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一人暮らし、頑張れ!

娘の彼氏が昨日家に遊びに来た。隣県に住んでいた時は、コロナの影響で、県を跨ぐ移動が制限された時期もあり、また高齢の義父も家にいるということもあり、遠慮して玄関から中には入って来なかった。4月から熊本で一人暮らしを始め、もうよかろう、という感じで、夜ご飯も一緒に食べた。

ビッグサイズの彼氏で食欲も旺盛だが、一人暮らしを始めてから、お金がないのと忙しいのと、自炊慣れしていないトリプルパンチで、あまりちゃんとご飯を食べられていないようだ。昨日は餃子を74個焼いたが、あっという間に皿から消えた。おいしーい!とニコニコして体を揺らしながら食べてくれるのがとても可愛い。こういう子が一人いなくなると、お母さんはご飯を作る張り合いがなくなるだろうなあ、と思い、それを伝えると、そうみたいです、だから毎日、電話して、今日はこれを作ったよ、ちゃんとやってるよ、って伝えてます、となかなかの親孝行ぶり。

はじめての一人暮らしは、予想外の出来事でなかなか大変そう。網戸がなくて、虫が色々入ってくること。プラスチックゴミは綺麗に洗って出すようにと書いてあるので、納豆の容器も洗って出しているから、面倒になって、大好きな納豆もあまり食べなくなったこと。(大体の人は、汚れた時点で燃えるゴミにポイしている。)ドライヤーをかけるのも音がうるさいかな、と心配になって、最小モードで静かに乾かしていること。安い洗濯機を買ったら、ガタガタ本体が揺れて大騒ぎするので、ビックリして洗濯が終わるまで押さえていたこと。一番困っているのは、ユニットバスのお風呂が小さすぎて、中に座れないことらしい。部屋を決めるときに、ちゃんと中に座って確認すればよかった、とガッカリしている。すかさず、うちのお風呂に入ったらいいよ、という娘だが、うーん、ビッグサイズの彼氏にはうちの風呂もかなり狭いだろう。

食事を終えて食器を洗っていると、娘の宿題を手伝っていた彼氏が台所にやってきて、僕洗いましょうか?と声をかけてくれる。ああ、娘に爪の垢を煎じて飲ませたい。心意気だけ受け取って、くつろいでもらった。

帰るときには、茹でた筍と出汁パック、乾燥わかめのセットと、ベーグルやコーヒーのドリップパックなど、一人暮らし応援セットを作って持たせた。誰もいない部屋に帰って、自分で電気をつける生活は、慣れるまで寂しいだろう。同じように、いつも家族全員が揃っていた食卓が空いていて、作りすぎてしまった料理を持て余すお母さんも、慣れるまで寂しいだろう。我が家も、長女と次女が家から離れた時は、しばらく寂しかった。今、全国で、そんな寂しさを抱えながら頑張ってる人がたくさんいるんだろうな。そしてその分、他人の気持ちや当たり前のありがたさも噛み締めるんだろうな。

これからも、邪魔にならない程度に一人暮らしを応援していきたい。

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