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〇エリック・ベネイ~紆余曲折の人生に佇む憂いあるソウル声

〇エリック・ベネイ~紆余曲折の人生に佇む憂いあるソウル声
 
【Eric Benet Live Report : Soul Voice In The Deep Bottom Of His Heart】
 
ディープ。
 
一時は「ネオ・ソウル・シンガー」などとも称された本格派R&Bシンガー、エリック・ベネイがコロナから4年、2019年以来約4年ぶり通算14回目の来日、公演を行った。
 
コロナでいちど2020年のライヴが中止になっていたので、4年ぶりということで、かなり久しぶり感があった。それにしても、1997年の初来日から26年となると、初めて見るファンもぐっと増えていたようだ。
 
ライヴは、もう安定の歌のうまさと、しっかりしたバンド演奏で、「歌をしっかりきかせる」という黄金のライヴハウスのライヴを繰り広げる。
 
ファルセットもいつになく強力だった。特にプリンスの「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」(1979年)あたりは、もはやエリックのものかと思わせられる。プリンスの「エロティック・シティ」を挟み込むあたりぬかりない。
 
そして10年前にも見ていたデイヴィッド・フォスター・メドレー。(詳細は下記セットリストを参照) 3曲目の「セプテンバー」が実はデイヴィッド・フォスターと関係ない。単純に「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」と時期が同じなので間違えたのだろう。前回見たときに「エリックに言わなければ」と書いていたが、すっかり忘れていた。だが、そのデイヴィッド・フォスターの振りから、「ザ・ラスト・タイム」~「ハリケーン」への流れは圧巻だ。
 
Eric Benet ~ The Last Time (2005)

 
Eric Benet Hurricane

 
そしてその後、ビル・ウィザースの話をして、「ラヴリー・デイ」へ。マーティン・ルーサー・キング牧師関連イヴェントでエドモンド・ペタス橋でのライヴのときに集まった多くのセレブ・アーティストの一員にエリックも選ばれ、アトランタから橋に向かう2時間半のバスの道中で、彼はビル・ウィザースの隣に座った。その間、ビルはひたすらしゃべり続け、エリックは「はは~~」とひれ伏して、その話をひたすら聞いていたという。「政治の話」「音楽業界の話」「人生一般の話」、あれは彼にとって大変な黄金のような時間だったろう。

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(2023/6/21 午後1時追記↓)
このときの模様をレポートしているエリック・ベネイ研究家、大野さんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/e/766e0e17ba2556d25491da755289d002
ビル・ウィザースとエリックのツーショット写真もあります。そのときの完璧なレポートです。
(↑追記ここまで)
 
そして、どんな曲をカヴァーしても、自分自身の色合いにしてしまうエリックのカヴァー解釈力は圧巻だ。これまでの人生の苦労や哀しみをすべてその声に込め、その声は深い深い心の底からのソウル(魂)となっている。
 
うまい歌を聞かせるだけで60分なり70分なりをコントロールし観客を圧倒するあたりまえといえばあたりまえの「王道のシンガーのライヴ」だ。
 
ちょうど初日前に20分ほどだったが、話をきくことができた。詳しい内容は、後日『AOR/Soul To Soul』でご紹介する。(現時点でのオンエア予定は、2023年7月13日放送)ぜひお聴きください。
 
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2023年6月号(第185号)ビルボード「bbl MAGAZINE」(無料小冊子)でエリック・ベネイのカヴァーストーリー書きました。店舗などで入手してお読みください。
 
ここで訂正。
 
エリックから指摘されたのが、「最初の子、インディアの母とは結婚していない。なので、僕は結婚は2回」とのこと。そして、ここでルシアと表記したその名前の発音は「ルチア」。お詫びして訂正いたします。
 
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聴取感謝『ディスコ・サーチンinレディオ・ディスコ』~エリック・ベネイの魅力を探る
2023年6月18日

『ディスコ・サーチン』でエリックの話をしました。期間限定同録もありますので、いつでも聴けます (約28分)

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■セットリスト
 
Setlist [ ] denotes original artist(s) ( ) denotes the songs included in Eric’s album.
(8)などは、下記アルバムリスト(8)に収録されている楽曲を示す
 
