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すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

開発目標3:キーポイントと推奨事項

・薬草としての大麻と合成植物カンナビノイドの医薬品は、特に非感染性疾患に直面している現代の開業医の多様的なツールキットとしてのニーズを満たしています。独立した公的資金による研究を促進することが重要です。

・吐き気、嘔吐、食欲不振、悪液質、痙縮、トゥレット症候群およびその他の運動障害、炎症性腸疾患および過敏性腸症候群、疼痛、皮膚そう痒症、緑内障、てんかん、喘息、睡眠障害、オピオイド依存および離脱、いくつかの精神症状、多動症、ADHD、アルツハイマー病、自己免疫疾患、炎症およびアレルギーと闘うための有望な治療の可能性が指摘されており、ヘルスケアシステムはこれらの病状の患者に即座に思いやりのあるアクセスを提供すると共に、大麻とカンナビノイドの様々な製剤への安全かつ合法的な医療アクセスを提供するための適切な政策や規制を実施する必要があります。

・大麻の使用は最終的に健康被害を引き起こす可能性はありますが、全体的な使用による障害率は比較的低く、深刻な有害事象は稀です。 安全で、能力があり、悪影響と潜在的な害を減らすために知られている消費パターンに対する予防と教育が順道かつ唯一のツールです。

・医療用大麻は、一般的にタバコの意を含む「ジョイント」として使う国々では、特に低THC薬用大麻(ヘンプ)を使用した禁煙戦略のためのツールとしても検討されるべきです。

・処方用大麻とカンナビノイドはオピオイド鎮痛剤の処方の減少と常に関連しており、医療目的での大麻とカンナビノイドへのアクセスの程度は、オピオイド使用障害の全体的な有病率の減少と正の相関があるため、医療システムは、大麻を違法オピオイド使用の代替療法と見なすべきであると共に、特に「合成オピオイド危機」の環境下でのオピオイド処方治療の補助的または補完する治療とするべきです。

・また、ベンゾジアゼピン使用の減少またはアルコール使用障害からの離脱における大麻の有益な効果を支持する予備的な証拠もありますが、大麻使用の広がりは統計学的な早期死亡率の低さと結び付けられると示されています。これらの要素は、非感染性疾患に関する公衆衛生戦略の設計において考慮されるべきです。

・大麻の種子から作られた食品は、タンパク質、必須アミノ酸、グルタミン酸が豊富で、人体が必要とする必須脂肪酸オメガ-6とオメガ-3を最適な比率で供給します。 それらは、例えば、動物性タンパク質から置き換えるために考慮されるべきです。

・医療用大麻、樹脂、抽出物、または違法な環境で製造されたその他の製品には、不純物や混ぜ物の存在に関連するリスクがあります。 ファーマコビジランス(医薬品安全性の監視)の強化、大麻製品の生産と試験方法の規制化(消費者向け)、地域の健康とソーシャルワーカーによる収集データを効率的に共有し使用すること、およびハームリダクション(人体への害を軽減する)のトレーニングなどが緊急に必要です。

・カンナビノイドの単純な所持に基づく自動車運転の取り締まりをやめるべきです。 警察は心理測定テストを実施するための訓練を受けており、生物検査は放棄されすべきです。 行政的制裁は、心理測定テストに基づいて行い、実際に運転障害の場合に適用するべきです。
ターゲット3.3
2030年までに、エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処します。

UNGASS 2016成果文書からの運用上の推奨事項
  1-需要(i)(o)
  2-可用性(a)(b)(d)(e)
  6-協力(d)

医薬品としての大麻とその誘導体、および医療用製剤の成分としてのカンナビノイドは、現代の開業医のツールキットとして徹底することで、多様性に寄与する重要な要素であることが示されています。

大麻製品のスケジューリングと国際管理の現状(間もなく変わる49)が、直接妨げられないにしても、大麻とフィトカンナビノイド(カナビノイドの別称)の医学的可能性に関する科学的研究の可能性を侵害しています。

