ジュウリョクノカイカ

ざらついたアスファルトの上に、
雨にちぎられて流されるあなたを見た。
私はきっと溺れているのだと、そう思わずにいられなかった。

でも、綺麗なまま自由を手に入れて、
今に見られなくなる風景を見れたなら、
あなたは一秒先の未来にときめいていたんだ。

色褪せる残り香が真実の恋を知り、胡散臭い愛にたどり着く。
風にたゆたい身を焦がし、理と剥離して空に芽吹く。

いつか、また逢いましょう。

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