Billboard Live Tokyo, 2023/06/14, first set
 
Show started 17:33
01. Love Don’t Love Me (2001) (From Movie The Brothers)
02. Sunshine (8)
03. You’re The Only One (4) (2008)
04. News For You (6)
05. Chocolate Legs (4) (2009)
06. Femininity (1) (1997)
07. David Foster Medley : After The Love Is Gone (7)[Earth Wind & Fire] / Through The Fire [Chaka Khan](7) / September [Earth Wind & Fire]
08. The Last Time (3)
09. Hurricane (3)
10. Lovely Day [Bill Withers]
11. I Wanna Be Your Lover [Prince] including a riff of “Erotic City” [Prince]
12. Spend My Life With You (2) (1999)
13. Georgy Porgy [Toto] (2) (1999)
Enc Why You Follow Me (2)
Show ended 18:46
 
Members
 
Eric Benet Vocal,
Jonathan Richmond, keyboards
Kendall Gilder, guitar
Afton Johnson, Bass, keyboards
Philip Hill, drums
 
Albums
01. True to Myself (1996)
02. A Day in the Life (1999)
03. Hurricane (2005)
04. Love & Life (2008)
05. Lost in Time (2010)
06. The One (2012)
07. From E to U: Volume 1 (2014)
08. Eric Benét (2016)
09.  The Best Of Eric Benet (2018/5/23)
 
 
1)
True to Myself
エリック・ベネイ

 
2)Day in the Life
エリック・ベネイ

 
3)Hurricane
エリック・ベネイ
2005/06/21

 
4)Love & Life
エリック・ベネイ

 
5)ロスト・イン・タイム
エリック・ベネイ
ワーナーミュージック・ジャパン (2010-12-08)

 
6)『ザ・ワン』
エリック・ベネイ
ワーナーミュージック・ジャパン (2012-04-25)

 
7)フロム・E・トゥ・ユー(Vol.1)
エリック・ベネイ
ワーナーミュージック・ジャパン (2014-05-28)

 
8)ERIC BENET
Eric Benét
OCT 07 2016

 
9)ザ・ベスト・オブ・エリック・ベネイ
エリック・ベネイ 形式: CD
2018/05/23
-7% ¥2,056

 
 
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■過去関連記事
 
センシュアル&セクシーなエリック・ベネイ、色気ふりまく
2015年10月22日(木)

 
エリック・ベネイ~安定のセクシーさ
2014年05月17日(土)

 
2012年06月17日(日)
エリック・ベネイ・ライヴ

 
エリック・ベネイ・ライヴ~「スパニッシュ・フライは不要。ベネイのアルバムさえあればよい」と彼
2011年09月20日(火)

 
2009年12月23日(水)
エリック・ベネイ・ライヴ~クリスマスのカップルのために

 
September 30, 2005
Eric Benet Live: Best Live Show At Venue Under 500, This Year

 
 
October 02, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 1 of 2 Parts)
【人生の交差点】 

 
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 2 of 2 Parts)
2005/10/03

http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_03.html

 
October 04, 2005
A Chat With Eric Benet: Reveals Real Age

 
 
June 21, 2005
Eric Benet's New Album "Hurricane" Portrays His Soul Searchin' Story

 
July 27, 2005
Eric Benet Will Be Coming To Japan On September

http://blog.soulsearchin.com/archives/000412.html

 
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■来日履歴
 
エリック・ベネイの来日履歴は次の通り。
 
0回目 プロモーション来日 1996年12月
1回目 1997年7月 新宿リキッドルームなど
2回目 1999年7月 新宿リキッドルームなど
3回目 2005年9月 ブルーノート、モーション・ブルーなど
4回目 2007年9月 東京ジャズなど
5回目 2009年2月 ビルボードライブ東京など
6回目 2009年12月 ブルーノートなど
(2011年3月、震災のため9月に延期)
7回目2011年9月 ブルーノートなど
8回目 2012年5月 ブルーノートなど
9回目 2014年5月 ブルーノートなど
10回目2015年10月 ブルーノートなど
11回目 2017年2月 ブルーノートなど
12回目 2018年4月 ブルーノートなど
13回目 2019年2月 ブルーノートなど
(2020年3月 ブルーノート、コロナのため中止)
14回目 2023年6月 ビルボードライブ東京など
 
 
ENT>ARTIST>Benet, Eric
 
 
 

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