税理士にも色んな方がいるという話〜税理士選びの参考に〜
1ヶ所より数ヶ所での勤務経験の方が役に立つ事が多い
自分自身、独立前に数カ所の税理士事務所で勤務していました。
一つの職場で長く働いた方が良い、と一般的には言われてますが、税理士事務所に限って言えば、一概にそうとも限らないと自分は今でも思っています。
税理士事務所は、所長税理士の考え方によって仕事のやり方が全く変わってくるからです。
また、それがお客様へ提供するサービスにも関わってきます。
製本に苦戦する税理士事務所
一ヶ所の税理士事務所だけで長年働いてしまうと、そこでの仕事の仕方しか知らない状態になってしまいます。
例えば、その税理士事務所が未だに紙の業務が中心だとすると、アナログな仕事の仕方しか知らないまま独立することになり、苦労します。
自分が最初に勤務した税理士事務所は、田舎の家族経営の事務所だったのですが、決算の後にお客様にお出しする「総勘定元帳」という相当分厚い書類をコピー機から打ち出し、製本するという作業をしていました。
その製本について所長から「これは商品で本屋に売ってる本と同じだから」と言われており、少しでもズレたりすると一からやり直しという悲惨なことが起きていました。
下手をすると、一日中製本してその日の仕事が終わるなんてこともありました。
この総勘定元帳、最初に入った税理士事務所での出来事だったので、他の税理士事務所でどうしているかわからず、どの税理士事務所に行ってもこの作業は発生するものだと思っていました。
しかしながら後々、他の税理士事務所に勤務すしてわかったことですが、
・DVDにして渡す。
・pdfにしてチャットワーク等で送る。
ということで十分だったんですよね。
当然な気もしますが。
その税理士事務所でしか勤務していなければ、今頃自分は総勘定元帳の製本に苦戦していたことでしょう。
結局そういう自身の事務所の非効率はお客様にとっても不利益が起きると思うんですよね。
お客様は、税理士事務所が総勘定元帳の製本に苦労していることなど知る由もありません。
むしろ、総勘定元帳の製本に気を取られていることで、お客様からの連絡に対するレスポンスが遅くなることも考えられます。
その結果、お客様からは、「こんなに顧問料払ってるのに何もしてくれていない」と思わせてしまうことになるのです。
総勘定元帳の製本の苦労と裏腹に、そんなこおまで言われて踏んだり蹴ったりです。
税理士を選ぶ際は、ITに強い税理士か見極めることは選択肢の一つですね。
怒鳴る税理士(時にはお客様にも)
初めに入った税理士事務所の所長もそうでしたが、税理士には従業員を日常から怒鳴りつけたり、心ない言葉を浴びせる方々がいます。
その結果、従業員はバタバタと辞めていくのです。
これもまた、お客様にとって不利益を与えています。
言わずもがなですが、担当者がコロコロ変わるからです。
そこまでになると、所長も改善するものかと思われるかもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません。
所長自身の人間性であるため、その愚行に気付かず、良い人が採用できない。と言って同じことを繰り返すのです。まさに裸の王様です。
酷いケースだと、お客様に対しても怒鳴る税理士がいるとよく耳にします。
税理士を選ぶ際は、所長の人柄を見てみましょう。しかし、所長がサイコパスで裏表が激しく読みづらいこともあります。その際は、事務所紹介の従業員の笑顔の集合写真をよーく見て、目が笑ってるかどうか確認してみましょう。
Googleでは口コミも見れます。
それも参考にしてみるのはいかがでしょうか。
若手税理士は安定している事が多い。
若手の税理士は、比較的安定していると思います。
人生経験の少ない若手で大丈夫なの?とか声が聞こえてきそうですが、全く問題ありません。
人生相談に乗るわけではないですから…むしろ、最近の税制に詳しいのは若手税理士だと思います。
また、ITツールを使いこなし、レスポンスも早いです。
何よりも業界の悪しき慣習に対して、問題意識を持つ方が多いため、どちらかと言うとお客様目線の方が多いです。
自分は最後に、二人の若手税理士のもとで働きましたが、これがまさに正解でした。
おかげさまで独立してからも、その時に使用していたツールであったりやり方を取り入れて、快適な業務が出来ておりますし、お客様にもご満足いただいているかと思います。
税理士選びは慎重に。
ここまでで、色んな税理士がいるよと言う話をしてきました。内部の環境は必ず外部の環境に影響してくるものです。
従業員の疲弊はお客様にも伝わります。
税理士選びの際は、どんな事務所なのかホームページなどをじっくり見られることをお勧めします。
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