ネジを外す

頭のネジがぶっ飛んでるとかよく聞く言葉だが、ときどき意図的に頭のネジを外さないといけないときがある。
自分ではどうにもならないことに直面したとき。受け止めきれない苦痛を感じたとき。まともに受け止めてしまうと私の原型がなくなってしまう。そんなときに頭のネジを何本か外して何も知らないフリをする。何も見えないフリをする。

しかし、外したネジはだいたい元に戻せない。ネジは何本もあって元あった場所が分からなくなるのだ。でも何とか適当な場所にはめる。そうするとだんだんネジが緩んでくる。緩んだネジの何本かはどこかで取れてなくなってしまう。

私の頭のネジは今日も緩んでいる。数も少ないようだ。
替えのネジがいつか見つかるかもしれないと思うが、まあそんなことはどうでもいいか。