コールドプロセス石けんを作ります。
【金色の大蛇とコールド石けん】
むかし聞いた話です。チェンマイの工房に、村の人たちが「おっきな金色の蛇」が入ってゆくのを見た。とよく話していました。
え〜っ、なに〜っ!?と本気で怖がっていると、どうも具合が違う様子。みんなニコニコ、佳き事のように言うのです。
よくよく聞くと、それは現実に居るものなのか? 何かの例えか見間違いか? そもそも存在自体が怪しい。でもニコニコ。
良いものを見た。というニュアンスで、老人たちは拝んでさえいる。
どうやらそれは精霊?のようなもので、守り神?のようなものであるらしい。
だからあの石けん工場は大丈夫。あそこは良い場所だ。というのです。さすが精霊信仰が暮らしに生きる街チェンマイ。
(ちなみに私たちは、まだ見たことはありません!)
【イープンの石けん工場】
ことの真偽はさて置いて。そう。私たちの工房は、村の人々からは「イープンの石けん工場」と呼ばれていたのです。
「イープン」は日本人。日本人の石けん工場という感じ。
チャーリーとチョコレート工場みたいで、それはそれで良いなと思いますが、そうか、石けんか。と改めて思います。
私たちのスキンケアは、ガスール、石けん、そしてバームが基本。
なかでも石けんは、私たちがチェンマイの郊外に工房を建てた時からのメイン製品であり原点です。
そもそもコールドプロセス製法の石けんを、薬事法をクリアする安全で高い品質で、きちんと製品として流通できるものとして作ろう。というのがきっかけのひとつでした。
まだeavamが影も形もないころの、ブランドが生まれる前のこと。
日本のメーカーのOEMをしていた時代のことです。
当時コールドプロセス製法の石けんといえば、個人の作り手が牛乳パックを利用して、プライベートで作るのが主流の時代。
水に溶けやすいこの石けんを、空気から遮断するために真空パックするという発想さえ、まだまだ確立していない時代でした。
【作り手として外に開く】
そう、私たちは石けん作りから始まったのだ。そしてOEMとして、裏方として、ずっと作り手の技術と経験を重ねてきたのだった。
いまブランドとして、その製造技術をさらに高め、自信を持って納得のものを作れる今、このコールドプロセス石けんを、もっと広く広める方法、紹介する方法はないものか。
そう考えた時に、eavamの石けんのオーダーメイド、OEMという形で、外に開いてゆくことを思いました。
どこまで需要があるものやら、どこまで求められているものやら。全然わからないのですが、思い付いたものはやってみたいと思うのです。
作り手としては誰にも負けない私たちですが、それを広めること、知ってもらうこと、流通させることが、まだまだ不得手な私たちです。
【それは本当にOEMというのでしょうか?】
ならばそちらが得意な皆さまに、私たちが石けんをお作りし、沢山の方々に届けていただければ良いじゃないか。
それを作っているのはeavamだと知っていただければ(それはOEMというのか?)、それは裾野が広がり、さらに良いものが世の中に増えてゆく。
ここのところ、素敵なセレクトショップから、スキンケアセット制作をご提案いただいたり、美しくエレガントなホテルから、アメニティセットをご依頼いただいたり。
安全で上質で美しいものたちが増えてゆく。
スキンケアから、さらに外に開いて、キッチンの洗い物、洗濯、風呂掃除まで、暮らしが少しずつ変わってゆく。
そんなことを最近考えています。
ご興味ある方がおられましたら、ご連絡ください。
一緒にやりましょうー。
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