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『オーバーウォッチ2』コンバーター悪用者への罰則を強化:隔離部屋へ強制移動や永久BAN、CS版でのキーマウサポート検討中

2024年4月19日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』のニュースページを更新。本作のシニア・ゲームプロデューサーのアダム・マッセイ氏とリード・ゲームプレイ・エンジニアのダニエル・ラッザ氏より、コンソール版におけるコンバーター悪用者への対応について語られている。

OW2 エイムアシスト悪用者にペナルティを


オーバーウォッチには、コンソール版限定の機能として「エイムアシスト」が実装されている。このエイムアシストは主に、マウスに比べエイムが難しいコントローラーでのプレイを補助する目的の機能なので、PC版には実装されていない。

そんなエイムアシスト機能だが入力偽装デバイス(以下「非許諾周辺機器」)を使用し、マウスを使用しながらエイムアシスト機能の恩恵を受ける悪質なコンソール・プレイヤーが問題視されていた。そのプレイヤーに対し、今後明確なペナルティを与えていくことが今回発表された。

また、Blizzard側は本当にアクセシビリティが必要なプレイヤーの存在についても認識しており、そういったプレイヤーの非許諾周辺機器の使用は検知されないよう最大限の努力が行われているとのこと。アクセシビリティが必要なプレイヤーが検知されてしまった場合も、引き続き『オーバーウォッチ 2』を楽しめるよう対策が調整されている。

OW2 シーズン11以降の対応と悪用プレイヤーへの2段階の罰則


検知方法の詳細は当然公開されていないが、数シーズン前に検知機能が導入されていたとの事で、分析に使用するデータの収集が行われた。その結果、過去数シーズンのデータでは「非許諾周辺機器の使用は高ランクのマッチにおいて非常に顕著」であり、逆に低ランク帯での使用は非常に稀であったと報告されている。

それらのデータをもとに、シーズン11からはコンソール版での非許諾周辺機器の使用が検知されたプレイヤーに対し、2段階での対応が行われる。

  • 1度目の違反:

    • ライバル・プレイへのアクセスを1週間禁止。

    • クイック・プレイへのアクセスは可能。

    • 非許諾周辺機器の使用を停止すれば、1週間後にライバル・プレイへのアクセスが可能となる。

  • 2度目の違反:

    • 非許諾周辺機器の使用を停止せず継続した場合、コンソール版でのライバル・プレイへのアクセスを禁止。

    • 加えて、シーズン中のクイック・プレイでは強制的にマウスとキーボードを使用しているプレイヤーとマッチング*されるようになる。

    • この時エイム・アシスト機能の恩恵を受けることはできない。

こういった対応については、非許諾周辺機器側のアップデートにより突破されることが多々あるが、非許諾周辺機器の使用や検知システムなど今後も「不公平なプレイに対する措置を引き続き進化させていく」と宣言されている。

OW2 シーズン11以前の悪用者は永久BAN


なお、シーズン11以前の非許諾周辺機器の使用については、悪用が顕著であったプレイヤーに対し今後数週間で永久的なアカウント停止が行われていく。アカウントの永久停止の条件は以下の3つとなる。

  1. 他プレイヤーからの通報を受けている

  2. データ上でも非許諾周辺機器の使用が明らか

  3. 高ランク・プレイヤー

卑怯な手法で高ランクとなったプレイヤーは、震えて眠ることになるだろう。

コンソール版OW2でのキーマウ開放を検討


Blizzard Entertainmentは、不正にアドバンテージを得るためでなく、単に自分好みの入力機器を使用する目的で非許諾周辺機器を使用しているプレイヤーが多いことも認識している。

そのため、コントローラーを使用するプレイヤーに不利にならない形で、コンソール向けにマウスとキーボードの公式サポートを追加できるかどうかの検討が行われているようだ。

現時点では今後コンソールプレイヤーによるマウスとキーボードの使用を公式で認める場合、ライバル・プレイにおいてマウスとキーボードを使用するプレイヤーとのみマッチングされるようにし、エイムアシスト機能を利用できない形が検討されているとのこと。

いずれも歓迎できる調整内容ではないだろうか。アクセシビリティの問題を含め、他のFPSゲームのようにPC版をコントローラーでプレイしたい層へのエイムアシストの開放と有利にならない調整も期待したいところだ。

Source: Overwatch
*明記されていないが、おそらく「PC版プレイヤー」とのマッチングに。少なくともコントローラー・プレイヤーとのマッチングは行われない。

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