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memorandum【11】

昔からではあるが実物を見ないままに物を買うことが殆どない。このデジタルなご時世の中では超アナログ。Ama○onも最近漸く使う様になった。

こうして、SNSは勿論色々と使っている。それは情報発信ツールの一つとして。僕自身も思っている全てのことがこの中で表現できているわけでは無い。

今日頼んで明日には届く便利な世の中、ネット上で買えない物なんて殆ど無いだろう。それでも、多少遠くても実際に足を運んでその場所で買う理由。

その場所の空間としての魅力、その場所にいる人の魅力、その場所で物を実際に手に取って着てみて似合うかどうかを考える時間の魅力、そのどれもが付加価値となって実際に払った値段よりも得をした様な気分になるのは僕だけでしょうか。

物への愛着はそこから生まれていくもの。だからこそ僕らは実店舗を構えて、様々な空間の演出、その時その時にしかできないお話し、実際に着ることでしかわからない細部にまで拘った丁寧な物作りをしている。そのどれもが実際に足を運ばなければ感じることのできないことだと自信を持って言える。

ネット販売はこれからしていくつもり。ただ時代に合わせてというわけではなく、足を運びたくても運べない遠方の方の為、またネット販売を通じて、次は実際にお店に足を運んでみたいな思ってもらえる為の一つの手段として。

物作りにおいても、大量生産が主流となった今、機械でできないことなど殆どないと思う。それでも伝統工芸や伝統技術と言われるものは、未だ手作業で行われているものも多い。それには手作業にしか出せない感覚や全てが同じものにならない一点物感覚に大きな魅力があるからだろう。人と相対することも一緒。

今や旅行ですらバーチャルで行ける様な時代。わざわざ時間を掛けて足を運んでいただくことの意味をより問われる様な時代になっていくと思う。

全てが自分の手の中で解決できてしまう視野の狭くなった時代に、微力ながら実体験というベクトルでより広い視野を持って頂けるような伝え方をしていきたいなと思っています。

何よりも楽しく、笑顔があるギャラリーに。皆様の楽しいお話しをお聞きしながら、そして僕たちの作る楽しい洋服をご覧頂きながら。アナログにお待ち致しております。

East End Gallery

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