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レガシーにおける出産の殻の探求

初めての記事を書くことになりました ebiota と申します。
いろいろなことがあり、今回のお話をいただいたので、自分の思考整理も兼ねて書かせていただきました。
本当に初めてなので、お見苦しい点もあるかもしれませんが、
ご容赦ください。

簡単に自己紹介をすると、中学生の頃マスクスあたりで遊んでおり、
その後高校受験諸々で離れ、大学時代にミラディンの傷跡で
復帰をしてから沼に浸かり続けてるマジックニコニコおじさんです。

今回は私がMTGの中で最も愛しているカード「Birthing Pod / 出産の殻」を
競技シーンで使いたいという100%「情」のデッキ構築のお話です。
勝ちたい方にはお勧めしませんのでブラウザバックを推奨します。


1.出産の殻とは

まずは出産の殻とというカードについてです。
能力は以下。

Birthing Pod / 出産の殻 (3)(緑/Φ)
アーティファクト

((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
(1)(緑/Φ),(T),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、その生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に1を足した値に等しい値のマナ総量を持つクリーチャー・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。

http://mtgwiki.com/

引用元にも書かれていますが、食物連鎖/Food Chain適者生存/Survival of the Fittestの合体版のようなカードテキストとなります。カードイメージとしてはファイレクシア次元でクリーチャーを新たな生物に進化させる感じでしょうか。テキスト、フレーバーともに嚙み合った素晴らしいカードです。
スタンダードで使用できた時に魅了され、存在していた間はずっと使用していました。好きすぎて家には大量の出産の殻があります。

カードとしても強力でスタンダード・モダン共にアーキタイプとして成立され、モダンでは禁止カードとなっております。
また、直近のエキスパンションでも調整版のカードが作成されており、
私のような熱烈なファンが多いカードだと思います。

前述いたしましたが、モダンフォーマットで禁止されているため、
競技的な環境で使用可能なのはレガシー以下となります。
かつて出産の殻を擦り続けてきた人間としてはどうしても情が出てしまうもの。レガシーでのデッキ作成に着手しました。

2.己を知ること(カードの因数分解)

MTGという歴史の長いゲームではある程度のデッキ作成方針がありますが、
出産の殻を使用したデッキでは主に

1.環境に存在する強力なカードを順番にサーチ、展開していき盤面およびリソースを制圧するグッドスタッフミッドレンジ的なデッキ

2.主にシルバーバレット戦術を取り、クリーチャーコンボを目指すツールボックスデッキ

のような形のデッキが作成されてきました。
どちらにせよ、クリーチャーによるCIP能力やPIG能力を使用してカードアドバンテージを取り続けながら、リソースの差を付ける事が主な目的となります。
しかし、レガシーという魔境ではミッドレンジ的な土俵に立つ前に
URデルバーといった強力なピッチカウンターを駆使したデッキにテンポを取られ、スニークショウを始めとした様々な高速コンボデッキに蹂躙されてしまいます。
そのため、出産の殻を生かすための土俵に入るための下準備(カウンターやハンデスといった妨害要素)がより今までのデッキより入念に必要となります。
そういった部分も踏まえて、出産の殻を因数分解してみると、

強く使うためにはクリーチャーが必要。
高速展開を考える場合にはライフがマッハ。(早いクロックが苦手)
そもそも軽く唱えてもレガシーでは重い「3マナ+1マナ」(目くらましやWILLでテンポを取られやすい)

と問題点がたくさんありました。一ファンデッキをしては面白いですが、
環境デッキにマジレスされることが多く、ボコボコにされる日々が続きました。申し訳程度にWILLを積み、アトラクサが出た際は自然の秩序とセットに運用するも、デッキの緩慢さからコンボに蹂躙され、心が折れかけていました。

3.様々な強化パーツ(キメラ的進化)

