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AW22 "drop"

"drop"

Nobuyuki MatsuiのAW22テーマのこの言葉について考察してみようと思う。この言葉を調べた時に最初に出てくる言葉は"落とす"といった意味合いが多い。ただ今回は”そのまま""放置された""本来あるべきところに戻る"といった意味でこの言葉を捉えているそう。

文章にして表現することが今までの中で一番難しいように感じる今テーマ。既に1時間以上パソコンと向き合い、どう表現したら一番しっくりくるかを考えている。ただ、これも一つのそのままの自然な物ではないことにも気が付く。そのままを表現するということは思っている以上に難しいことではあることを改めて実感したところで、ここからは自分が率直に感じたことを綴っていきたいと思う。

洋服というプロダクトに先に挙げた"drop"の意味を向けた時にできるもの、それが今回のコレクション。染色を行う上でただただ真っ直ぐに描いた線をそのまま放っておいたらどうなるのだろう。技術が進んだ今、昔よりも優れた生地を生み出せる中で、今にはない昔の生地の表情というのはどういったものなのだろう。開閉が必要な洋服、ジップができる前にはどの様な仕様になっていたのだろう。衣類というもの期限を考えた時、身に纏うものとして使われていたものは何なのだろう。

広く好奇心を持ち、深い探究心で物事を掘り下げていく。それが洋服になって表現されている、自分はコレクションを最初に見た時そう感じた。毎度ではあるが彼の作る洋服を見るともっと知りたいと思わされる。自分が知らないこと、アタライ前に思っていることは多い。新しい何かを知った時に、人は高揚を感じるもの。この高揚感を実際の洋服を見ながら伝えていけたら幸いかなと。

立ち上がりはもうすぐ。また立ち上がってきた時には色々なことを書いていこうかと思います。是非想像を膨らませながら期待してお待ちください。

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