HIV /エイズとともに生きる人々のための大麻薬

エイズと共に生きる人々にとって大麻の利点を示す多くの観察研究、報告書、経験が存在し、臨床研究が現れ始め、フィトカンナビノイドのいくつかの治療的応用を迅速に証明しています。 1985年以来、ドロナビノール(植物の天然に存在するカンナビノイド。∆9-THCの医薬品)(50)は、従来の制吐薬治療に適切に反応しなかった(51) AIDS患者の体重減少に伴う食欲不振の治療と、癌化学療法に伴う吐き気と嘔吐の治療薬として承認されています。1954年に世界保健機関(WHO)が「すべての合法的な医療行為からの大麻の廃止に向けて努力し続ける必要がある」と宣言して以来、カナビス誘導体の最初に承認された医薬品の1つです。

吐き気、嘔吐、食欲不振以外でWHOが大麻の科学的評価を検討している他の研究では、悪液質、痙縮、トゥレット症候群およびその他の運動障害、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、疼痛、 そう痒症、緑内障、てんかん、喘息、睡眠障害、依存症および離脱、精神医学的症状、多動、ADHD、アルツハイマー病、自己免疫疾患、最も多い報告は炎症とされている。(53)。 欧州連合の医薬品機関は、2018年12月に、大麻ベースの薬とカンナビノイド薬の潜在的な利点が「がん化学療法に伴う吐き気と嘔吐」に関連していることを「AIDS関連患者の食欲不振による食欲刺激薬」として認識し、「多発性硬化症患者の筋痙攣」、「神経障害性疼痛を含む慢性非癌性痛」、「癌に対する緩和ケア」、「難治性小児てんかん」および「睡眠障害、不安障害、うつ病などのその他の医療用途」  、「変性神経障害」、「炎症性腸疾患」(54)、そして最近、WHOは「多くの国が大麻由来の製品または大麻ベースの医薬品の潜在的な治療用途を探求している」と宣言しました。この関心は、大麻由来製品の医学的使用に関する質の高い科学的研究の急速な増加をもたらし、これらの製品が効果的な治療用途を持つことができるという証拠があります。」(55)

この増大する証拠を考えると、公共投資を促進することにより独立した研究を促進することが不可欠です。 しかし、一方で医療システムではこれらの病状の患者へできるだけ早く思いやりのあるアクセスを提供すると共に、大麻とカンナビノイドのさまざまな製剤への安全かつ合法的な医療アクセスを提供するための適切な政策を実施する必要があります。

(49) Riboulet-Zemouli 2019年
(50)同上、自然発生の「ドロナビノール」についての説明。
(51) Insys Therapeutics 1985年
(52) Riboulet-Zemouli et al. 2018
(53)国立科学技術アカデミー 2017年
(54)EMCDDA 2018年(2)
(55) WHO 2018年

ターゲット3.4
2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。

ターゲット3.5
薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。

ターゲット3.a
すべての国々において、たばこ規制枠組条約の実施を適宜強化する。

UNGASS 2016成果文書からの運用上の推奨事項
  1-需要(i)(o)
  2-可用性(a)(d)(e)
  6-協力(d)

非伝染性疾患(NCD)の治療およびNCDの症状の緩和のための大麻および大麻ベースの医薬品の積極的な適用に加えて、目標3.4および3.5の達成は、大麻製品の使用障害および 使用関連の害も減少させます。

健康のために大麻使用障害を管理します

国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、世界中で精神活性関連の大麻製品を使用している人口は1億6500万人から2億3400万人と想定しています。

使用障害は、生涯に医療用大麻を使用している成人の9%に影響を及ぼすと推定されています(57)。データを集計することは困難ですが、これらの数値をタバコの生涯使用者(ニコチンでは32%)、ヘロイン(23%)、コカイン(17%)、アルコール(15%)と比較するのは興味深いことです(58)。たばこやアルコールに関連した使用および使用障害の有病率という観点からは、公衆衛生のエビデンスに基づいたアプローチ(主に予防、品質管理、偏見のない医療システム)の導入により肯定的な成果が公衆衛生にて達成されました。