前述しましたが、出産の殻デッキはシルバーバレット的な要素が多く、
デッキの中に一枚差しがかなり多くなり、再現性が低い傾向があります。
そのため、渦まく知識や思案といったドローサポートを多く採用したいところなのですが、そうするとデッキの中のクリーチャーが薄まり、長所であった柔軟性が欠け、デッキとしての魅力がなくなってしまいます。
また、本来の出産の殻ではクリーチャーコンボとしてキキジキコンボを
投入することが多く、マナベースに強烈な負荷をかけることになります。
そのため、デッキの完成度を上げるためには

1.妨害要素をなくさずに、クリーチャー濃度を保ち、再現性を高める。
2.キキジキに頼らないコンボを見つけ、マナベースへの負荷を下げる。
3.出産の殻自体が重いカードのため、デッキ内に複数枚積むことができないことから、サブプランの強固さも必要になる。

さらに出産の殻の特性を踏まえたカード選定を行うとなると、デッキ作成は難航しました。その中でEDHのコンボ集を見たり、他のデッキのコンセプトを取り入れたりしながら作っていた所、天啓が降ってきました。

コンボルートの発見

まず最初に発見したのはコンボルートでした。
出産の殻のコンボルートの経由地点兼コンボパーツとなる守護フェリダー。
普通に使っても、他のクリーチャーのCIP能力を使いまわすといったかみ合わせの良いカードです。
このカードからコンボを探してみると、J22でベストフレンドが新規参戦していました。

Preston, the Vanisher / 消失師、プレストン (3)(白)
伝説のクリーチャー — 兎(Rabbit) ウィザード(Wizard)

トークンでもこれでもないクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、それが唱えられていなかった場合、それが白の0/1のイリュージョン(Illusion)であることを除き、そのクリーチャーのコピーであるトークン1つを生成する。
(1)(白),イリュージョン5体を生け贄に捧げる:土地でないパーマネント1つを対象とする。それを追放する。

2/5

http://mtgwiki.com/

何…このカード…。知らない。

そう思った方も多いでしょう。実際に使っても対戦相手からテキスト確認を求められる確率100%です。
おそらくEDHのためだけに刷られたカードに違いないプレストン(以下兎)。守護フェリダー+ブリンクスペルで無限になると言われており、
なるほどなぁと感心していたのですが、

それが唱えられていなかった場合→殻でもOK

つまり兎を先出した後に殻からフェリダーを持ってくることで無限ブリンク&無限トークン(0/1)では?

という悪魔的な閃きでコンボが見つかりました。
閃いた自分 GOOD JOB。 
しかも両者共に白。さらにシングルシンボル。
殻もブリンクできるので、フェリダーを餌に5マナのマナのはけ口を投入すればそのまま勝てる。
まさかキキジキのトリシンから解放されることができるとは…。

もともと搭載されていた、キキジキコンボの大きなメリットは速度感です。
一ターンでの出産の殻の複数回起動によってコンボをそろえることができるため、隙を見せた相手を一瞬で破壊する破壊力を秘めていました。

しかしながらキキジキ自体が2/2と貧弱で、稲妻など環境に存在する除去カードで簡単に妨害されるため、いろいろと構えながらコンボをそろえる必要があることから、結果的に速度感と破壊力を十分に生かすことができませんでした。

兎を軸としたコンボの場合、兎を先置きした後にターンを跨いで
コンボを決めに行くため、明確にスピード感は下がりましたが、
稲妻で落とされない安心感と、よく採用される他のカードとの噛み合いの良さ(緑の太陽の頂点や儚い存在など)から、メインに据えるだけの理由があると判断し、赤を切ることにしました。
そこでスピード感が下がることから、そもそもコンボはサブプランと割り切ることで、デッキの弱い要素であったマナクリーチャーから妨害要素へのリソースを割くことができるのではないかと考えました。

オークの降臨

そして直近のレガシーを騒がせている「指輪物語」が登場し、
目玉カードとしてオークの弓使いが登場します。

Orcish Bowmasters / オークの弓使い (1)(黒)
クリーチャー — オーク(Orc) 射手(Archer)

