エチュード「情報技術」(デジタルなクラシックのオリジナルピアノ曲)
この曲は、インターネットを介して様々なソフトウエアが情報をやりとりする音のように聞こえないことはない気がするので、情報技術という曲名にしました。ですが、名前から想像されそうな難解な現代曲ではなく、比較的、感性で理解できる和音とリズムで出来ているクラシック曲だと思います。
情報技術っぽくきこえなくもない箇所は、たとえば、最初、二小節が、「入力」するとしばらくして「応答」がある計算機械のような感じが一例です。そして、この応答の様子は、徐々に入力した問い合わせが難しくなって、ローカルマシンでは対応しきれずに、インターネット上をさまよう時間が増えるようになりますが、その様子が長いうねるようなフレーズとなって表されています。
ハ短調、八分六拍子、およそ二分程度の曲です。全体にわたって、右手は、十六分音符の細かい動きが必要で、右手のための練習曲といった感じです。練習曲と入っても難易度はそれほど高くなく、全音ピアノの難易度で言うならば中級CかDくらいだと思います。
コーダは、ハ短調から変ホ短調、変ト短調、変ロ短調と短三度の移調を急速に繰り返すところが、ちょっと変わった展開で興味深いと思います。
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