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アンチヴィーガンを増やさない①

 今回のノートでは、人間によって苦しめられる動物を無くしていくという目的のために重要だと考えていることの一つ、「アンチヴィーガン」について思うことを書いてみたいと思います。

そもそもヴィーガンとは何でしょう?

 このノートを読んでくださっているみなさんの多くが、人間によって苦しめられる動物を無くしたいという強い願いを持っておられると思います。そのために自分に何ができるかを考える中で迷いが生じた時、私の場合は動物搾取のない世界へ近づくために「プラスかマイナスか」で判断しています。

ヴィーガンという言葉の成り立ちや、自分がその定義に当てはまっているかどうかということは、私にとって物事を判断する上で必要ではなく、あまり時間を割いて調べたいと思う対象ではありませんでした。

ただ、前の記事のテーマでもあった「仲間を増やすこと」については、願いの実現に直結するのでとても大切に考えていて、そのためにはヴィーガンというキーワードを理解しておくことも必要だと考えたので調べてみました。

Wikipediaを読むことから始めて色々と調べている内にもっと知りたくなり、なんと私、英国ヴィーガン協会に入会してしまいました🤣

入会費の支払い完了画面

会員となるにあたってヴィーガンである必要はなく、興味があるだけで良いそうです。なんて懐が深いのでしょう❗😄
わずか月2ポンドです!という案内を見て(今のレートで300円くらい)、入ってみよ~っ♪と思ったわけですが、実際には年24ポンドの一括払いでした😆

ちなみに、議決権を持つためには会費が適切に支払われていることを前提に食生活がヴィーガンであることの自己申告が必要です。これを選択した場合には、住所や氏名が登録簿に載り公開されるそうです。選択しなかった場合は非公開です。まだまだ勉強の足りない私は非選択から始めました😊

vegan という単語は、英国ヴィーガン協会設立者の一人であるドナルド・ワトソンさんが、 vegetarian の最初の3文字と最後の2文字を取って造語したものです。先に存在していたベジタリアン協会の中で、卵と乳製品については長らく意見が分かれていました。1943年にできたnon-dairy vegetarians(非乳製品菜食主義者)というサブグループがヴィーガン協会の母体です。

しかしながら、ベジタリアン協会はこのサブグループにジャーナル(定期刊行物)のスペースを与えず、別の組織を作るようにと提案しました。そして1944年にヴィーガン協会が設立され、11月24日付けで最初の季刊誌が発行されました。何とも可愛らしい手書きのタイトル「THE VEGAN NEWS」の下には、「非乳製品菜食主義者の季刊誌」という副題がついているのです。この副題がついているのは第1号と翌年1945年2月発行の第2号のみで、第2号の翌月に発行された第3号では副題でもVEGANが使われています。季刊誌から機関誌へと表現も変わり、名称が決まったことで組織として固まったことが伺えます。

季刊誌第1号のテーマの一つは、この新しい協会、季刊誌、そして自分たち自身を何と呼ぶか?でした。non-dairy ではあまりにもネガティブですし、自分たちが卵も避けるのだという意思が反映されていません。ワトソンさんは、veganを提案するためにタイトルに持って来つつも、メンバーにも提案を呼び掛けています。その呼びかけの直後に彼はこう続けています。

タイトルが短いことの美徳は、我々のような人間が一番良く知っています。ベジタリアン協会の書記は、年に何千回も「Vegetarian」という言葉をタイプしたり書いたりしなければならないのですよ!

THE VEGAN NEWS 第1号

本当にビックリマークで締めくくられています。「Vegetarian」が長くて嫌だったんでしょうね~。結局、veganを超える案は出なかったようです😂

なお、一般にはワトソンさんと妻ドロシーさんの造語と言われていますが、創刊号のタイトルに「AllVega」を推していたヘンダーソンさんという夫妻がおられ、それがアイデアの源になったそうです。菜食主義者の間ではvegaという言葉も以前から使われており、その名を持つベジタリアンレストランも実在したという話がヴィーガン協会の70周年記念誌に書かれています。
Ripened by human determination.pdf (vegansociety.com)

 さて、アンチヴィーガンの話どころか、ヴィーガンの定義にすらまだ触れていないのですが、切りが良いので一旦ここまでにしようと思います。タイトルと内容が全然一致していなくてすみません😅

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