一般成人による大麻の定期的な使用では、個人の健康に関して中程度の影響をもたらします。 これらの判定は微妙であり、極めてまれに致命的となります。 欧州薬物および薬物中毒監視センター(EMCDDA)によると、「大麻とカンナビノイドの医学的使用に関連する短期の健康リスクは臨床実験で報告されているように、一般的に使用される薬の健康リスクであるめまい、口渇、見当識障害、吐き気、多幸感、錯乱、傾眠などと類似しています。重篤な有害事象は稀でした。」(59)

大麻の使用障害や悪影響への取り組みは可能であり、すべての人々の精神的な健康と幸福に貢献する重要な要素です。 そして、これまでのところ、安全で、能力があり、賢明な消費パターンに対する予防と教育は、悪影響と潜在的な害を減らすために知られている唯一の方法です。

過去30年間、ハームリダクションは慢性的な薬物関連の使用障害に取り組むための効率的な方法として位置付けられてきました。 HIV / AIDSの流行により、医師と薬物使用者グループは、薬物使用障害の結果として生じる有害性、個人、公衆衛生、および社会的影響を最小限に抑えることを目的とした戦略を展開しました。今日では不十分ではあるものの、ハームリダクション習慣の完全な範囲、手立て、および物資がヘルスケアシステムの主流です。ハームリダクションの適切な治療プログラムは、思慮深い消費計画と知識、製品組成の分析、効力、汚染物質、および他の同様の介入方法として、薬物使用の中断よりも健康を決定する要因に優先順位を付け、幸福を優先することを対象としています。

ハームリダクションを実践するほとんどの啓発は地域社会レベルで行われていますが、国家の政策と戦略は、個人および公衆衛生のアプローチよりも「薬物供給の削減」に焦点を当てていました。そのため、 健康志向のプログラムと戦略は、主に薬物を断ち切ることを目的とした威圧的かつ強制的な治療の形をとってきました。 これらの自治体主導のアプローチは、使用の防止、使用障害への対処、および物質の有害性の低減における非効率性を示しています。

特に、組成、汚染物質の存在、滴定(製品分析など)の情報を介して、教育と予防とともに、薬物と大麻の健康的な行動を教育、予防、および投与経路の安全な方法(例:気化式)など、ハームリダクションに向けて明確に定めています。 公共政策は、現地で設計および実施されたハームリダクションプログラムの成果を評価し、健康と社会的ケアの専門家に対する資金と技術支援を増やすべきです。

58 Anthony et al. 1994。
59 EMCDDA、2018(2)。  16ページの「概要」を参照してください。
60 目標4を参照してください。
61 Harm Reduction International. s.d.
62 Canadian Students for Sensible Drug Policy, 2018; International

NCD(国立臨床データベース)関連の早期死亡に取り組む大麻

疫学研究では、大麻精神活性剤の使用が早期の死亡を減らすかもしれないことを示唆しています。実際、大麻使用の有病率は、肥満率の低下、真性糖尿病、外傷性脳損傷による死亡、運転による死亡、アルコールの使用、処方薬の使用、およびオピオイドの過剰摂取に関連した死亡と統計的に関連しています(63)。これらは決定的な研究ではありませんが、現代の研究では、大麻およびカンナビノイド薬が非伝染性疾患に関連した死亡への予防に寄与する経路が示されています。

医学研究は、喘息や呼吸器疾患、アルコール使用障害の離脱、ベンゾジアゼピン使用の減少など、広範囲に及ぶNCDに対する大麻ベース薬の可能性を評価することに関心を高めています(64)。 人体の免疫系細胞におけるCB1およびCB2受容体(65)の研究は、エンドカンナビノイドが免疫調節剤として機能する仕組みを示し始めています。 この知識は、酸化関連疾患、血栓塞栓性または出血性脳卒中などの脳血管障害、自己免疫疾患(クローン病、関節リウマチ、糖尿病)、フリーラジカル疾患、炎症性疾患、狼瘡、白内障の形成、胃潰瘍、新生物などに対抗する有望な治療薬(66)としてのカンナビノイドの可能性を提供します。

