ドン・ワナ・ビー・フレームワーカー!
中小企業診断士の惠美須(エビス)です。
戦略などを考える際には
論理的に物事を考えていくために
「フレームワーク」というものを使います。
中小企業診断士1次試験の科目
「企業経営理論」では
多くのフレームワークを学びます。
PEST分析、5フォース分析、3C分析、
バリューチェーン分析、VRIO分析、
SWOT分析などがあります。
これらのフレームワークは有機的に
結びつき真っ当な経営診断を行うには
有効なものです。
しかし、フレームワークに依存しすぎると
戦略が同質化していく
危険性があると個人的に感じています。
税理士が税法に則り、誰が見ても
間違いのない税務申告を行うかのように
フレームワークに則り、同じような戦略を
打ち出してしまう危険性があるのです。
経営において重要なのは
差別化であり多様性であるので
ルールに則った正確性ではないのです。
フレームワークバカになってはいけません。
実際のビジネスはもっと複雑だったり
あるいは逆に単純だったりしますが
そのことを頭に入れておきたいものです。
どうにもこうにもキモティがおさまらず
フレームワーク問題について
必死に考えてみました結果
ある新しい結論に至りました。
完全なる持論になります。
それは「フレームワークを変形する」です。
「二元論」という考え方があります。
あらゆるものを異なる2つの原理で説明し
理解しようとすることです。
善と悪、光と闇、愛と憎悪、黒と白、
いわゆる対義語のようなイメージを
浮かべるとわかりやすいです。
「二元論」は物事を理解していこうとする
上では有効なものですが
世の中はそんな単純ではないことは
皆さん感じていることと思います。
そうであるならば物事を
「四元論」で考えるのはどうでしょうか。
たとえば「善と悪」であれば、
「善」と「悪」に加えて、
「善であり悪でもあるもの」
「善でも悪でもないもの」
の4つが考えられます。
「善」と「悪」という2つの円があって、
円が交じり合っている部分が
「善であり悪でもあるもの」になり、
2つの円の外側にあるものが、
「善でも悪でもないもの」になると言えば
少し理解しやすくなるかもしれません。
この四元論的アプローチを経営診断にも
応用してみるとどうでしょうか。
たとえばSWOT分析であれば、
「強み」「弱み」に加えて、
「強みであり弱みでもあるもの」
「強みでも弱みでもないもの」
「機会」「脅威」に加えて、
「機会であり脅威でもあるもの」
「機会でも脅威でもないもの」
と分類することができます。
そのように考えていくと
見たことがないフレームワークが
出来あがります。
フレームワークによる同質化を
避けることができるかもしれません。
何事も与えられたものを素直に
使うことが正解ではありません。
私、惠美須は
「フレームワークを変形する」ことに
これからも情熱を傾け
生きていきたいと思います。
中小企業診断士 惠美須丈史
http://ebisutakeshi.com/
※中小企業の半数の経営者は
経営分析フレームワークをそもそも
知らないと答えている統計もあります。
フレームワークを使い戦略を導くことは
基本的には有効なことです。
まだまだ伸びしろがある場合は
まずはフレームワークを使いましょう!
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