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〇ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝記本『ロッキング・ニューモニア・ブルース』出版記念イヴェント盛大に開催


 
〇ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝記本『ロッキング・ニューモニア・ブルース』出版記念イヴェント盛大に開催
 
【Huey “Piano” Smith Biography Book Release Party】
 
(本作・本文は約2000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ4分から2分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと7分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝記本『ロッキング・ニューモニア・ブルース』出版記念イヴェント盛大に開催
 
【Huey “Piano” Smith Biography Book Release Party】
 
イヴェント。
 
ニューオーリンズで活躍しているピアノ奏者で、独特のR&Bを作ったミュージシャン、ヒューイ・ピアノ・スミスの伝記本『ニューオーリンズR&Bを作った男ヒューイ・ピアノ・スミス伝:ロッキング・ニューモニア・ブルーズ』を翻訳・出版した陶守さんが、同書の出版記念イヴェントを2022年11月27日(日)東京・神楽坂のミュージック・バー、ケイウェストで行った。陶守さんがトーク、ほかにDJに二見潤さん、文屋章さん。また、スペシャル・ライヴとして、藤井康一さんがパフォーマンスを見せた。
 
二見さんがDJ、陶守さんが、今回の出版までの経緯を詳しく、さらに文屋さんが陶守さんのデータブックにはいっていないであろう曲のDJ、そして、藤井さんがウクレレ一本で持ちネタやニューオーリンズ曲などでライヴを披露した。
 
本書の原書が出たのが2014年、すぐに手に入れた陶守さんはこれをなんとか日本語で紹介しようと思ったが、翻訳書の出し方などまったくわからず、それでも徐々に出版社に売り込みを開始。そのときに、まず著者のジョン・ワートさんに連絡を取ったという。日本語版出版の快諾を取り、いくつかの出版社に出版を打診するがことごとく断られ、最終的にDUブックスが出してくれることになった。途中で訳し始めたが一時期出版も決まらず、挫折したこともあった。だが、ヒューイ・スミス自身が高齢になってきていること、途中に同じニューオーリンズのドクター・ジョンの死去などのニューズに刺激を受け、「こうしちゃいられない」と一念発起。訳を完成させた、という。
 
原書の出版から8年も経過しているため、今回の日本版には、若干の原書以降の進捗状況や、オリジナルには収録されていない写真も数点、掲載されている。写真は原書ではすべて本文と同じざら紙にモノクロだが、日本版ではコート紙に数点はカラーで掲載されている。このあたりは、陶守さんのこだわりだそうだ。何より、本人が生きている間に、日本語版を出せて、よかった、と言う。
 
そしてもうひとつ、陶守さんは、当初は本書に掲載しようと思ったシングル、アルバムのレコード・リスト、カヴァー曲リストなどが、ページ数の関係で掲載できないため、B5版36ページの小冊子まで作ったほどだ。これを見ると、多くのカヴァーがあり、しかも映画でも相当数使われていることがわかるが、そうした使用料もどうやらヒューイ本人にはわたっていないようだ。そのあたりは本書の後半にも描かれている。
 
 


(小冊子)
 
藤井さんは、つい最近ウクレレでニューオーリンズの作品をカヴァーしたアルバムを出したこともあり、この会にはうってつけ。それにしても、僕は藤井さんの完全単独ソロを初めて見たので、あまりのおもしろさ、楽しさに驚いた。特に師匠、牧伸二の「あ~やんなっちゃった」の藤井さんヴァージョンには笑った。



 

https://yakuhachi.com/

 

 
このあと、2022年12月3日(土)にも大阪のハウリンバーで、また12月10日(土)にも中野ブライトブラウンでも出版イヴェントを行うそうだ。詳細は、

へ。
 

 


「何もしなければ売れないので、最大限、いろいろやっていく」という陶守さんの熱意がでたイヴェントだった。もし、この本をもとにしたドキュメンタリー映画などができたら、それが公開されるときに、再度本書にも注目が集まるだろう。特に著作権部分などのストーリーは、現代の音楽業界の問題点にもつながるのでフォーカスの仕方によってはおもしろいドキュメンタリーができるような気がする。それこそ、ネットフリックスあたりが予算を取ってつくってくれればよいのだが…。
 
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■ヒューイ・ピアノ・スミス伝~陶守さん入魂の翻訳書、
2022年11月19日

ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝: ロッキング・ニューモニア・ブルース 単行本 – 2022/11/18
ジョン・ワート (著), 陶守正寛 (翻訳)
3740円(税込み) 単行本

 
同キンドル本

 
DUブックスのページ

 
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ヒューイ・スミスの代表曲
 
Huey Piano Smith Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu

 
Huey (Piano) Smith & The Clowns - Don't You Just Know It (1958)

 
Huey 'Piano' Smith & his Clowns - Ace 45 RPM Records - 1956 - 1963

 
1) Everybody's Whalin' (521) 2:42
2) Little Liza Jane (521) 2:07
3) Rockin' Pneumonia And The Boogie Woogie Flu (530) 4:32
4) Just For You And I (Supremes) (530) 2:27
5) Honey Honey (Supremes) (530) 2:10
6) Just A Lonely Clown (538) 2:15
7) Free, Single And Disengaged (538) 2:10
8) Don't You Just Know It (545) 2:26
9) High Blood Pressure (545) 2:47
10) Havin' A Good Time (548) 2:32
11) We Like Birdland (548) 2:34
12) Don't You Know, Yockomo (553) 2:28
13) Well, I'll Be John Brown (553) 2:36
14) Would You Believe It (I Have A Cold) (562) 2:21
15) Genevieve (562) 2:18
16) Dearest Darling (You're The One) (571) 2:26
17) Tu-Ber-Cu-Lucas And The Sinus Blues (571) 2:23
18) Beatnik Blues (584) 2:13
19) For Cryin' Out Loud (584) 2:31
20) Pop-Eye (649) 2:54
21) Scald Dog (649) 2:38
22) Somebody Told It (672) 2:12
23) Every Once In A While (672) 2:33
Total Timing: 58:26
 
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