ハームリダクションのアプローチは、多くのNCDのリスク要因を軽減することも示されています。 最近の研究では、物質使用障害の介入ツールとして、カンナビジオール(または大麻植物の天然に存在するカンナビノイドの1つである「CBD」)の可能な特性に焦点が当てられています(67)。

がんの治療におけるカンナビノイドのマイナスとプラスの効果のバランス

大麻製品自体を使用しても、肺や頭や頸部の頸がんは増加しないという証拠があります(68)。 ただし、消費パターン(タバコと混合)は、がんのリスクを高める要因になる可能性があります。 そのような脅威は、安全で健康的な使用と投与経路への適切なハームリダクションと教育によって取り組むことができます(69)。 がんに対する大麻使用の直接的なわずかな発生率にまさる「カンナビノイドは癌細胞の増殖を抑制し、これらの細胞にアポトーシスを誘導し、多くの癌細胞タイプの癌細胞の移動と血管新生を阻害する」という前臨床文献が豊富にあります(71)。

63 Bradford et al。、2018; とWen and Hockenberry, 2018年。
64 Purcell et al。、2019。
65「内因性カンナビノイドシステム(ECS)は、中枢神経系(CNS)の発達、シナプス可塑性、内因性および環境損傷に対する反応において重要な役割を果たす広範な神経調節システムです。  ECSは、カンナビノイド受容体、内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)、およびエンドカンナビノイドの合成と分解に関与する酵素で構成されています。 最も豊富なカンナビノイド受容体はCB1カンナビノイド受容体ですが、CB2カンナビノイド受容体、一過性受容体電位(TRP)チャネル、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)も一部のカンナビノイドに関与しています。 テトラヒドロカンナビノールなどの外因性カンナビノイドは、カンナビノイド受容体との相互作用を通じて生物学的効果を生み出します」(Lu and Mackie、2016)。
 66 Samson et al. 2003
 67 Prud’homme et al. 2015
 68 Arnold,2018年
 69 上記「健康のための大麻使用障害の管理」および目標4を参照。
 70 McAllister,2015年 Technion(s.n)も参照。
 71 Arnold2018年

さらに、大麻ベースの医薬品は従来のがん治療の補強補完物とみなすことができます(72)。

オピオイドの使用中止と代替療法における大麻の可能性を探る

研究の増加により、大麻とカンナビノイドが理解され、監視され、治療設計に統合できる方法でオピオイド受容体と相互作用することが示されています。 医療目的での大麻製品の合法的な使用の歴史的概要は、ファーマコビジランス(医薬品安全性監視)と疫学研究から興味深いデータをもたらします:処方の可用性の向上

処方薬用の大麻とカンナビノイドは、常にオピオイド鎮痛剤の処方の減少と関連しています(73)。 さらに、医療目的での大麻とカンナビノイドへのアクセスの程度は、オピオイド使用障害の減少と正の相関があるようです(74)。

これにより、疼痛の処方薬プログラムに治療的価値が追加され(75)、オピオイドとカンナビノイドの混合治療が可能になり、オピオイド使用障害の被害が軽減されます。カンナビノイドは、従来の医薬品ツールに関連して、違法オピオイド使用の代替療法で検討することもできます。

タバコとニコチン使用障害との闘い:薬用大麻の使用障害の調整

低レベルのTHCを含む精神活性関連の大麻(「バッズ」、「花」、または「薬用大麻」として知られています)のドライフラワーなどは、いくつかの管轄区域を含む、様々な国や地域で合法的に販売されていますが、大麻ベースの製品の使用は国により禁止されている場合があります。 スイスでは、これらの薬用大麻(ヘンプ)製品はタバコの代替品として販売され(76)、一般の大麻消費者がTHC摂取量を軽減するために使用されています(77)。 大麻ベースの製品は、たばこ禁煙戦略のための有望なツールです(78)。

低THC薬用大麻(ヘンプ)は、タバコとハーブを混ぜた大麻の混合タバコ(北アフリカやヨーロッパなど、世界の一部の地域で一般的な慣行)がタバコの代替品として宣伝されています。 電子タバコで使用するためのCBDを含むいわゆる「eリキッド」は、摂取経路として燃焼からユーザーを転換する一方で、タバコ依存に関連する渇望効果を軽減するのに役立つ可能性があります。

