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2023夏の思い出 おばさんがThe Street Sliders追いかけて1人で北海道までRISING SUN見に行ったはなし

え、いまさら?
iPhoneのメモ機能を爆発させる勢いで書き留めていたスライダーズツアーのことをnoteにぶち込んで公開してみたら思いの外見てくれる人いて共感のメッセージ頂いたりしちゃって俄然気を良くしたのと
あと誰かが読むもんだと思って書くと自分の記憶も多少整理されるんだなと分かった
そしてやっぱりもうすぐツアーが終わってしまう現実が耐えられない〜〜
なんとかして現実から逃れたくて必死に思い出にしがみ付きたいツアー終了間際の心理であります

空洞になっちまって何かで埋めたい
乾いちまったノドが水を欲しがる〜♪
ってわけです

この前のツアーのことは覚えがき
で、これから書くのは思い出しがきです
たぶん…長なるで

武道館の大興奮大感動の中あーコレで終わっちゃうのかという喪失感が襲ってくる刹那に武道館の天井からバーーーーン!!!!!と落ちてきた【ザ•ストリート•スライダーズ 秋 ツアーやるゼィ!】の垂れ幕
あれだけの人数がうおおおおおおおおと雄叫びをあげる瞬間はまじで衝撃波という波動としてずしずし身体に伝わって来た
え、スライダーズってGLAYか何かですっけ?ああいうド派手な演出とは無縁のバンドだったしそういうバンドのファンをしたことないから戸惑いつつ嬉しかった
会場出る時早速ツアーのチラシが配られてまず初めに過ぎったのは金も暇もなかった若き日には到底無理だった全国ツアーぜんぶ追っかけが大人になった今なら出来ちゃうんじゃね?って事(今もないけどあの頃よりは融通効く)
で、5秒後にあ、ウチに受験生おったわって現実を思い出す
受験すんのはわたしじゃないけど流石に全国は無理だろうと判断
あと忘れてしまいたかったけどわたしはフルタイムで仕事もしてた

わたしは東北住まいなので関東3ヶ所と仙台なら行けるんじゃね?いや名古屋もいけるし大阪だって頑張れば行けるし福岡って人生で一度は行ってみたかったんだよね(ほな全部やん)と思考がバグったけど家空けれる日程と金銭的余裕など諸々の現実を加味して三郷渋谷仙台で申し込み
三郷はなんたって初日だからセトリのネタバレ踏まずにクリアな思考で見る為には絶対見たかったんだけどまぁ取れなかったっすね〜〜
FCで取れず一般先行も一般もダメ元チャレンジの当日券もぜんぶ取れなかったっすね〜〜
ぜんぶ追っかけるなんてそもそも無理だったんすね〜〜

え、このペースでRISING SUNの事書ける?
すでにすごい文字量じゃね?
とにかくそうこうしてるうちに発表されたRISING SUNの出演
フェスかあーーフェスはなーーー
若き日にはフジロックだサマソニだって行ったこともあるけど金も体力も持っていかれるうえにお目当てが出て来ても豆粒大の距離で曲数少ないだろうしなーーーー
北海道なんてさーーー行くだけでさーーーー
ってモヤモヤ考えてる自分とは別人格の自分がとっととフェスとバスとフェリーの手配してた
まずその時点ではチケット取れないって事はなかったからツアーのチケット取るより現実的だった

北海道
人生で一度も上陸した事なかったんですよね
夏の北海道はさぞ自然も雄大で涼しくて北の国からの世界でそんな中で見るフェスは気持ち良いだろうなと思ってた
フェス飯もぜんぶ北海道グルメであれも食べたいこれも食べたいって計画してた

結論から書くとまじで生きて帰って来れて良かったなというレベルの尋常じゃない暑さだった
この日オープニングアクトを務めたCreepy NutsのR指定が翌日のロッキンの出演を熱中症でキャンセルする事になるほどこの日の北海道は尋常じゃない暑さだった
フェス飯どころじゃねえ
写真では映えまくってた夕張メロン半分に切った上にソフトクリーム乗っかっためちゃくちゃ美味そうなやつが店員さんからお客さんに手渡される頃には既にドロベロになってるほどの暑さだった

スライダーズ見るために北海道まで来たのにスライダーズ見る前に倒れなくてほんとに良かった……
そして人生で2番目に近い距離で見れたスライダーズはその暑さも移動距離も全て吹き飛ばしてしまうほど素晴らしかった

