劣化コピーでも別に悪い気はしない

ずっと放置していたnanaの投稿を最近またやり始めた。
一番の切っ掛けはnanaがステレオに対応した事。
そんな訳でまた色々作ってます。

ステレオ対応後で最初に作ったのがこれ

原曲を聴きこみ、音を採り、打ち込んで行く。
ギターやベースは弾いて録音。
原曲の定位感や空気感の等の雰囲気を良く聴きつつミックス。

でもどれだけ頑張っても出来上がるのは原曲の劣化コピー。
ですが、劣化コピーでも別に良いのです。

この「劣化コピー」を作っていく過程が凄く楽しい。
沢山の発見や気づきがある。

原曲を聴き込めば聴き込むほど、作曲者のアレンジの妙が見えてくる。

曲の展開やメロディーライン。
それらが交互に折り重なって出来上がるアレンジ。

勉強になります。

楽曲に関わっているドラマー、ベーシスト、ギタリスト、
各ミュージシャンの出す音の良さが伝わってくる。

とくにドラムのフレーズのチョイスが凄く参考になります。
自分は打ち込みだとどうしても音数が増えてしまいます。
そんな時にプロのドラムを聴くと、

「あ、シンプルとはこういう事なのか・・・」

凄い勉強になる。

空間を作り見事に混ぜるミックスエンジニアの技

コレはもう職人です。
ミックスは今までずっと勉強してきたし、して行きます。
それでも全然理解しきれていない。

にわか知識では到達できないプロの技が垣間見えます。

勉強になる…

たとえ出来上がるものが劣化コピーだとしても、そこへ至るまでにあらゆる気づきや発見があります。
その気づきや発見がものすごく楽しい。

こんな曲もやりました。

梶浦由記さんの曲に対する凄まじい構築力。
その曲に関わるプレイヤーの技量の高さ。
あの複雑な歌構成と大量のバックトラックを纏めるエンジニア。

勉強できる部分しかありません。

この曲は原曲と違うアレンジになっているようでいて、実はあまり変わっていません。

原曲にある印象的なフレーズをギターなどに置き換えているだけ。
後は生音特有の音の強さでごり押ししているだけなのです。

ドラムなんてアクセント部分はほとんど原曲のまま。

アレンジとは名ばかりで「原曲」のパワーに完全に乗っかっているだけです。

でも、置き換えたギターのエフェクトの調整や違和感の無いようにするフレーズづくりは実地訓練のようで良い勉強になった。


出来上がるものがどうであれその過程が「気づき」「刺激的で」「発見だらけ」となると、もう「楽しい」と言う感想に尽きます。

幸いな事に、出来上がったものに対して色々な方が歌ってくれたり弾いてくれたりしてくれます。

楽しい事を楽しいまま終われるって良い事だなぁ~とシミジミ感じております。


さて、次は何しようかな・・・

( ^ω^)

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