瞬速
オークの弓使いが戦場に出たとき、ならびに、対戦相手が自分の各ドロー・ステップ内で最初に引くカード以外のカード1枚を引くたび、1つを対象とする。オークの弓使いはそれに1点のダメージを与える。その後、オーク動員1を行う。

1/1

http://mtgwiki.com/

レガシー環境のインフラと言える渦まく知識を強烈に咎め、
小粒なクリーチャーを処すことができるスーパーカードで、
今ではレガシー環境を定義する一枚となりました。
もちろん戦場に動員トークンが残ることから、出産の殻ともそれなりに嚙み合わせがいいカードではありました。

しかし、私が着目したのはトークンを生成し、1つを対象に1点のダメージを
与える点でした。

自分の老練の探険者を打ち落とし、動員トークンを陰謀団式療法のコストに使うことができるのでは?

いわゆる Nic-Fit 型のアプローチです。

Nic Fitは、レガシー環境に存在するビートダウンデッキ老練の探険者/Veteran Explorerによってマナ加速するランプ系のデッキである。

探検者、陰謀団式療法(以下セラピー)、弓使い。
それぞれが恐ろしく噛み合うようになったことから、
方針がはっきりしました。

再序盤の足回り→妨害は手札破壊、マナ加速は探検家+緑頂点
除去→オーク+ソープロ+グリスト+孤独
コンボ→兎+フェリダー
土地が伸びるからゴールは原始のタイタン

アブザンカラーできれいにまとまりました。
そこからいろいろ試行していったのですが、結局問題になったのは、
出産の殻を引けなかった時のリソース不足でした。
再序盤の動きを担保するためマリガン基準を厳しくする都合上、複数回マリガンして手札が足りなくなったりすることや、セラピーを外すだけでリソースが-1になることから、リソース確保の手段をどうするかと頭を抱えていた所、1つの助言が。

語り部の杖って自分が使うオークと相性いいよね。

カードが引けて、セラピーの餌を生成するこの置物はかけていたパーツを補うものでした。グリスト、ランププランのゴールである、原始のタイタン+死者の原野、さらには兎で作成されるトークンにも反応し、
潤沢なリソースを供給してくれます。また、マリガン基準の緩和にもつながり、後述する悲嘆による手札損失やセラピーを外した時の補填をしっかり行ってくれます。

また、出産の殻に依存しないプランとして、前述した死者の原野。
トークンを有効活用するための悪魔の職工。
兎とも嚙み合わせがよく友情コンボにもなりやすい悲嘆+再活性。
マナのはけ口のケンリス王
というラインナップが出そろい少し重めのミッドレンジ調に仕上がりました。ということでできたデッキがこちらです。

4.デッキリスト

3:《老練の探険者/Veteran Explorer》
3:《悪魔の職工/Fiend Artisan》
4:《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》
1:《改革派の結集者/Renegade Rallier》
2:《忍耐/Endurance》
1:《永遠の証人/Eternal Witness》
1:《守護フェリダー/Felidar Guardian》
1:《消失師、プレストン/Preston, the Vanisher》
2:《悲嘆/Grief》
1:《帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King》
1:《孤独/Solitude》
1:《原始のタイタン/Primeval Titan》
3:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2:《再活性/Reanimate》
1:《思考囲い/Thoughtseize》
2:《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
2:《語り部の杖/Staff of the Storyteller》
2:《出産の殻/Birthing Pod》
1:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
2:《Bayou》
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
1:《死者の原野/Field of the Dead》
1:《森/Forest》
1:《カラカス/Karakas》
1:《平地/Plains》
1:《Savannah》
1:《Scrubland》
1:《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
1:《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》
1:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
1:《沼/Swamp》
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1:《不毛の大地/Wasteland》
3:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

2:《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
1:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
2:《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1:《夏の帳/Veil of Summer》
1:《突然の衰微/Abrupt Decay》
1:《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
1:《仮面の蛮人/Masked Vandal》
1:《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》
1:《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1:《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
1:《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》

