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心地の良いもの。

現在、East end galleryの入り口は今シーズンのオリジナルレース生地の暖簾(カーテン)で装飾されている。元々、入り口にはこの暖簾的なものを掛けていたのだが、せっかくの今シーズンのテーマを活かすほかないとレースにリニューアル。

目の前は大通り。ドアを開け過ごしていると、心地の良い風が吹いたり吹かなかったり。(今はもう熱風ですが。)そんな風に揺れるカーテンを見ていると、あ、綺麗だなと感じることがしばしば。遠くから見るそのカーテンの不規則な揺れ、そのカーテン越しに見る、通りをゆく人の曖昧さ。性別などは勿論、本当に今そこに人が通っているのかもわからないくらいのぼやっとした雰囲気。でも、その光の差すカーテンはとても綺麗で、そこにばかり目を奪われてしまう。感覚というものは人それぞれ違うものだが、何かこういうのを見てインスピレーションを受けたのかなと思えるこの頃。

僕自身は作り手ではない分、これを見て洋服を作ろうという考えには到底及ばない。ただ心地の良さだったり綺麗さというのは感じることができる。ブランドが何とか、肩書きとかの話ではなく、目の前にある綺麗な洋服、心地の良さそうな洋服を純粋な気持ちで見てもらいたい。何かこれまで以上に、デザイナーの洋服に対する気持ちが伝わった様に思えた。

洋服は、あくまで着て感じるもの。画面越しに見て満足するものではないし、鏡の前で写真を撮るためにあるわけでもない。と僕は思っています。ふとしたタイミングで出会って、その時に思い描く情景で着て、自分の機嫌を取るもの。はたまた、その洋服を手にして、長く着ることで本当の良さがわかるもの。一瞬の高揚も、長く付き合っていくうちに湧く愛着もどちらも同じくらい大切なもの。そのどちらも感じてもらえる洋服がEast end galleryには並んでいます。心地よい空間、心地よい洋服と共に皆様がフラット足を運んでくれるのをお待ちしています。

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