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memorandom【19】

良くも悪くも簡単に洋服が作れる時代。何かイメージするものがあってそれを具現化することは容易いように思えます。

安価で、それなりの見た目で、何となく格好良い洋服。直接会う時代から遠隔で会う時代になりつつある今、洋服に重きを置かない人にとってはそれで十分なのかもしれない。

では何故、一から洋服と向き合って、強いこだわりを持って、相応に高価な洋服が作り続けられているのか。これはあくまでも自分の解釈ですが、今という点ではなく未来という線で物を見続けている人達がいるから。

洋服には流行やトレンドがあり、そのシーズンシーズン着たいと思うものに変化がある。その流れの中で、一度は着ることがなくなったけど。クローゼットに残り続けて、また日の目を浴びる洋服。いつのどんな時代でも、やはり良いなと思える様な洋服。

そういった洋服には、作り手の信念が強く込められたものであることが多い。別に最高の生地を使って、最高の縫製をしているものが良いものとは限らない。ただ作り手が何にこだわって、どういうもの思い描いて、それを洋服という形に具現化して表現しているのか。

そういう思いで洋服を作っている作り手がいて、その洋服を実際に作っている場所でその洋服たちを届ける仕事ができている。その洋服たちがいつまでもクローゼットの中にあり続け、その人の大切な人たちにまでも受け継がれていったらいいなと思いながら日々この場所でお待ちしています。

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