いい感じなってきている3月

相変わらずずっと生活は忙しない。年明けに出会った男性と交際1ヶ月足らずで婚約をしたり、それに伴う諸々の挨拶の準備、法律婚にするか、事実婚にするかなど、人生を前に進めるためにやらなければならないことがもしかしたら思っていた以上に多いのでは。とお山の向こうを睨みつけている。

こういうことを書くと、やっぱり体力がいるのだなとしみじみ感じるが、実際の生活は驚くほど朗らかである。それはほとんど相手方の性質によるものだろうけれど、私がそれになんの抵抗もなくついていけていることも大きい気がする。

事実として生活は大幅に変わるのだが、個人的な感覚としては、元の自分に戻るという言葉がふさわしく。彼と会話をするたびに、あぁ私は随分と長いことこうしたかったのだ。と安堵している。自分が幸せになることを心のどこかで許すことができず、これをしなければ、あれをしなければ、他人はいいのかもしれないけれど、とにかく私はダメなのだと根拠も何もない思考に支配されていた気がする。

そう言った性質は彼との関わりの中でも出てくる。ほぼそれが私の人格を支えていたのだから仕方のないことだ。とはいえ、その性質が出てくるたびに、彼は「そうかな。」と言って受け止めた上で流す。そんなことはないと思うとか、君は違うよ、とかそういうことではなく。君はそう思っているんだね。だけで終わる。私も、そう、私は自分に対してそのようなことを思っているんです。だけで終わる。彼にとっては、現象そのものということだけでしかなく、それが私の価値に作用するとは全く思っていないらしい。だから、私もそう思ってしまった事実に対して傷付かなくなったし、何より大したことはなかったのだ。と彼の態度を見て腑に落ちる。

もちろん、彼は私よりも幾分大人なので、何かを考えないわけではないと思う。私がそう言った暗い方に足を踏み入れそうになると、僕は君のことが大好きで仕方ないと思っているんだよと、私が苦笑してしまうくらい愛情表現を大袈裟にしてくる。それで私が笑って、また別の話が始まる。

彼は手当がとても上手い。彼はあくまで私の傷がこれ以上悪くならないようにと手当てをしてくれる。僕が君を救うよなんて一言も言わずに、痛いよね、大丈夫だよというだけ。治療はしない、治すのはいつだって私だから。

関係性に余白を与えてくれた人。とても彼のことは好きだけれど、お互いの自我をちゃんと持ったまま恋愛ができている。男性にNOと言って、より良い関係になったのは、彼が初めてだ。

生活も明るくなった。セルフネグレクトを長いことしていたので、部屋が毎回大変なことになっていたのだけれど、彼は全くそういう人ではないので、彼が掃除をするタイミングで私もしてみたり、電話を繋いで一緒に料理をしたり皿を洗ったりしている。一人でできる当たり前のことが私はできなかったから、こういう形で誰か他の助けを借りてもいいのだと嬉しくなった。コンビニで何かを買うのではなく、自分のために食材を買って、切って、火を入れて暖かいものを食べることや、眠る前には酒ではなくお茶を淹れること、誰かのために綺麗になるのではなく心地よくいるために肌に潤いを与えること、朝は陽の光を浴びること、1日に始まりと終わりがちゃんと訪れて、その間に自分の内側と外側で起こった出来事を並べて一つずつ誰かに話すこと、聞いてもらえること、聞けること、そうしたこと全部。
私の中が換気されている気持ちになる。

真逆の性質を持っていたし、どちらかというと私は彼に比べるとなんの取り柄もないのだけれど(こういう思考が良くない)彼は幸いにも私のことを心から愛しているようなので、遠慮なく甘えさえてもらおうかと思う。贔屓目でもなんでもなく事実として彼は異性にこまるタイプの男ではないので、なぜ私なのか。ということが単純な疑問としてあり、どうしてですか。と度々聞いてしまうのだけれど、君は素直で一生懸命で自分の考えをちゃんと持っているから、あと可愛いくて仕方がないから。ただ綺麗な人なんじゃなくて内側の素敵なところが雰囲気に出ているからなど、壊れたおもちゃなのかと思うくらいノンストップで羅列してくれるので、そういう人もいるんだな。と思うことにした。彼が安心して話せる場所であれればそれでいい気もしている。2人にしかわからない言葉と話でいつまでも笑って暮らそうねと言っていた彼の幸せそうな顔が忘れられない。ずっと私のそばで幸せになっていて欲しいと心から思う。

お金の使い方や時間の使い方もだいぶマシになった。相変わらず、激務のOLをしているとは思えない貯金のなさではありますが。それもいずれ改善されていくことなんだろうなと思うし、自分の感情に向き合うことが怖く無くなってきたから、摂食障害や不眠もだいぶ治ってきた。今幸せですかと聞かれたら間違いなく幸せですよ。と言えるくらいには自信がある。しばらくは何もしないでじっとしていたい。

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