2024年度|モンドセレクション授賞式参加してきました。
モンドセレクションの会場について
モンドセレクションは、ベルギーを拠点とし、毎年一回の品評会を行っております。その品評会には例年約80ヵ国、3,000商品程のエントリーがされており、授賞式が毎年EUのどこかの国で執り行われています。
今年は、オーストリアのウィーンで開催されました。
昨年度は、コロナによって授賞式が中止されておりましたが、ようやく国境も開かれ、本国であるベルギーでおこなわれました。
コロナ前までは、スペインやマルタ諸島、イタリアのローマ、ハンガリー、ポルトガル等様々な文化に触れながら招待されております。
モンドセレクションについてご存じですか?
モンドセレクションとは?
モンドセレクションとは、独立系国際機関としてベルギー政府の主導により1961年にブラッセルに設立された国際的な品評機関とされています。
今年で65年もの開催を行っています。
日本で有名になった背景
モンドセレクションは日本の企業のエントリーが多いのは事実です。
その背景の大きな要因は、皆さんもご存じのアサヒ飲料のTVコマーシャル。
2024年度もアサヒ飲料さんも別の新しい銘柄でエントリーし、最高金賞を受賞されております。約15年程前からは、今は定番となっている「スーパードライ」もモンドセレクション3年連続受賞の触れ込みで、テレビコマーシャルを大体的にうっておりました。その影響で中小企業などの応募が殺到したともいわれておりますが、モンドセレクション自体創業時から日本製品のエントリーが非常に多かったのも事実です。
モンドセレクションが与える影響
私は約10年程、モンドセレクションの日本の公式エージェントとして活動しておりますが、多くの企業様の商品を預かり申請を行ってまいりました。
その中で、モンドセレクションの重要さや影響が非常に大きいと感じるケースは多々あります。これは消費大国日本であることも背景になっているのではないかと感じ、今後ますますこの価値が上がるのではないかと感じています。
情報操作が多いマーケットである。
日本は情報操作が多い国であることには間違いありません。
誇大広告や、口コミサイトのさくら等、何が本当の情報かわかりません。消費行動を促す一手
例えば、地方の空港で同じお菓子の製品が横並びであった際、モンドセレクションを受賞している製品とそうでない製品はどちらが手に取られるか。圧倒的にロゴマークがついているほうです。購入者の観点からしても、安心感等が増すのでしょう。ドラッグストアやスーパーなどでの棚どり戦略
日本の商品は同じカテゴリでも、相対的にどれがいいかと消費者は選ぶ傾向にあります。分かりやすく、Amazonで購入をする際に、同じ充電バッテリーを購入する際にも、レビューが多いほうを選ぶと思います。
小売り業を行っている企業側からしてもモンドセレクションのアテンションがついているほうが販売しやすいという考えから、棚どりに有効に働きます。広告効果
Web広告を出されている商品であれば、出稿テキストやWebページ(ランディングページ)などにモンドセレクション受賞という文言があれば、この商品は安心して大丈夫という気持ちになる点と、クリックなども改善する傾向にあります。販路拡大
地方のほうがより効果が出やすい傾向にありますが、モンドセレクションを取得した企業にメディアからの取材依頼などが入ることも少なくありません。
モンドセレクションの真偽
よく、モンドセレクションはお金を出せば受賞できる、本当に審査しているのか?胡散臭いなどの声が多く上がっています。
なぜ胡散臭いと呼ばれるのか?
背景には色々ありますが、まず申請している商品が、日本の製品が多いという誤情報。
実際、モンドセレクションへの申請が多いのは事実です。その内容を日本のメディアが変な形で放映していることに問題があります。
モンドセレクションの公式HPには受賞実績商品一覧が掲載されていますが、この製品の情報は全商品が掲載されているわけではありません。かつ、この中身をみていると金賞や最高金賞が目立ちます。その背景としては、銅賞や銀賞を受賞した企業はこの結果に反映するしないをモンドセレクション側に事前に伝えることで非掲載とすることが出来ます。
そのため、受賞製品は金賞や最高金賞が多く映り、お金で買えるんじゃない?とか金賞・最高金賞がとりやすいと風評を招いているのです。
モンドセレクションは意外にハードルが高い
私共はモンドセレクションの申請代行を10年間行ってきた中で、一度も簡単と思ったことがありません。もちろん審査基準が明確に公表されているわけではないため、ある程度の過去の実績を考慮しながら、評価基準の仮説を行い企業様の申請を行っています。
しかし、自分らの結果憶測から大きく外れた結果通知になった場合は、モンドセレクション側に理由を求めることもあります。その対応が非常に素晴らしく、論理立てと裏付けされたロジックでいつも返答があります。
※しかし具体的な内容については公表はされません。
その返答は精密な検査を行っていないと返答が出来ない内容のものばかりなのです。
また、我々のほうであらかじめ検査を行った製品かつ、この製品についてはリスクがあると判断された製品に関してはその結果が戻ってくるなど、評価機関としての体制・審査員など非常に優れている印象があるのです。
2024年度の審査より、審査料の値上げも公表され、検査機関や研究室などの拡張も年々行っており、商品品評の公平性を守るべくモンドセレクションも深化している印象があります。
2024年度以降の授賞式について
2023年度までは、授賞式は賞を獲得したすべての企業様を招待しておりましたが、2024年度より、金賞・最高金賞を獲得した企業様のみの限定招待となりました。
その背景として、モンドセレクションの金賞以上のランクをより品高き賞にするための、背景だと思っています。
授賞式は、冒頭でも述べた通り、年に一度EU諸国で会場が決定し、執り行われます。普段は一般では入れない会場も多く、参加者の方は正装でご参加いただいております。男性はタキシード、女性はドレスやお着物等。
年に一度の舞台ということもあり、実際にご参加されるまでは実感がない企業様もご参加後には非常に満足をされて日本に戻られるケースが非常に多い印象です。
授賞式の後には、任意参加のディナー会場も準備されております。
高級料理のフルコースでテーブル式のディナーとなり、海外のメーカー様とのお名刺の交換や交流も頂くことが出来ます。
最後に
2024年度のモンドセレクションにつきましては、大盛況に終わり、現地は天候も悪天候の予定で一時的に大雨となりましたが、最終的には天候もなんとか持ちこたえ、非常に満足のいく内容でした。
モンドセレクションの今後の活動や、日本でもよりモンドセレクションの認知活動を進めたいなと毎年感じるわけであります。
是非ご興味がある方は、弊社までお問合せ頂ければ詳細もお伝え出来ますので、お気軽にお問合せくださいませ。
HP:https://bythink.co.jp/
サービスサイト:https://apply-monde.jp/
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