一枚差しが多く気持ち悪い(誉め言葉)リストに仕上がりました。

以下に採用理由や使い方を記述していきます。

クリーチャー
老練な探検者
デッキのコアエンジンの一つです。必ずゲームに絡めたいのですが、
複数枚引いた時の弱さが目立ち、緑頂点もあるので、3枚。

オークの弓使い
最強生物。このデッキのすべてを支えるベストカード。当然4枚。
弓使い合戦になることが多いですが、オークの効果を使用する手数は
普通のデッキより圧倒的に多いので大体打ち合いには勝ちます。

悪魔の職工
セカンド出産の殻。緑頂点から探せるため、殻より使用頻度高めです。
各種トークンや探検者、東屋をコストにマナは掛かるが欲しいクリーチャーを展開できるため、フラッド受け+リソースエンジンになります。

2マナ域は探検者から持ってきた土地で即唱えることが多いです。
(探検者から出る土地はアンタップインです。)

永遠の証人
安心惑。コンボパーツやエンジンを回収できる優れものです。
緑頂点等で持ってくるので1枚。

改革派の結集者
展開要因です。出産の殻で切ったオークや職工をリソース損失無くそのまま吊り上げます。フェッチと絡めるとウッドエルフになったりと
小回りが利く一枚です。

忍耐
相手の墓地対策と自分の墓地に落ちた必要なパーツをデッキに戻す役割があります。殻で持ってくることは多くはないですが、墓地利用デッキに対してめっぽう強いので複数枚採用です。

フェリダー+プロストン
コンボ要因兼エンジンにもなれる。
特にプロストンは維持できるとあっという間にリソースを稼ぐシステムクリーチャーと化します。緑頂点、職工、殻、再活性、フェッチから持ってくる東屋、結集者、ケンリスの5マナ能力とシナジーを作ります。
無限に入ったら最終的にはオーク無限ブリンクが速いです。

悲嘆
強力なハンデス。最近は再活性とセットで使われることが多く、
プレッシャーのかかり方はすごいです。
殻ルートの場合だと、再活性で釣った悲嘆をタイタンまで変形させられるので、強烈な圧をかけられます。
またピッチからセラピーは鉄板ルートなので、ハンドを投げ捨てても
妨害に全力を注ぎましょう。

ケンリス
フィニッシュパーツ兼マナフラ受け要因。
マナがあふれることが多い、nic-fit 待望のカード。
コンボ相手だと、相手ターン中に悲嘆リアニとかよくやります。

孤独
除去枠兼殻経由要因。
正直自由枠です。ピッチで打つことはほとんどないです。
別の候補だと叫び大口もありです。

原始のタイタン
ミッドレンジルートのゴール。
死者の原野を持ってきてゾンビ軍団を作成します。
殻、緑頂点、職工どこからでもアクセスができます。

陰謀団式療法
デッキの核。指定の成功確率で勝率が増減する最重要カードです。
二回前方確認ができるため、ちょっとずつ手札を落としながら
くそビートプランも取れるのがデッキ自体の強みになります。

再活性
ライフはすごいことになりますが、状況に応じて様々に使えるユーティリティカード。悲嘆との相性もそうですが、殻で食べたクリーチャーの再利用や
兎とのシナジーも非常に良いです。

思考囲い
自由枠。悲嘆のハンドロスを抑えるために一枚採用です。
悲嘆でもいいと思います。

語り部の杖
ドローエンジン。特にサイド後に殻やコンボを落とすプランを取ると、
ミッドレンジのドローエンジンとして非常に優秀です。
地味にトークンが飛んでるので、濁浪をチャンプしたりと仕事が多いです。

