ・モータウン』でもインタヴューを受け、ファンク・ブラザーズについて語っている。その後、2004年に自伝『ギターズ、バーズ・アンド・モータウン・スーパースターズ』を発売。以後はマイ・ペースで音楽活動を続けている。アレンジャーでありレコード共同制作者でもあるマイク・セオドア―とともに、サセックス・レコーズから出たロドリゲスのアルバムの制作にもかかわったが、この彼にフォーカスしたドキュメンタリー『サーチン・フォー・シュガーマン』が2012年にオスカーを獲得した。

デニス・コフィーは、2010年にミシガン・ロック殿堂にファンク・ブラザーズの一員で選出され、また、ソロとしても2018年に選出されている。

何よりも彼の功績は、R&Bの分野でほぼ初めてワウワウのギターや様々な効果音のボックスを使って、それをファンキーなサウンドの中に溶け込ませたことだろう。ロックの分野ではすでに何人かがこれらを使っていたが、R&Bのレコードでこれを使ったのは、「おそらく自分が初めてだ」と言っている。

デニス・コフィーがギターで入っている作品のほんの一部を集めてみた。ゆっくりお聴きください。

デニス・コフィーが15歳で初めて参加したレコーディング・セッションの曲。ロカビリー曲だ。なんとシングルのB面でも弾いているという。

Vic Gallon – I’m Gone (1956) (2:37)
Vic Gallon-I'm Gone 1956
26,065 回視聴•2009/06/25


https://www.youtube.com/watch?v=1OVlvDufWHQ

Vic Gallon – I Keep Lovin’ You (1956)(2:37)


https://www.youtube.com/watch?v=TQ9AMxKrvcY

Edwin Starr – SOS (1966/2)


https://www.youtube.com/watch?v=K3DebcxhLmE

Cloud Nine: The Temptations (1968/11)
1,556,253 回視聴•2010/07/26


https://www.youtube.com/watch?v=SkLq8qKpk6g

That's the Way Love Is - Marvin Gaye (1969/9)
135,011 回視聴•2016/01/17


https://www.youtube.com/watch?v=p2R4CNHJrps
ちょっとファズがかかったようなギター

Gladys Knight and The Pips - Friendship Train (1969/11)
34,345 回視聴•2019/03/13 (1969)


https://www.youtube.com/watch?v=Lvj5df224C8

Temptations –Psychedelic Shack (1970/1)


https://www.youtube.com/watch?v=j-VwHqSY8vU

Freda Payne – Band Of Gold (1970/4)


https://www.youtube.com/watch?v=daxiMb0rITA


Spinners – It’s A Shame (1971/7)

 
https://www.youtube.com/watch?v=WoZP18U5VyY

Edwin Starr – War (1970/7)


https://www.youtube.com/watch?v=dQHUAJTZqF0

100 Proof – Somebody’s Been Sleeping In My Bed (1970/8)


https://www.youtube.com/watch?v=TIkny3aDQSo

Gladys Knight & The Pips – If I Were Your Woman (1970/11)
1,360,270 回視聴•2010/10/29


https://www.youtube.com/watch?v=qfORYJt3OJU

Honey Cone - Want Ads (1971/4)
128,569 回視聴•2015/12/04


https://www.youtube.com/watch?v=r0V9K0ERzRo

Dramatics - Whatcha See is Whatcha Get (1971/7)
2,191,552 回視聴•2012/07/08



https://www.youtube.com/watch?v=8krq5V1C03

DRAMATICS IN THE RAIN
21,886,741 回視聴•2012/08/24 (1972/2)


https://www.youtube.com/watch?v=ux8gZuvTVR8

Johnny Bristol – Hang On In There baby (1974/7)


https://www.youtube.com/watch?v=ZVdzN1axrW8

I Wanna Testify – Parliaments (1974/12,

 
https://www.youtube.com/watch?v=0VALag9z2Ho

CJ & Co - Devil's Gun (Official Video)(1977/6)
17,708 回視聴•2013/06/23


https://www.youtube.com/watch?v=WFyWHWcWPsI
(2分42秒あたりから、ちょっとだけギター・ソロがある)

CJ & The Company – Devil’s Gun (7:02)


https://www.youtube.com/watch?v=Qon305OynVU
(ロング・ヴァージョンでは5分あたりから、けっこう長いソロが聴かれる)


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