低Δ9-THCおよび/または高CBDヘンプ製品を代替ツールとして使用して、高Δ9-THC医療用大麻による使用障害へ対処する方法もあります。

これらは、タバコ規制に関するWHOの枠組み条約を実施するための重要な要素です。

72  See also under target 3.3.
73  Lucas, 2012; Bradford et al., 2018; と Wen and Hockenberry, 2018. 74  Powell et al., 2018.
75  Boehnke et al., 2016 pp. 739-744.
76  Swiss Confederation, 2018.
77  Zobel et al., 2019.
78  Bouso, s.d.

積極的な行動療法としての自家栽培の再考

代替戦略に大麻製品を使用する可能性があるすべてのケースでは-潜在的に高齢者向けなど(79)-現代の治療は、栽培から消費まで植物を考慮した「園芸療法」(80)の概念に依存する全体的なアプローチを通じて非薬理学的治療薬として肯定的な効果を高めることができます。

大麻(ヘンプ)vs NCD

食品と大麻の種子から作られた食品は、人体が必要とする必須脂肪酸オメガ-6とオメガ-3の適性な比率(82)を提供し、人体の球状タンパク質に類似した分子であり大麻だけが持つエデスチンタンパク質の形で必須アミノ酸を提供し、容易に消化され、健康な免疫システムを維持するために不可欠な抗体を産生する血漿に含まれています。 大麻種子タンパク質には、精神的ストレスに対処するのに役立つ神経伝達物質であるグルタミン酸も含まれています。

ターゲット3.6
2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。

大麻および大麻と道路交通事故との関係は、交通事故の瞬間に人々が影響を受けているかどうかを判断するのが難しいため確立するのが困難です:ほとんどのデータは、事故の前に大麻製品を消費したことがある人で、必ずしも影響を受けているわけではありません。

致命的ではない衝突の研究、および関与するレベルが血液1ミリリットルあたり5ナノグラム未満の∆9-THCである場合、ほとんどのケースコントロール研究では、道路交通事故のリスクは減少しなくとも、増加は見られませんでした(84)。 そして実際、大麻製品を使用する人々による運転の既知の経験的な安全なパターンは、賛否両論を計ることの難しさを増します。

79 国際大麻政策会議(2018):「ケーススタディ-大麻と高齢者:害軽減、ホスピス、緩和ケア」youtu.be/RXtl1yhSXZE のビデオをご覧ください。
80 American Horticultural Therapy Association, 2013.
81 Van Den Berg、2005年。
82 目標2も参照してください。
83 Canadian Drug Policy Coalition, 2017.
84 Ramaekers et al。、2002;  Meulemans et al.、1996;  Marquet et al.、1998;  Movig et al.、2004; およびWaller et al.、1997;  Bertrand、2018を参照して下さい。

22年にわたるデータの分析により、医療大麻を許可する法律は、致命的な道路交通事故に関与する、大麻製品を使用する人々の数に大きな影響を及ぼさないことが示されています(85)。

最近のメタ分析(86)および交通事故に関する全国データ(87)には、最近の消費の概念(血液検査または自己申告による)の比較が含まれており、大麻製品の事故の追加リスクは1.92、アルコールは8.5、運転中の携帯電話の使用は3、ベンゾジアゼピンは2です(88)。

しかし、ノルウェーの研究者は、大麻を使用する人は「アルコール問題の治療を受けている人よりも運転する権利を失った可能性がはるかに高い」ことを発見しました(89)。血液中の微量のカンナビノイドは通常、  25日後に検出で陽性であるという報告がありますが(90)。 尿では、消費の瞬間から3日から30日の期間で∆9-THCが検出されます(91)。 人の口腔液(唾液)中のカンナビノイドの存在のレビューでは、たまに使用するユーザーでは消費の瞬間から1日から3日後まで、頻繁に使用するユーザーでは1日から29日まで検出できることがわかっています(92)。

