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結局作っているのは誰?


かなり前に記事で書こうとしてやっぱやめて、さわりだけツイートした記憶があるのですが、学生のころから


建築って

①建築家(組織設計、ゼネコン、アトリエ)が作っているのか

②国(行政)が作ってるのか

③資本(?)(施主・投資家)が作ってるのか

を考えてて、結局全部が作っていると思うので、建築(建物)を作りたいと思ってる人はどれになりたいのかというのを考える必要があるのですが、学生(少なくとも僕が学生のころの周り)は①建築家が作っている一点張りのイメージでした(国によっても違うと思いますが)。


僕は最終的に一番楽(自分に合っている)だと思った③資本(過去のブログにもたまに書いていますが、「自由に建築作ろうと思ったら、”僕は”施主になるのが早いと思う」という感覚です)が作っているにベットして進路選択をしました(公務員になろうかと思った時期もあったけど)。1年後Slackの不動産のアーカイブでも話していますが、「金と土地(敷地)を作れば自由に建築(建物?)は作れて、不動産にはその仕組みが整っている」っていう結論に至ったからです。


あと、昔にある大きなゼネコン(たまたま、チャート的に儲かりそうだったので)の株を午前中300万円分(くらいだったと思います)買って15時ちょっと前に売ったら10万くらい(だったと思います)儲かった日があって、「このゼネコンで働いてたら日当10万にはならない(知り合いから聞いた情報、公に言われてる平均年収等から考えても)よな・・・」と思って色々考えたことがあります(色んな偏見もあると思いますが)。


僕が買って売った株は少額ですが、それらの集合がゼネコンの元手(上場している株式会社なので)になっているわけで、それを使ってゼネコンは人間を雇い、建物(建築)を作るわけです。


このゼネコンで働けば内部に居て口出しは出来ると思いますが、結局えらい人が考えた「建物」を作っている事は会社組織上仕方ないというか、当たり前の話で(何年もかけてえらくなれば別ですが、それでも規模が大きいと一人では難しい)、そこで日当2万くらい(分からないけど、友達から聞いたのは残業とかしてそれくらいだったような・・・?)で労働者として働くのも建築(建物)を作るに該当すると思いますし、株を買ったり売ったりするのも建築(建物)を作るに該当すると思っています。


で、僕は「同じもの作るのにめちゃめちゃ働いて日当2万か、適度に関わって日当10万なら日当10万の方が楽じゃね?」って考えるセコいタイプなんだと思います。


国(行政)は例えば「予算100億で良い感じの建物(建築)作って~」と、プロポーザルやコンペを行い、その要項に合わせた提案を建築家(ゼネコン、組織設計)がします。この場合、建築家が作っているのか、行政が作っているのかというと、どちらも「作っている」に該当すると思います。


ということで、どこに関わっても(もっと細かく分けられるかもしれないけど)、結局建築を作っている事になると思っていて、その中で僕はあまり自分以外の何かにコントロールされて働きたくねぇなぁ(ゼネコンや組織設計、アトリエ、行政が「好きな時だけ来て、好きなタイミング関わってくれたらいいよ~」って言ってくれるなら別ですが)っていうモチベーションだけで今の生活を選んだのだと思います。


まぁ、まとめると「どれを選んでも建築(建物)は作れる」ということで、建築を学んだ知識はどこに言っても役に立つと言いたいのですが、この感覚(建築を作っている要素は沢山ある)が今の多くの建築学生にあるのか、それとも「建築は建築家(組織設計、ゼネコン、アトリエ)が作っている、そこで働くしかない」と一点張りで思い込んでいるのかで進路の選び方が全然違うと思いますし、「建築は建築家(組織設計、ゼネコン、アトリエ)が作っている、そこで働くしかない」の一点張りで視野を狭めている人は実際多いと思います。


僕が学生のころはまだ薄かった感覚だと思いますが、特に今日本で沢山出来ている建築を見るとどこ経由でそれに関わるか選択肢は無数にあると思いますので柔軟に考えてみてはいかがでしょうか。

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