剣を鍬に
最強の除去。枠との兼ね合いでしぶしぶ3枚。
本当は4枚ほしい。コンボが薄いなら囲いの枠を変えるといいと思います。

グリスト
何故か緑頂点、殻、職工に対応するPW。
杖やセラピーとのシナジーが優秀ですし、サーチできる除去としては
破格の性能です。正直二枚目も検討したい。

出産の殻
何も言うまい。最高のカード。

マナベースは緑タイタンを使用するために作成しました。
基本地形は6枚でいいと思ってます。
不毛の大地は自由枠ですが、兎をカラカスから守るためにも
必要だと思ってます。

サイドボード

耳の痛い静寂
対コンボ 特にANT DOOMSDAY カーンフォージ系に投入します。
クリティカルに刺さりやすいので必要だと思ってます。

花の絨毯
対青系デッキ最終兵器です。相手が青かったら全投入です。
(8castに入れませんが…。)

外科的摘出
墓地対策兼対コンボ用。ウーロ系のデッキやショーテルなんかに入れます。

剣を鍬に
突然の衰微
追加の除去枠。衰微は置物系デッキに優秀なため、よく入ります。

溜め込み屋のアウフ
仮面の蛮人
再利用の賢者
置物対策。再利用の賢者は赤プリを意識してます。
仮面の番人は指輪、カルドラに触れるナイスガイ。
なお、アウフを取るときは殻は全抜きです。

疫病を仕組むもの
部族デッキそして対オーク用カード。

夏の帳
主に黒単用サイドボード。ANTにも入れます。

不屈の追跡者 黙示録、シェオルドレッド
サイドボード後のミッドレンジプランの際に使用します。
正直自由枠なので、好みで入れ替えましょう。

5.で、どうだったの。

戦績
日本レガシー選手権 5-3
レガシー神挑戦者決定戦 6-2

あれ?やれてる?

なんか思った以上にすげぇ勝ちました。使ってる自分も意味わからないです。
実際に回してみると、弓使い+セラピーのセットが強すぎました。
とりあえずセットでキープすると、盤面、手札と制圧できるため、
コンボ、クロパ系にはめっぽう強いのと
何より対策されてないので、「わからん殺し」を必死に行いました。
殻や兎を出すと100%テキスト確認を求められます。
これが何よりも快感です。

6.プレイの方針

簡単にですが、プレイの方針について記載いたします。

基本はリスト通り、手札破壊を行った後に殻、職工を展開し、
リソースを確保しながらシルバーバレットで制圧していきます。

キープ基準はセラピー、探検家(緑頂点)、オークのいずれか2枚のペアが
あれば概ねキープします。悲嘆、思考囲い、語り部の杖もオークかセラピーがあれば再序盤の圧力になるため、併せてほしいところです。
なおマリガンする数は正直多いです。ただ、後からカードを増やせるカードが多いため、気にせずマリガンしていきましょう。

前述もしましたが、このデッキの肝はセラピーです。
このカードのヒット率で勝率が大幅に変わります。
初めて使う方にとっては非常に難易度の高いカードですが、
撃つ際の基本は「相手のハンドにあると最もいやなもの」を宣言します。

手なりでやるときはとりあえず 渦まく知識 を宣言することが非常に多いです。渦まく知識宣言、オークの弓使いからフラッシュバックの流れは
非常に強力です。弓使いにWILLを当ててもらう分にはハンドリソースを取ってる分お得です。

そして殻や職工を張った後は、相手のデッキタイプに応じてサーチと展開を行っていきます。ここからがこのデッキの一番面白い部分です。
脳死でコンボを狙いに行くことはせず、負けないことを最優先に展開すると
ゲームは長くなりますが、コンボせずとも対戦相手の心を折ることがよくあります。また、展開の仕方や使用するパーツは個人の自由です。
好き勝手いじりましょう。ざっくりと簡単に方針を書くと、

対デルバー系
コンボは基本的に狙わず、相手の盤面を更地にすることを最優先にします。
剣を鍬にや、グリスト、忍耐を使用しながら、執政だけはしっかりケアしましょう。一瞬でゲームが終わってしまいます。比較的有利なマッチアップです。

