迷宮のRepricant

アルバム「ENERGY」がとても好きである。ひっそりと、これから始まる冬に向かって静かに深まっていく様子がいい。発売時期の11月がこのイメージを抱かせるのかもしれない。

どの曲を聴いても思い出すのは初冬の凛とした寒さなのである。しかも昼間ではなく夜。
1988年年末、おそらく私はこのアルバム以外は聴いていないはず…
夜のお供はこれである。ヘッドフォンをかけ、毎晩毎晩聴きながら眠る。
この生活を今でも続けていたら、私もきっとマイスターになれていたはずである。

そういえば学生の頃、「レコードのジャケットを書いてみよう」という授業があった。もちろん美術の時間。
さて、何を書こうか?
咄嗟に浮かんだのが「迷宮のRepricant」これであった。
書くにあたって、私はその意味を解こうとした。
英語なんかさっぱりなのである。意味がわからない…
仕方ないので先生に聞いた。
先生「これは造語だと思われる」

そうか…!Repricantは造語なのか…!
私はそれを信じきった。

ダークな青の色の中央に「迷宮のRepricant」これだけである。
センスも何もあったもんじゃない…

自分的には大変満足した。おそらく実家のどこかに埋もれているはずである。


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