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〇クラレンス・マクドナルド 76歳で死去~エモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」~デニース・ウィリアムス「シリー」など多数でキーボード、アレンジ、プロデュースで参加

〇クラレンス・マクドナルド 死去~エモーションズの「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」~デニース・ウィリアムス「シリー」など多数でキーボード、アレンジ、プロデュースで参加

【Clarence McDonald Dies At 76 】

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(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇クラレンス・マクドナルド~LAのキーボード奏者 死去

【Clarence McDonald Dies At 76 】


訃報 

クラレンス・マクドナルドClarence McDonald LAのキーボード/ピアノ奏者、アレンジャー、プロデューサー。2021年7月21日死去。76歳だった。(79歳前後とみられる。) (年齢、7月26日12時に修正しました)

デイヴィッド・T・ウォーカーのサポートで何度も来日。デニース・ウィリアムス初期LP、ビル・ウィザース「ラヴリーデイ」他多数に参加。

1945年2月24日LA生まれ。(生年、7月26日、12時に修正しました) 1964年大学を辞める。66年徴兵でヴェトナム戦争。68年1月戻り、LAでスタジオ、ライヴでピアニスト、アレンジャーとして活動。フレンズ・オブ・ディスティンクション、フィフス・ディメンションなど多数のセッションに参加。

クラレンス・マクドナルド アー写カラー オレンジジャケット

デニース・ウィリアムスの大ヒット「シリー」はその後モニカの「エヴリシング・トゥ・ミー」にサンプリングされ知られるように。自身名義のアルバムも。ジャズ、ソウル、R&B、ポップと幅広いジャンルで大活躍した。

友人たちからは、「マック」という愛称で知られていた。

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クラレンス・マクドナルドは、1945年2月24日ロスアンジェルス生まれ。幼少の頃から音楽に興味を持ち、最初はソプラノ・サックス、そこからトロンボーン、スーザフォン、ピアノなどに進んだ。12歳までに、クラレンスは地元の葬儀社で葬儀の時のピアノを弾き始めた。16歳までには地元のクラブ「メモリー・レーン」でプレイするようになった。この頃プレイした相手はチコ・ハミルトン、チャールズ・ロイド(ジャズ・サックス)など。1964年にカリフォルニア州立大学を辞め、この頃から地元のグループと多数プレイしてきた。その中には、ファイ・ファイヴス(後のフィフス・ディメンション)などがおり、その後フィフス・ディメンションのツアーにも参加。1964年から65年には、レイ・チャールズの前座をつけることになった。

1966年2月頃から1968年1月まで徴兵され、ヴェトナム戦争に送られた。帰郷後、すぐにロスの音楽シーンに復帰。積極的にレコーディング、ライヴなどに参加。

地元のスタジオ・セッションの仕事も始め、モータウン関連のダイアナ・ロス、グラディス・ナイト&ピップス、ジャクソン5などの作品に参加しているという。

1975年から1978年には、ジェームス・テイラーのツアーに帯同。

1976年、ホール&オーツの「サラ・スマイル」にもキーボードで参加。

https://www.youtube.com/watch?v=nOFCTFXn6xE

1976年、すでにその頃、ソングライターのパートナーとなっていたデニース・ウィリアムスを通じてシカゴのアレンジャー、チャールズ・ステップニーと知りあった。チャールズは、クラレンスが持っていたローズ(キーボード)と歌だけのデモテープに感心し、「じゃあ、こんど一緒に曲作りをしよう」ということになった。翌週にそのセッションが予定されていたが、なんと、その数日後の1976年5月17日に心臓発作で急死してしまい、共作はできなくなってしまった。ただ、その縁からモーリス・ホワイトとつながり、デニース・ウィリアムスのデビューアルバム『ニーシー』の制作にかかわることになった。

このアルバムは1977年8月にリリースされ大ヒット。さらに、その勢いで同じモーリス・ホワイトがてがけるエモーションズのコロンビア移籍第一弾となる『リジョイス』もてがけ、ここに収録された「ベスト・オブ・マイ・ラヴ」が全米ポップ・チャートでも1位になる大ヒットとなった。

Deniece Williams – Silly
Deniece Williams - Silly→ https://bit.ly/3y84Sbo

この「シリー」はのちに、モニカが「エヴリシング・トゥ・ミー」でサンプリング/カヴァー。

Monica – Everything To Me

Monica - Everything To Me→ https://bit.ly/3i1VVKY 

Emotions – Best Of My Love


https://www.youtube.com/watch?v=B-Tb80rmPt4


Bill Withers - Lovely Day→ https://bit.ly/2V8EQWS

1977年のビル・ウィザースのこの「ラヴリー・デイ」を含むアルバム『メナジェリー』では、アレンジ、キーボード、プロデュースで大活躍。




また、2004年、レイ・チャールズのグラミー獲得アルバム『ジーニアス・ラヴズ・カンパニー』収録のグラディス・ナイトとのレイのデュエット「ヘヴン・ヘルプ・アス・オール」でキーボードをプレイしている。

ナンシー・ウィルソンが録音した「アイム・イン・ラヴ」は2007年、エリカ・バドゥーの「ハニー」で使用。

Nancy Wilson – I’m In Love


https://www.youtube.com/watch?v=MI2wdp0Wk1U

Erykah Badu - Honey

https://www.youtube.com/watch?v=SFkHylBiPyQ

2011年3月の大震災の際に集まった日本のミュージシャンとともに、レコーディングに参加した。

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デイヴィッド・T・ウォーカーが2007年5月、丸の内コットンクラブで初めて自己名義でライヴを行ったが、そのときのキーボードがクラレンス・マクドナルドだった。この時のドラムスは、レオン・ウンドグ・チャンスラー、ベースはバイロン・ミラーとデイヴィッドの4人だった。そのときのパフォーマンスは、ビデオ収録されDVD化された。

David T. Walker - Lovin' You (Live) [Official Video] (2007)
2011/01/16


https://www.youtube.com/watch?v=fwK4zgieYKg

David T. Walker
DVD "Live in Tokyo At Cotton Club" 2007
Arranged and Produced by David T. Walker

David T. Walker (Guitar)
Byron Miller (Bass)
Clarence McDonald (Piano/Keyboards)
Ndugu Chancler (Drums)
"Live in Tokyo At Cotton Club" 

その後、デイヴィッドのキーボードの席は、ラリー・ナッシュ、ジェフ・コレラに代わっている。

最近では自身のグループ、エヴォリューションでライヴ活動をしていた。

Clarance McDonald – Georgia On My Mind


https://www.youtube.com/watch?v=UMzpVDTqlOw&list=OLAK5uy_m_rbZUZ-_RX2O5Mzvg6HE9jysMzzIYRwc

実際に会うとクラレンスはとても人懐っこく、ナイス・ガイの印象。明るくいつでもジョークを言ってる感じだ。

お悔やみを申し上げたい。

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