〇 ジョン・バティーストの最新作『ワールド・ミュージック・レディオ』は世界中の音楽をDJがつなぐ~2作連続「アルバム・オブ・ジ・イヤー」取れるか
〇 ジョン・バティーストの最新作『ワールド・ミュージック・レディオ』は世界中の音楽をDJがつなぐ
【Jon Batiste’s New Album “World Music Radio” Connects Music All Over The World By DJ : Will It Be "Album Of The Year" Two Albums In A Row?】
グラミー明け。
2022年4月発表の第64回グラミー賞で最多11部門にノミネートされ、「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を含む5部門を受賞したジョン・バティーストの、グラミー受賞アルバムに続く新作『ワールド・ミュージック・レディオ』が2023年8月18日リリースされた。
グラミー明けの新作ということでかなりのプレッシャーがあったようだが、そのプレッシャーをものともせず、元気いっぱいのアルバムを出してきた。
このアルバムについては、明日(2023年9月7日)午後8時から生放送される『AOR/Soul To Soul』(第93回、JFN系列、東京・インターFM)で特集で紹介する。
■番組の聴き方
木曜日・AOR/Soul To Soul番組のJFNネット局は次の通り。
19時台、20時台通し局
FM秋田、福島、石川、長野、徳島、富山、福井、香川、高知、鹿児島、神戸、11局
20時台
インターFM、岡山、大分、宮崎、4局、計15局
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■「ワールド・ミュージック」と「ポピュラー・ミュージック」の融合
融合。
ジョン・バティーストはすでに、このアルバムの発売に先駆けてテレビやインターネットなどのでインタヴューに答えている。そんな中の発言からピックアップしてこのアルバムの魅力を探ってみよう。
今作は、ジョン・バティーストのオルターエゴ(別人格、別名)の「ビリー・ボー・ボブ」というDJが世界中の音楽を紹介するラジオ番組という形のコンセプトになっている。ほぼ曲間はなく、シームレスで曲が続く。しかも、その音楽は、ポップ、R&B、ファンク、ディスコはもちろんのこと、彼の出身地ニューオーリンズの音楽や、クラシックの要素、アフリカ、カリビアン、ラテン、はてはアジア(今回は韓国)のミュージシャンともコラボして、世界の音楽を紹介する。
アルバムを通して聞くと実にカラフルで世界中の音楽のごった煮、メルティング・ポット、幕の内弁当的に仕上がっている。
さまざまなゲストがはいってくるが、そうしたアーティストたちについて、ジョンは「アルバムは映画のようなもの。映画に(俳優を)キャスティングするように、(多くのゲストを)迎えた」という。
またアルバム・タイトルとなった「ワールド・ミュージック・レディオ」は、いまや「ワールド・ミュージック」(世界各国の音楽)と「ポップ・ミュージック」(人気のあるポピュラー音楽)がもはやひとつになっている状況があることから、こうしたタイトル、コンセプトになったという。
またいくつかの曲はとてもパーソナルな曲にもなっている、という。特にピアノで奏でられ歌われる「バタフライ」は、長く闘病している彼の妻を思いながら書いた曲だそうだ。
クラシック、ポップ、ニューオーリンズの音楽、そして、R&B、ディスコ、ファンク、カリビアン、ラテン、はてはカントリーなどありとあらゆる音楽、そして、時代をも超越した楽曲をDJスタイルでまとめた『ワールド・ミュージック・レディオ』は、またまた来年のグラミー賞でもかなり多くの部門でノミネートされそうだ。果たして「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を2作連続で受賞するだろうか。
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アルバム『ワールド・ミュージック・レディオ』
(スポティファイ)(全曲聴取可)(2023/8/18)
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Jon Batiste on performing from NOLA to Biden’s White House and growing up in music 2023/8/30 (約37分)
ジョン・バティースト、新作を語る(約18分)2023/8/19
‘I’m just getting started’: Musician Jon Batiste on the next phase of his musical journey(約8分) 2023/4/15
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ワールド・ミュージック・レディオ (SHM-CD)
ジョン・バティステ 形式: CD 2023/8/18
¥2,860
We Are
ジョン・バティステ 形式: CD 2021/10/15
¥2,984
Soul
Various Artists (アーティスト) 形式: CD
-20% ¥2,198
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Batisteの表記について
日本では「バティステ」と表記されていますが、正しくは「バティースト」、また、最後の「ト」が弱い音なので、「バティース」とも聞こえます。「ティー」にアクセントがきます。本ソウル・サーチン・ブログでは「バティースト」と表記します。
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ENT>ARTIST>Batiste, Jon>Word Music Radio
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