定点観測4

なんと定時退勤。この2日間もういいや!という感情になり、早めに仕事を切り上げ心身の健康を最優先にしようとしている。とんでもない気候のせいで社内の人間の8割がぎりぎり人間の形を保っているような状態で、全員うっすら具合が悪そうだ。部署の上司は全員具合が悪く、なぜこんなに具合が悪いのかとモニタを見ながら全員くだを巻いていた。自律神経ですよ。と私が呟くと、全員がそれか!と納得していた。この小気味の良さがうちの部署におけるかなり好きポイントである。私はデスクにハーブティーを常備しているので上司に配り即席のお茶会が開かれ、食欲及び活力が回復した様だった。小さいことでも役に立てるのがとても嬉しかった。

上司を誘い、昼は洋食屋で過ごした。互いの恋愛事情と、上司のパートナーが実はヤバい奴なのでは?という話で盛り上がり、大層楽しい時間だった。私は最近仲の良い男の子がいる話をした。早くくっつけとけしかけられ交差点で爆笑する。

仕事では知人の店に取材のオファーをしたところ、私の企画書があまりにもひどかったため厳しい意見を頂戴し、しっかり断られた。関係性が拗れませんようにと一瞬感情がかなり揺らいだが、いつかレベルアップした企画提案ができる様になった時には真っ先にリベンジさせていただきたく。愛のある率直な意見と、その人のなあなあにしない仕事の姿勢に背筋をただされた。頑張りたい。

一瞬焦る感情に耐えるというのは大切なことだと思った。揺らいでも持ち直すのだ。以前、竹のようにしなればいいという言葉を聞いたことがあり、揺れてもブレても、芯があれば戻ってくるから若いうちはそれでいい。とそういう言葉を思い出し、ぐっと堪えて、他の業務に切り替えた。こういった人からの言葉を実生活に取り入れられるくらいには自分も賢くなったのだと、人ごとのように成長を感じた。目には見えない部分なので、しっかり売上なり、評価対象になる成長もしなければとは思うが。

定時で帰ってくると一人で使わなければいけない時間が急に増えるのでどうしたら良いかわからず、無駄に街をうろつき、煙草を吸い、コーヒーを飲み帰宅。暇を持て余すと酒を飲むか変な買い物をするか過食をするかという、最悪の選択肢しかないので、ストップストップと自分を宥め、風呂を洗い、オートミールでカレーを食べ、トマトスープも作った。穏やかな生活は闘争の上に成り立つ。

自傷的な感情でしか動かないことが多いのをなんとかしたいと思った。心地よく暮らすことをよしとしてくれたら、もう少しマシになる。格段に、劇的に。

離人しないか心配ではあるが、自分を俯瞰してうまいこと扱うやり方が性に合っている。

こうしてあーでもないこーでもないと書いている今の状態が本体だ。それ以外は、まだ衝動的な何かによって暮らしが遂行されているので、おーい!と連れ戻してやらないといけない。

仕事が楽しいので、会社からの評価も適切にしてもらっている気がしている。正しい方法で成長していることを褒めてもらった。責任感や決めたことをやり抜くことなど、そういった部分を評価してもらえるのはとても嬉しく、心が安定すればするほど、組織にとっても良い結果になるシステム。そういう場所がいわゆる「合っている」環境なのかもしれないと思った。

私がすべきことは、自分を安定させることだし、その先に業務があり、結果が生まれる。整備していきたい。一つ一つ、他者に頼ること、自己を開示すること。

今日は気分がいいようだ。ものすごく幸福でも、ものすごく不幸でもない。
後もう少し何かしたい、と思いながら過ごす時間がこれからも増えればいいと思う。今日みたいな日が。


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