【ファゴット】オススメエチュード上級編!様々なテクニックフレーズを全調で練習できる!【これがスラスラできれば相当な手練れ】
生活が戻りつつある今日この頃ですが、音楽界はまだまだ通常営業とはいけないようで、様々な制限の中での経済活動になります。しかし、本番の予定が立てられるようになって、演奏家もリハビリしながら演奏活動再開に備えています。そんな中、エチュードは良い教材です。それぞれのリハビリ方法がありますが、自分なりのエチュードを練習することで自分の基礎力を取り戻したりします。
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【ファゴット】オススメエチュード上級編!様々なテクニックフレーズを全調で練習できる!【これがスラスラできれば相当な手練れ】
上級エチュードとは
ウィーンのカリキュラムで使われる区分です。これまで初級、中級のオススメを紹介してきました。
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上級エチュードで有名なのはミルデのConcert Studies(演奏会用練習曲)です。上下巻共に難しいですが、下巻は特に難しく、上級編に入っています。その他にも中級編で紹介したピヴォンカのエチュードの上級編「ヴィルトゥオーゾエチュード」も上級エチュードです。
これらのエチュードはそれぞれ曲として楽譜を読み取る能力を培ってきてから取り組まないと何をやっているかわからないエチュードです。ただ、指が回ってテクニック的に吹くというものではなく、いかに音楽的に楽譜から作り上げていくかが大事です。
ジャンピエリ「総仕上げのための16の日課練習曲」
さて、今回紹介するジャンピエリのエチュードはまあまあ有名です。音大生でもやる人はやるし知らない人は知らない。全部はやったことないけど最初の曲だけは練習してるって人もいます。
私も一曲目はよくやります。この曲は一つのモチーフで全調必ずやるのですが、最初はとにかくスケールをやらされます。ただただ音階練習です。
この写真ではニ短調のハイDまで出てきてますが、一番上はハイEsまで出てきます。それをインテンポでしっかりとやります。難しい指だから、高い音だからとテンポが揺れてはいけません。一定でできるように練習しましょう。最初はとにかくメトロノームで。
この5番のように単純ながら様々な要素が入ったパッセージがたくさん出てきます。分散和音のスラー、二つずつのスラー、四つのスラー、そしてスタッカート。その調の響きと和声感を感じながらやってみてください。
基本的に同じテンポです。簡単なところは早く、難しいところはゆっくりとしないように、一定の店舗をメトロノームで取りながら練習してみてください。ですから、最初はあまり早いテンポでやらないように。
上級エチュードですが、中級者は一曲目だけでもとても良い練習になります。遅めのテンポでしっかりと指がハマるように練習してみてください。
変え指を使うことも覚えましょう
エチュードをやっていて大事なことの一つは、読譜力を養うことです。楽譜を見て、どのような曲想でどのようなテクニックを使うかの判断が早くできるようになることが大事です。
運指に関してもそうで、一つの指で無理やり回すのではなく、より演奏しやすい指を探すことも大事です。
実は指の回し方も人それぞれ。先生に習って覚えることもありますが、自分自身でやりやすい運指を見つけるのもとても大事なことです。もちろん、間違った指で演奏して基礎ができていないと問題なので基礎的な指はしっかり覚えましょう。しかし、早いパッセージや難しい指でいつもと違う効率的な指を探してより良いテクニクを身につけていきましょう。
エチュードには先人たちの英知が詰まっている
エチュードを三回にわたって紹介してきましたが、これだけではなく、ファゴットにもたくさんのエチュードがあります。それは先人たちが残してくれた英知です。より効率的にファゴットを勉強するための要素が詰まっています。
指導者にもエチュードをやらせる派とやらせない派がいますが、私はやらせる派です。特にプロを目指すならやるべきだと思います。アマチュアの方でも、普段オケやブラス、アンサンブルの曲しか吹いてないとどうしても演奏する分野が偏ってきます。エチュードをやることで自分のテクニックを満遍なく向上させることで、オケやブラスなどの合奏曲がさらによく吹けると思います。
プロアマ共にまだ演奏機会が戻らないこの時期に、「エチュードで自分磨き」、やってみてはいかがでしょうか?
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