まずRISING SUNなんですけどとにかくでっかいどうなんですよね
フジロックもデカいけど山に囲まれてて日陰もあったりアップダウンする地形に対してライジングはとにかく日陰もなにもない広い広い広大な北の大地
ステージとステージの間が日陰もなにもないだだっ広い広大な土地を徒歩で20分くらいかかる
入場してすぐのとこでライジング恒例の出演者の名前が書かれた缶バッジガチャがあってここでもありったけコインかき集めて、9個目で無事に自引きでスライダーズバッジをGET
ダブりはなかったけどその場にいた人が交換してくれて2個めをGET
したんだけどウッキウキでバッグにつけてうろうろしてたら速攻で1個失くしたぴえん
↓この日のタイムテーブル

電気とスライダーズがバチ被り
おそらく私と同世代の音楽ファンなら究極の2択に迫られるところです
言うてもちろんスライダーズ一択なんですが
わたしはなんやかんやで他にも見たいアーティストけっこういたので行ったり来たりしてスライダーズが出る1個前、エレカシが始まる前にREDステージへ
なんかけっこうすいすい前の方行けちゃって、なかなかの距離でエレカシを堪能
(スライダーズ武道館の招待席にミヤジ来てましたよね〜 私は仲井戸CHABO麗市&おおくぼひさこ夫妻の仲睦まじい様子に目が釘付けだったけどその斜め後ろにいましたね〜)
ここエレカシの感想書いても良いところ?まぁ勝手にせえやなんだけどエレカシももちろんめちゃくちゃ良かった!!!
ミヤジ大暴れ
ギターの調整が気に食わなかったのか途中でぶん投げて石君のギター奪い取って奪ったわりにハンドマイク手に持っちゃってて弾けないんかいwww
股のぞきも良い距離でキレイなおケツを拝ませてもろて
ハリーもカバーしてるファイティングマンを演ってたけど、フェスっぽい曲ではないと思うのに敢えての選曲だとしたら粋じゃないか?
後から出てきたスライダーズはエレカシがカバーしたのら犬をお返し
お互いのファンも楽しめる双方粋な選曲だったと思う
自分たちの演奏を終えて「次は!!スライダーズ!!!だあああああ!!!!」と叫んで去っていったミヤジ

この頃には持参した水分は全て飲み尽くし熱湯と化した凍らせて来たはずのペットボトル1本のみ
まじであと1歩で命の危機だった

エレカシ終わっていよいよスライダーズだ!となったら前の人がどんどんいなくなって後ろからの人にも押されて気づけばこの位置
いわゆるメンバーを見るために私とメンバーを遮るものは何もない位置

まじですか
こんな近くで見て良いんですか
この距離で今からあそこにスライダーズ出てくるんですか
写真で見たらステージとの間にそこそこ距離あるんですが私の体感としてはゼロ距離でした
なんたって視界を遮るものがゼロなので
心拍数の高まりが緊張なのか熱中症なのかよく分からないままぼーっとステージ見てたらセット交換でスタッフがわらわらしてる中にふっつーに衣装着たズズさんが出てきた
「ズズさ〜ん!!!!!!」思わずクソデカボイスで叫んでしまう
そっから少し歓声上がって両手サムズアップで答えてくれるズズさんハイパーキュートの権化
諸々調整しつつ軽くドドスタターーーーン!!!!と打ち鳴らした音が灼熱からようやく日が翳り始めた石狩の空に響きわたってそれだけでもうたまらなくスライダーズサウンドだった
その音が明らかに只者ではない感じで遠巻きで見てた人たちもステージの方に注意を向けるのが分かる
一旦戻っていくズズさんにまた声援が送られてここでも両手サムズアップ👍👍
23年ぶりに初めて4人で人前に立った豊洲PIT
14000人を超える動員が待ち焦がれた武道館
どちらも客席の熱は並々ならぬものがあったけど
この日のステージを待つ前列の空気も独特だった
おそらくだけど距離的に武道館へは行けていない、なんならLAST LIVEも行けていない、そして今回のツアーのチケットも取れていないという道民のファンの方が相当数いたんじゃないかな(そんな話をしてるのが周りからちらほら聞こえた)
とにかくめちゃくちゃ【待ってました!!!】な空気の中すっかり日も落ちて照明も映え始めたRISING SUNならぬSUNSETにまずはジェームズさんが登場 次にズズさん 公平さん そしてハリー
ハリー、登場するなり笑顔
あの、やっと登場したところまで書いたんですけどいきなり昔話しても良いですかね
スライダーズが解散して割とすぐのハリーのソロになったLIVEを初めて見に行った時
正直1人になったハリーがどんな演奏をするのか予想もつかなかった
出て来たハリーはなんていうか手負いの狼?って言うんですか?凄みがあって、ピリッとした空気があって客に笑顔なんて見せなかった
前の投稿に書いたんだけど、客も客で「スライダーズのハリー」の影を追いかけててスライダーズの曲やれよって空気があって、なんていうか戦ってる顔だった 
その後も何度かソロのステージ見たけど、私が知ってるソロのハリーはちょっとコワイ、というイメージのまま私自身も子どもできたり田舎に引っ越したり生活が変わって音源は買うけどライブからは遠ざかって10何年ぶりに生でハリーを見たのが2018年のJoy-Pops
ハリー、めっちゃ笑うし喋る!!!!!というのに凄くビックリした
そしてそんなハリーがめちゃくちゃイイッ!!!!と思った
で、RISING SUNに戻るけどハリー、出てくるなり笑顔
そして観客1人1人の顔をよく見ている
マイクの前まで来て高く空を指差し