対コンボ
基本はハンデス連打を狙い、コンボせずに妨害ビートを狙います。
悲嘆再活性が一番仕事するマッチアップです。この部分の勝率を上げるためにメインのマリガンは特に厳しく行います。

対コントロール
いわゆる多色コンにはリソース勝負を仕掛けた後、コンボを着地させに行きます。セラピーで前方確認をするターンを作るためにも、相手のハンドを枯らすことを意識します。WILLは撃たれ得です。
土地系も一緒ですが、タバナクルの影がちらつくときは展開しすぎないように注意しましょう。不毛はコンボを決める前にカラカスに絶対に当てます。

対アグロ系
いわゆる2マナランドを使用するようなストンピィ系はデッキとして分が悪いです。とにかく生き延びさえすれば、最終的には勝てるので、ゴールの緑タイタンまでどうにか生きながらえましょう。
デスタク系のデッキも同様に生きることが目標になりますが、カルドラの完成体、梅沢の十手、剣を鍬に、カラカスと厳しいカードが多いです。
石鍛冶サーチ後まで温存するなど、手札破壊のタイミングは注意しましょう。

サイドボードの戦い方ですが、殻を見せたか、コンボを決めたかで、
入れ替えるユニットを変更します。
一度コンボを見せるとコンボがちらつくので、パーツを抜いてミッドレンジに移行する。
殻を使ってリソース勝負をしたので、アーティファクト対策が飛んでくるから殻を抜いて職工経由でコンボを狙う。
みたいにアドリブで行っていきます。とにかく意識の外から変なカードを使用してかく乱することがこのデッキを使った上で一番大切だと感じているので、ゲーム中で相手に見せたカードは覚えておきましょう。

長々となりましたがデッキの内容は以上となります。
この記事を読んだ方が一人でも多く殻を使用してもらえますとうれしいです。
自由度が非常に高いデッキですので、弄り倒して自分だけの専用機を作る気持ちで使ってみてください。楽しいですよ。

おまけ

実は兎はMagic Online(MO)に実装されていません。
そのため、兎コンボが使えないのです。
おまけとしてMOで使用可能なコンボを書いていきます。
色がおかしくなったりもしますが、参考にしてみてください。

キキジキコンボ
フェリダー+キキジキ+霊体の先達
いわゆるキキジキコンボです。が、先にも書きましたがマナベースがひどいことになるのでお勧めしません。

呪文探究者+ディスプレイサーの仔猫
こちらも色が変わりますが、デッキのパーツを使用してループしていきます。デッキに追加で必要なカードは暗黒の儀式(以下D)*2 納墓(T)黒無限マナによるフィニッシュ手段です。
ルート解説
呪文探究者(以下S)で再活性(以下R)をサーチ。
出産の殻でディスプレイサーの仔猫(以下C)をサーチ
Rをキャスト殻をブリンクSが着地。
SからDをサーチ。DキャストSブリンク を二回行う。
SからTをサーチ、Tキャスト永遠の証人(以下W)を墓地に。Sブリンク
SからRをサーチ、RキャストW着地、D回収Sブリンク何かサーチ。
以下、DキャストWブリンクD回収を繰り返し、無限マナを生成できます。
で、後はフィニッシュして終わりです。
長いですが、強いカードだけでコンボしているので、単体で使ってもデッキの形は崩れず、サイドボードもしやすいですが、白が入らなくなるので
新デッキのような形になります。スゥルタイになるためアルーレンの形を
ベースに組むといいと思います。

サムワイズコンボ
魔女の使い魔+サムワイズ・ギャムジー+スランの医師、ヨーグモス
最近モダンでもちょろちょろ見るコンボです。
一番現実的で使いやすかったです。何なら兎コンボじゃなくてこっちでも
いいです。猫とサムワイズが単体で仕事しないのだけが難点ですが
カードが軽いため、職工で持ってきやすいのがポイントです。
(MOで使用しましたが4-1は複数回できました。)


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