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〇ヴィンテージ・トラブル・ライヴ~トラブル・メイカーたちを絶叫させる(完全セットリスト付き)


〇ヴィンテージ・トラブル・ライヴ~トラブル・メイカーたちを絶叫させる
 
【Vintage Trouble Make Trouble Maker So Excited】
 
総立ち。
 
コロナ直前2020年1月以来のビルボードライブでのライヴに久々に参加。27日に横浜グリーンルーム・フェスでのライヴ参加も、すでに終わっているはず。彼らがグリーンルームに登場するのは2013年5月、2018年5月以来5年ぶり。5月25日(木)セカンドステージを見た。
 
コロナ禍はかなり彼らもじっとしていることを強制されたようだが、今回は、コロナも明け、1曲目からビルボードの一階客席は総立ちになった。4人のリアル・ミュージシャンが生み出すわかりやすいロックン・ソウルの爆発は、他の追従を許さない。ドラムスのリチャード、ギターのナリー、そしてベースのリックが繰り出すサウンドに乗るソウルフルなヴォーカルが圧倒的なパワーとエネルギーを生み出す。まさにパワーハウス・ロックン・ソウル・バンドだ。
 
今回はこの4人に東洋人らしきバック・コーラス・シンガーがいて誰だろうと思ったら、なんと日本人の大門やよいさんというシンガーで、グループがSNS募集したものに応募し見事コーラスの仕事を得たという。本人名義でもソウルフルな音源を出している。
 
また彼らのフル・アルバムとして3枚目の作品となる『ヘヴィー・ヒムナル』が2023年6月23日に世界同時発売されるが、その新作から4曲がライヴで初披露された。新曲などについては下記セットリストに(*)の印をつけた。
 
HEAVY HYMNAL (日本盤)
VINTAGE TROUBLE (アーティスト) 形式: CD 2023/06/23
¥2,750

 
この日はちょうど午前中に同じくロックン・ソウルのクイーン、ティナ・ターナーの逝去のニューズが世界をかけめぐったため、ティナへトリビュートする意味で、「プラウド・メアリー」の一部が歌われた。このあたりのニューズへのリアクションぶりはさすがだ。ティナもロックとソウルの架け橋となったアーティストであり、ちょうどヴィンテージ・トラブルとも似たような境遇にあり、またタイ本人がティナへ並々ならぬリスペクトを持っているそうで、このトリビュートは熱いものが感じられた。
 
また、2020年デジタルのみでリリースされていた下記セットリスト9「アウトサイド・イン」はブルージーな曲調にナリーのギターが響き渡り、強烈な印象を持った。
 
それにしても、どんなにバックがロックになっても、タイの歌声が入ると、ソウルになるんだなあ、これが。1980年代初期に、一時期「ブラック・ロック」の動きが出て、バズ・ボーイズ、ヴァーナン・リードなどがちょっと頭角を出したが、その後、大きな現象的人気にはならなかった。たぶん、タイミングだったのだろう。その後、ファイン・ヤング・カニバルズ、コミットメンツなどが出て、それから30年余、まさにブラック・ロック・グループとして、彼らは21世紀に君臨中だ。
 このハイエナジーなロックン・ソウルは、打ち込み、コンピューター音楽が主流となりつつある現在、そうした勢力に対抗するもうひとつのオルタナティヴだ。
 
彼らのファンは、「トラブル・メイカー」と呼ばれる。ヴィンテージ・トラブルのライヴは、トラブル・メイカーを今回も熱狂させていた。
 
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25日のライヴ翌日5月26日に4人に短い時間だったが、再度インタヴューすることができた。基本的には、この最新作についての話が中心となったが、インタヴューの模様は6月のアルバム発売時期に毎週木曜日生放送している『AOR/Soul To Soul』(木曜日、JFN各局、東京はインターFM、20時~20時55分)の中でご紹介する予定。
 
 
メンバーは、インタヴュー後、膨大な数の絵葉書(今回の新作発売のもの)に全員がサインをしていた。これらは、購買特典としてつくようだ。


サインをするタイ(手前・背中)とリック(右)、右端‣帽子にサングラスはリチャード。左端は同行カメラマン、アレグザンダー・ハラグ


サインをするナリー(左)とリチャード


 
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■セットリスト Setlist : Vintage Trouble 5/25/2024 @Billboard Live Tokyo 2nd set
(numbers) indicates the following albums/Eps listed below. (数字)は、下記アルバム・EPリスト収録を意味する
 
Show started 20:35
01. Run Like The River (3)
02. Blues Hard Me Down (1)
03. Doin’ What You Were Doin’ (3)
04. Tribute to Tina Turner : a riff of Proud Mary
05. You Already Know (*)
06. Pervis Pusher (2019, single)
07. Not The One (*)
08. Who I Am (*)
09. Outside In (2020 streaming/download only)
10. Shinin’ (*)
11. Knock Me Out (2017, single)
12. Strike Your Light (3)
13. Run Outta You (1)
Show ended 21:48
 
(*) indicates from new album Heavy Hymnal
 
Album list (EP含む)
 
1      The Bomb Shelter Sessions (2011) [1st Full Album]

 
2. The Swing House Acoustic Sessions (2014)

 
3. 1 Hopeful Rd. (2015) [Second Full Album]

 
4. Chapter II – EP I (2018)

 
5. Chapter II – EP II (2019)

 
6. Juke Joint Gems (2021) (digital & analog vinyl only)

 
7.* Heavy Hymnal (2023) [Third Full Album]

 
 
Members
 
Ty Taylor (lead vocal)
Nalle Colt (guitar, vocal)
Rick Barrio Dill (bass, vocal)
Richard Danielson (drums, vocal)
 
Support:
Yayoi Daimon (back chorus)
 
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Vintage Trouble You Tube Channnel

 
new : Not The One

 
new: The Love That Once Lingered (featuring Lady Blackbird)

 
 
Vintage Trouble - Pelvis Pusher (Official Music Video)

 
 
ヴィンテージ・トラブル・プロモ来日~8月20日にショーケース
2015年08月12日(水)

 
■過去関連記事
 
ライヴ評とインタヴュー
 
2014年08月23日(土)
ヴィンテージ・トラブル~あらゆるソウル満載のロックグループ~ジェームス・ブラウン、サム、オーティス、ジャッキー、ジミ・ヘンドリックスまで

 
ヴィンテージ・トラブル・インタヴュー
2014年09月11日(木)

 
ヴィンテージ・トラブル・インタヴュー(パート2)
2014年09月12日(金)

 
■来日履歴 (もし記載漏れなどありましたらお知らせください)
 
1)    2012/8 サマーソニック₊渋谷デュオ
2)     2013/5 グリーンルーム・フェス₊ベイホール
3)     2015/8 プロモ来日 新宿REMY
4)    2016/4 初ツアー、東名阪 (東京はEX シアター)
5)     2018/5 グリーンルーム・フェス
6)     2019/4 渋谷オーイースト
7)     2020/1 ビルボードライブ東京
8)     2023/5 ビルボードライブ東京+グリーンルーム・フェス
 
ENT>LIVE>Vintage Trouble
 

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