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開業税理士だからこそできる柔軟な対応

会計事務所で働き始めたばかりの時に意外だったのは、中小企業の社長は、

決算書が読めない、
興味すら持っていない

という方が結構いるということです。

税金の支払いがいくらなのかについては気にしても、自身の会社がどのくらい利益を出ているのか、資金繰りがどうなっているのか、という事については全く興味がないという方が多かったように思います。

そのため、何となくお金がないということを常に嘆いている状態になっている方も少なくありませんでした。

しかし、その原因を作り出しているのは会計事務所のような感じもします。

会計事務所側が提供するものが、税額の報告だけであったり、税務に関する相談にしか乗らないということがほとんどでした。

それ自体は間違いではなく、ある意味職務を全うしているとも言えます。

ただこれからの会計事務所は、税金の計算等がAIに奪われるということを考えると今まで通り上手くいくとは思えません。

たしかに、会計事務所が専門外のことをアドバイスすることに、リスクがあると考えることについてはわからないわけでもないです。

ただそれは、無責任なアドバイスをするというわけではなく、あくまでお客様に選択肢を提供するというスタンスで、最終的な判断は経営者が責任を持ってするわけなので、そこまで会計事務所が責任を取ることに対して神経質になる必要もないのではないかなと思います。

もちろん、経営に踏み込みすぎるのも問題だと思います。信頼関係がそこまでないのに、首を突っ込みすぎれば、こいつ何だよってなると思いますし。

また、会計事務所に勤務していると単独で事務所の方針から逸脱した提案をすることは、難しいところもあります。

そういったこともあり、自分は独立を選びました。独立することで、お客様個々の困っていることに対して柔軟に対応することができます。

初めはそんなに大それたアドバイスをする必要はないと思います。

まずは試算表や決算書の見方から説明する。

資金繰り表に関しても、こちらで作成を代行するでも良いですが、自社でもある程度作れるようにする。

資金繰り表を逐一作らないにしても簡易的な計算の仕方を説明する。

付加価値はゴロゴロ転がっていると思いますし、社長が困っていることに対してサポートをすることこそが付加価値だと思います。

せっかく開業したのだから、お客様のお困りごとに対して柔軟に対応していきたいと思います。


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