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KFC前でのvegan活動に思うこと
【訂正】
この記事の内容には誤りがありました。デモ参加者にどういう意図の催しだったのかをお訪ねしたやりとりの中で分かった明確な誤りについては本文中に取り消し線を引きました。今回のデモは無言で行われており、通行者への声掛けは一切行われていないとのことです。その他にもいろいろと誤解のあったことがわかったのでそれらについては近日中に別記事でまとめます。
Twitterのトレンドと乙武さんの投稿
先日、ツイッターのトレンドに「クリスマスチキン自粛呼び掛け」が上がっていて、入って見るとほとんどが活動を非難するものでした。私自身はヴィーガンなので非難ツイートの内容は賛同しかねるものばかりでしたが、乙武さんのこのツイートだけは賛同でした。
こうした活動によって、「わかった、もうチキンは食べないよ」と思い直す人がどれくらいいるのだろう。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) December 9, 2022
ぜひ、エゴサしてみた上での彼らの見解をお聞きしたい。
渋谷のKFC前でクリスマスチキン自粛呼び掛け 動物愛護団体 https://t.co/2C6xqdMSQC @afpbbcomより
自分の特徴だと思う性質
私が良くも悪くも自分の特徴だと思うものに「過去の自分の感情や思考をかなり正確に再現できる」という性質があります。仕事柄、プレゼン資料やマニュアルを作ることが多いので、自分が今では熟知していることをまだ知らなかった時の目線で捉えられることは、説明資料を作る上ではとても役に立ちます。
そういった性質上、ヴィーガンの啓蒙に関するニュースもヴィーガンではなかった時の目線で見ることが多いです。
KFC前行動に違和感を感じた点
①活動タイミング
まず、12/8(水)という平日の昼間に行われた点に違和感を感じました。たまたま近隣にお勤めで、昼休みにダッシュで着替えて駆け付けた方もおられるのかもしれませんが、全員がそうということは考えにくいです。師走なのにこれだけ多くの人が仕事を休んで集まるなんて(悪い意味で)自由な人たちだなぁ、自分たちとは違う世界の人たちだなぁと思われてしまいそうです。それでは主張に耳を傾けてもらいにくいと思うのです。
②活動場所
次に、KFC前でそれを行った点です。営業妨害と言われても仕方がないような場所であり、非常識だと思われかねません。もちろん私も個人的にはKFCなんてこの世からなくなってしまえばいいのにと思っています(あるいはチキンを扱わなくなっていただくか・・・)。ですが、現時点では何ら法に違反しているわけではありません。渋谷の店舗のみをターゲットにした行動ではないはずなので、人通りの多いところならどこでも良さそうなものなのに、なぜわざわざ店舗の前で行動したのかなと思ってしまいます。話題性のためだとしたら、迷惑な人たちだなと思われて逆効果な気がします。
③活動時の服装
また、サンタコスチュームの必要性もわかりませんでした。クリスマスまでにはまだ間があるので季節外れで奇異な感じが否めませんし、遠目に見ると逆にクリスマスチキンの宣伝かと思ってしまいそうです。忙しく走り回っているサラリーマンから見れば、暇な人たちだなぁと思われて主張内容も軽くあしらわれてしまう気がします。
④プラカードの内容
最後に、掲げているプラカードの内容が私にはしっくり来ませんでした。
「すべての存在のために 地球に平和を ヴィーガンでいこう」
乙武さんじゃないですが、この一文を読んでクリスマスチキンをやめようと考える人が果たしているのかなぁと思ってしまうのです。クリスマスチキンをやめようという具体的な訴えの割にとても漠然としているように感じました。実際には他にも言葉を発してらっしゃるのだと思いますし、どんなことを話されていたのかまでは記事からはわかりません。でもそれは私だけでなくこのネットニュースを見る人全てが同じであり、現場で話した内容までは伝わりません。
自粛という言葉
活動されていた方々が実際に発した言葉は「ヴィーガンになってクリスマスにチキンを食べるのをやめよう」だったようです。「自粛」という言葉はおそらく報道側が独自の判断で使ったのかなと思われるのですが、この2年、嫌と言うほど自粛させられてきた人々からすればこの言葉だけで拒否反応が出そうです。いきなり「ヴィーガンになろう」とか「クリスマスチキンをやめよう」とか言われてもどうしていいかわからないので、何か代わりになるヴィーガンスタイルのクリスマスメニューを紹介したりできたら良かったんじゃないかなぁと思いました。
何が響くかは人によって違う
私はこのノートやブログでヴィーガン同士の言い争いは不毛だということを再三に渡り書いてきました。何が響くかはその人の性格や来し方によって異なるので、いろんなアプローチがあった方がいいんだろうなぁとも思っています。しかし、今回の行動についてはどういうタイプの人に響くのかがまるで想像つきませんでした。一方、反ヴィーガンの人々にとって格好のネタとなることは容易に想像がつきますし、残念ながら実際にそうなってしまったと感じます。私を含めてヴィーガンの人から見れば悔しい内容のツイートに何万ものいいねがつく事態になっているのです。
活動される方々への思い
このノートの内容は、熱心に活動してくださっている方々を傷つけてしまうかもしれないし、せっかく親しくなれた多くのヴィーガンさんから見放されてしまうかもしれないなぁと悲しく思いながら書きました。参加者の中にはとても敬愛している活動家さんもおられたので、こんな批判めいた文章を書くことは大変申し訳なく心苦しいです。
私を含め多くのヴィーガンさんの願いは「動物搾取がなくなること」であり、そのためにプラスになると思える活動には参加や応援をしたいです。でも、今回のKFC前活動についてはどうしてもそうは思えなかったので、こんな風に考える人間もいるということを知ってもらえたらと思って書きました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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