DNA損傷と修復機構のまとめ

絵はAIさんが作ってくれた「DNA修復」です。相変わらず意味が分からず怖いです。以下、DNA損傷と修復機構の簡単なまとめ、入り口だけです。
詳細は今後書いていきます。とりあえず・・・

DNA は紫外線や放射線などの環境要因と活性酸素や DNA 複製に伴う異常などの内的要因により、様々なタイプの損傷を受けている。内的要因による損傷は１日に１細胞あたり数万から10万 回ほどの頻度（！）で生じると予想されている。

これに対して細胞は多様な修復機構を駆使して DNA を修復する。あまりに損傷の激しい場合にはチェックポイント機構で細胞周期を停止することで十分な修復の時間を確保している。あるいは、修復不能な場合はアポトーシス（細胞死）を誘導してゲノムの恒常性を保っている。
DNA 損傷の中でも最も細胞に対する毒性が強いのが DNA 二本鎖切断である。その修復機構としては相同組換え修復（HR）、非相同末端再結合（NHEJ）という二種類が主に知られている。最も配列のエラーが起こりにくいのが HR で，細胞周期のS 期および G２期に姉妹染色分体を鋳型として修復が行われる．G１期は主に両断端をそのまま直接つなげる NHEJ で修復される．何らかの原因で HR が機能しない場合は NHEJやその他の機構で修復される。代替非相同末端再結合や一本鎖アニーリングなどのような機構はエラーが起こりやすい修復であると言える。