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脳神経血管内治療専門医受験記録

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脳神経外科専門医ではない私(救急専門医)が、脳外科医の間でも「難易度がヤバい」と言われている脳神経血管内治療専門医の受験に向けて取り組んだことなどを紹介していきます。  これから…
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#脳神経外科

非脳外科医が脳神経血管内治療専門医に挑戦 − 導入編 –

 noteご利用者の皆様へ  お初にお目にかかります。私は、卒後11年目の救急専門医の'ちゃんえビビンパ'と言うものです。唐突ではありますが、今回、脳神経外科専門医ではない私が、脳神経血管内治療専門医に挑戦していく過程を記録に残し、今後この専門医取得を目指しておられる脳外科専門医の皆様のみならず、その他の領域の医師の皆様のお役に立てればいいな、と思いnoteでの記事作成を開始した次第です。   従って私の記事は医療従事者向けであり、一般の方々には難解であることを予め告知させて

非脳外科医が脳神経血管内治療専門医に挑戦 − 勉強法編 −

 前回に引き続き、脳神経外科専門医ではない私が、脳神経血管内治療専門医(長いので、今後私の記事では、学会の略称を用いた『JSNET専門医』に呼称を統一します)試験に向けてどのような準備をしてきたのか、ということを綴っていきます。 (1) はじめに 前回の記事(上記リンクから閲覧可能)にて私は、「勉強に役立った」として沢山の文献を紹介していました。ただ、こうした文献に、複数回とはいえ目を通したとしても、必ずしも自分の頭に定着するとは限りません。ましてや、こんなに何冊もあるとな

スコア・グレードの覚え方 − 『勉強法編』への補足 −

 ここまで、救急専門医である私がJSNET専門医(脳神経血管内治療専門医)試験の受験に向けて「どのような試験勉強をしてきたのか」という概論を綴ってきましたが(未読の方は以下リンクをご参照下さい)、補足も兼ねて今回は、脳外科領域のスコア・グレード分類の覚え方に関する私の工夫を共有していきます。 (1) どんなスコアやグレード分類があるのか JSNET専門医試験に当たっては、特に以下のグレード分類が重要になってくると思います。 脳動脈瘤(破裂・未破裂の双方を含む)に関するもの