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遺伝性不整脈 トルサード・ド・ポアンツ

心電図所見

トルサード・ド・ポアンツ(Torsades de pointes;TdP)は,QT延長を呈する患者でみられる特殊な形態の多形性心室頻拍である。
速く不規則なQRS波を特徴としており,5~20拍を1つの周期として、心電図の基線を中心にねじれたような形を呈する。心室頻拍と心室粗動の間のような形状をしている。心室波の高さが徐々に高くなり、その後徐々に低くなる。この周期を繰り返している。
この不整脈は自然に治まることもあれば,増悪して心室細動というより重篤な死に至りうる不整脈に移行することもある。有意な血行動態障害を引き起こし,しばしば死に至る。診断は心電図検査による。

治療

電気的除細動
硫酸マグネシウム 5~10分かけて静注、その御必要に応じて点滴で持続投与
同時に、電解質補正
一時ペーシング
原因薬剤の中止

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