「Hello!!!!」


ギャーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
チャンドラーのイントロが響き渡る
そうですコレは武道館の再現
豊洲とその後のツアーでハリーは「Hello」って言ってない
今のところ武道館とRISING SUNだけ
1曲目が終わった後、周りから「カッコイイ…」「ヤバいね」という声が聴こえる
目の前のスライダーズから目を離したくないけどどれだけの人が見てるのか気になって一瞬だけ振り返ってみた

壮観

地平線だけに僅かに灯りが残る石狩の空
その下を埋め尽くすものすごい人人人
ステージ側のメンバーはあの景色を見ているんだ
スライダーズのファンじゃない人までスライダーズに魅了されている様子を感じる事ができる、コレこそフェスの醍醐味
みんな、俺のカッコイイ推しを見てくれ…という気持ち
ステージの横にはでっかい画面があってハリーを大きく映し出してる
そっちも見たいけどとにかく今目の前にいるメンバーから1秒も目を逸らしたくない
「どうもこんばんは〜…ストリート・スライダーズです」
うおおおおおおおおおお
大歓声が止む間も無くBABY BLUEのイントロが始まる
この日ハリーが発したのはこの2言だけ
わたしはここまで
Creepy Nuts
サンボマスター
10-FEET
エレカシ
と見ていてみんなそれぞれの熱い言葉でフェスを盛り上げていた
そんな中スライダーズは2言しか発していない
でもこの2言はここに集まった観衆を盛り上げるには充分過ぎた
単にブチ上がりたいやつはみんな電気グルーヴ見に行った
ここにいるのは紛れもなくスライダーズを待ち焦がれていた人たち
Angel Duster
すれちがい
のら犬にさえなれない
(びっくりしたんだけどのら犬、後方から大合唱おきてた あとから誰かが話してるの聞こえたけどのら犬はエレカシだけじゃなくT字路sもカバーしてるからフェスの客層には馴染みのある曲だったらしい)
そしてここから怒涛の
So Heavy
Back To Back
TOKYO JUNK
ギターソロの度にステージすれすれまで前に出て来てくれる公平さん
ハリーと立ち位置を入れ替えながら左右どちらの観客にも姿を見せてくれる
手を伸ばせば届きそうなすぐ目の前まで2人が交互に来てくれる
フェスとは思えぬ前半の重厚で聴かせるナンバーからの一転後半完全なる巨大な野外ダンスホール
全8曲
持ち時間約40〜45分
短い!!!!!短すぎる!!!!!!けどスライダーズは押しも巻きもせず時間きっちり
圧巻がすぎる
貫禄がすぎる
武道館の空気をコンパクトにしつつフェス感たっぷりのあまりにも完璧すぎるセットリストだった
演奏を終えて武道館の時と同じく4人が前に出て来て手を取り合って大歓声に応える
後ろの方まで見えるようにめちゃくちゃ手を振ってくれている
言葉は発しないけどありがとうとか歓声がよく聞こえてるぜって言うのは4人の表情で充分伝わってくる
極限までMCを排してやる事やってきっちり盛り上げてさっさと帰っていく
それはまさに解散前のスライダーズのスタイルそのものだった
でもやっぱり短い!!!!!短すぎる!!!!!!
フェスのタイムテーブルがいかにタイトなものかもちろんみんな分かってる
アンコールなんてあり得ないということももちろんみんな分かってる
それでもまだまだ聴きたい!!!!!という想いは私だけじゃなくその場の総意だったらしく、セット交換が始まっているにもかかわらずみんなその場を離れられずどこからともなく湧き上がるアンコール
もちろんその後メンバーが再び出てくる事はなかったけど、演者もそのファンも明らかにこの日の他の出演者とは一線を画する異質の存在だったのは間違いなかったと思う
確かにワンマンに比べたら演目は少なく時間も短かった
それでもアウェイの客すら圧倒的な存在感で席巻していく現役のThe Street Slidersをこの目で見る事ができたのは何物にも変え難かった
それだけではるばるここまで来た甲斐があった
あと変なハナシ、コンパクトだったせいもあるのかスタッフ諸々優秀だったのかわかんないけど演奏、やたらとカンペキ、じゃなかったですか??(観た人へ)
ハリーの声や楽器のコンディションから曲と曲の繊細な間まで
まじでどやあああああああ!!!!!わしの推しカンペキやろがい!!!!!!!!という謎の優越感
これもワンマンでは決して味わえないものだったと思う
あとでスカパーの動画見れるのかと期待してたらなかったのはほんとに惜しい
できるならもう一度映像で見たい


