5月6日

唐突に思い出して彼氏との約束を蹴ってひとりで行った母校の定期。客席がいっぱいになってて他人事ながら嬉しかった。数ヵ月前からあった「演奏会に行きたい欲」が満たされた、もちろんそれ以上に価値のあるものだったよ。

たくさん相談にのってくれた人、どうしても苦手だった人、いなくなってほしくなかった人、迷惑をかけ続けた人、それでも最後まで一緒にいてくれた人、いっぱい遊んでくれた人、いつも笑ってばっかだった人、この人のために頑張ろうと思わせてくれた人、大好きでずっと憧れだった人、溢れるように次々と思い出して泣いた。

高校生の私はやること全然やらなくて迷惑かけまくってて、それでも無駄にポリシーだけはあって、今と変わらず目先の楽しいことしか見えてなくて。でもあれはあれで色々考えてやってたから、もっと頑張れたはずちゃんとやれたはず、とは思わないけど、私のこと馬鹿で役立たずの迷惑かけまくりクソポンコツだなと思っていたであろう被害者のみんなの気持ちもわかる。未だに顧問は怖い。

今日久しぶりにあった人たちもよく平気な顔で笑いかけてくれたなと思うよ、男の子ふたりはとくに迷惑かけてるもんな、ひどいもんだよほんと、最低だったな、ありがとう。みんな元気にしてるみたいで嬉しいです。

私は今後地元に戻る気などさらさらない、でも地元のウィンドアンサンブルに加入したいと密かに思ってる。吹奏楽から離れたから吹奏楽がやりたいなと思うようになっているんだと思うし、吹奏楽始めたらバンドやりたいなと思うだろうし、音楽を突き詰める辛さも知っているからしんどくなることがあるのも予想できる。それでもステージにあがる快感やみんなと音楽をやることの楽しさをまた感じたいって時折思ってしまうんだよな。

やっぱり高校生は輝いててすごくまぶしくて、今の私がなくしてしまったもの忘れてしまったものを持っているなと感じた。私も高校生だったんだもんな、それもたった数年前まで。あんな風にきらびやかで格好いい存在じゃなかったかもしれないけど、今あの頃の日々を思い出してこういう切ない気持ちになっているという事実が、腐っても高校生だったってことを証明している気がする。
 

もう戻れないから綺麗に見えて切なくなるんだろうなぁ。あの頃も楽しかったけど今はもっと楽しいなってずっと思い続けて生きていたい。

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