しかし、唾液検査に使用される機械がひどく信頼できなかったり(93)予測不能(94)であるだけでなく、法執行機関による薬物唾液検査の使用は、差別に関して深刻な懸念を引き起こします(95):大麻に使用される唾液検査は、しばしば、単に カンナビノイドが検出されます(96)–アルコールには証拠に基づいた閾値がありますが、閾値より下限であるドライバーは「影響下」にあるとは見なされません(97)。 他の管轄区域では、証拠となる根拠を欠く任意の閾値を使用して、刑事制裁に適用するかを決定しますが、これらの閾値は製品の効果とは無関係です(98)。 カンナビノイドの痕跡が数週間存在する可能性があるため、製品の影響が数日間停止した後でも、ドライバーを陽性とすることができてしまいます(99)。

さらに、MartinezÓroとRomaníAlfonso(2016年、39ページ)は、「事故の場合、責任は規制薬物の影響下で運転手に疑いなく帰属するものであることに留意しています。 主な原因が気候要因または第三者であり、薬物ではないことを保険会社に示すことは壮大な仕事です。

エビデンスに基づく政策は、すべての場合に適用する必要があります。 そして、差別的であると証明された法律は廃止されるべきです。 カンナビノイドの単純な所持に基づく自動車運転を犯罪とするのはやめるべきです。 しかし、血液中のTHCレベルの測定から運転と両立しない閾値を決定することは不可能であり、大麻使用と道路交通事故および死亡者との間の明確な因果関係の欠如を考えると、Bertrand(2018)は「バイオアッセイ(生物材料を用いて生物学的な応答を分析するための方法)を放棄し、訓練する警察においては運転障害のケースを特定するために心理測定テストを実施し、(飲酒運転と同様の)行政上の制裁だけで罰則を科すことを勧めています」(100)。

ターゲット3.d
全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

UNGASS 2016成果文書からの運用上の推奨事項
  1-需要(o)
  3-供給(h)
  6-協力(d)

違法な大麻市場では、健康関連のリスク低減に関する早期警告アラートが問題になります。薬用大麻(および樹脂、抽出物、または違法な環境で製造された他の製品)の不純物、汚染物質、および不純物のリスクは現実的です。国際機関は、1953年(101)から現在に至るまで、違法市場で販売されている大麻樹脂が有害な汚染物質を含んでいると記録しています(102)。大麻樹脂に使用される切断剤の多様性と変動性は、主要な健康上のリスクと危険を構成します。ユーザーや大麻ウォッチャーからのフィードバックの報告では「使用者と大麻専門家は、しばしば大量の土壌、ヘナ、パラフィンワックス、ミツロウ、ロジン、接着剤、小麦粉、甘草、粉ミルク、コーヒー、使用済みモーターオイル、動物の排泄物、または 医薬品」などが大量に存在していると言及されることがよくあり(103)、英国大麻樹脂不純物調査プロジェクト(CRISP)(104)の結果によって裏付けられています。このプロジェクトでは、押収された樹脂が非常に高レベルの汚染物質を示し、製品の重量の80%に達することもありました。

ファーマコビジランスの向上、大麻製品の生産およびテスト分析の正常化(関連する公的機関および市民社会および民間部門などによる)、地域の健康およびソーシャルワーカーによる収集データの効率的な共有と使用、ハームリダクション介入のトレーニングに必要な手順、薬物使用に関連する危険に直面している各国の早期警告およびリスク削減システムを強化します。

100 Bertrand、2018 セクション「Les recommandations politiques NORML France」101 UNODC、1953を参照してください。
102 EMCDDA、2012年
103 Chouvy、2016年
104「大麻樹脂不純物調査プロジェクトは、2001年に、税関および物品税が提供するモロッコの「ソープバー(ハシシ、大麻樹脂)」の5つのサンプルについて予備調査を実施しました。 向精神薬、接着剤(ベンゼンとトルエン)、ケタミン、カフェイン、アスピリンが含まれていることがわかりました。一方、毒性が異なる他の添加物では、甘草、粉乳、靴用クリーム、蜜蝋、テレビン、ヘナ(植物染料)、ビニール、モーターオイル、 染料、松脂、動物の糞、土壌、フェノール」(Montgomery、2002)

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