ステージから振り返ると会場はすっかり夜の顔になっていた
ここからやっとゆっくりアルコールでもやりながら余韻に浸る

とはならないのが私である
この先はあんまりスライダーズの話し関係ないです
タイムテーブルびっちびちですぐ次のMOROHAを見るために徒歩20分かかる距離を0秒で移動するべく爆走していた
この日の為に私はリーボックのPUMP FURYを新調してる

「ブチ上がりたい奴はみんな電気グルーヴに行きました
お前らは違うだろ?お前らはブッ刺さりに来たんだろ???」
これはこの時のAFLO君の発言より
いや〜〜良かったです
スライダーズの時は泣いたら目が霞んでみんなの顔が見えなくなっちゃうと必死に耐えていた涙腺パッキンがここで崩壊してえげつない嗚咽が漏れるほど泣いちゃった
目の前に自分の娘であってもおかしくない年頃の女の子がわたしと同じくらいかそれ以上に嗚咽してて、お互いなんとなく目が合って照れながら「めっちゃいいですね」って声掛け合ったりしてなんか良い時間

その後奈良美智さんのDJ TIMEでまったりチルなひととき
鶏の半身揚げで一杯やりながら遠巻きに踊ってばかりの国を見てやっとお宿への帰途に着く

おれは…やったよ…!!!!
チケット代と遠征代を骨までしゃぶり尽くしてやったよ
この日のタイムテーブルとわたしが見たと書いたアーティストを照らし合わせてみてほしい
わたし、ほとんど休んでないwwww
今回はちゃんと食事と給水はしてたし座れる時は座ってたけどまじでずっと誰かしら見ていてほんとにあの暑さの中ようやりましたぜわたし
普段ほとんど運動もしなけりゃ体力もない普通のおばさんなのに去年のオハラ⭐︎ブレイクチャボさんの72歳湖畔の誕生会見に行った時は8時間飯も食わずトイレも行かずにぶっ通しでステージに張り付いて3時間運転して帰るというフェスの時だけ発揮される謎の体力が発動するらしい
それもこれも1人参戦ならではの良さ
これに誰かを付き合わせるのは酷すぎるw

さすがに翌日は帰りのフェリーの時間まで人生初の北海道観光を満喫してやろうと目論んでいたんだけど
ホテルの朝食ビュッフェで海鮮、ジンギスカン、スープカレー、搾りたてミルク等北海道っぽいものだいたい喰ったら優勝しちゃって一歩も動けず
その後は腹パンで何も入らず
あとやっぱりたぶん軽く熱中症気味の倦怠感もあって夜のフェリーの時間まで涼しいとこでひたすらまっっっったりと過ごしたのだった
実はフェリーに乗ったのも人生で初だった
飛行機はしょっちゅう乗ってるからぜったいフェリーで行きたかった
さすがにもう細かくは書かないけどフェリーも楽しかった!!!海見ながら入る風呂最っっ高!!!
いい歳してまだまだ人生初めての事があるもんだ

試される大地に軽く敗北感を覚えた人生初の北海道
いつかグルメと観光もリベンジしたいけどその時はやっぱりまたスライダーズ関係の遠征でありたいな、と思うのでした
今年はほんとうに暑い、熱い夏だった
この先どれだけ暑い夏に出会ってもこの日のことが思い出せる私は幸せだ
ぜんぶThe Street Slidersのおかげです
存在してくれてありがとう


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