【1】「コミケスタッフの悪ふざけにより怪我を負ったコミケスタッフのお話」

はじめまして!
emiru(@e_mi_ru_n)と申します

今回、タイトルの通りコミケスタッフ中、
同じくコミケスタッフの方により怪我を負いました

後々、保険関連にも関わってくることもあるでしょう
忘備録の為にも経緯をまとめました
(なるべく詳細を書いている為、文章は簡潔ではなく冗長です)

私自身、痛みとショックで混乱していることもあり
文面や時系列・対応者などにおかしな点があるかもしれませんが
何卒ご容赦くださいませ

コミケにご参加の方、
行ったことがないけど気になるという方、
スタッフの方、スタッフ業務に興味をお持ちの方

長文で、決して愉快なお話ではありませんが
「こんな事もあるんだ」程度に
軽くお読み流しいただけると嬉しいです

なお、最初にお断りしておきますが
「コミケ準備会はひどい組織である」
「スタッフはやめておきましょう」
などと訴えかけるのが主旨ではありません
(後述しますが、改善の余地はあると思います)

スタッフ業務を通じて出来た想い出や仲間は
この先も一生ずっと、私の宝物だと誇れます

皆さん、やり方は違えど「場」の継続に必死なのは分かりますし
その「場」を今まで守ってきてくださった事には、感謝しております

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軽く自己紹介をば
私は歴12年ほどのコミケスタッフで
レイヤーでもあり、声優の活動なども少々

夏冬の度にコスプレROMも制作しております
当日寝不足で参加する訳には参りませんので、
スケジュールと体調管理には万全を期していました

私なりに工夫し、楽しんでいただけるような…
高圧的にならず、注意でも和やかになっていただけるような
アナウンスを心がけていました
その甲斐もありまして

Twitterでは「名物」と呼んでいただいたり、
モノマネしてくださる方、
まんレポに描いてくださる方がいらしたり
「アナウンスのお姉さん」として
参加者さんに親しんでいただいておりました

ですが、楽しい面ばかりではなく

レイヤーさん画像を「Go〇gleで漁れるエ□」等と提示される責任者
現場の危険を訴えても耳を貸さない本部
ハラスメント被害者を辞めさせる総統括
「嫌い」「不快」「やめろ」参加者さんからのご批判

いろいろな事に悩みながらも、それでも

批判を受けた以上にたくさんの参加者さんに
「好き」と仰っていただきました
私も参加者さんにスタッフ業務そのもの、
現場の仲間が大好きです!

たくさんの方に心身共に応援していただいて、
幸いなことに長年続けることが出来ていました

更衣室→企業対応部→公共地区と部署異動し、
今回、公共地区担当は初めての登録でした

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8/11 18:30頃

C96 3日目
公共地区担当の全体終礼が終わり、本部に荷物を取りに行く途中のこと
(会議棟の7階、基本的にスタッフや関係者しか入れない場所です)
いきなり背中に強い衝撃を受けました

一瞬だけ男性の背中が目に移り、「え…?」と思った時にはもう遅く
靴底が私の足(踵の上、ふくらはぎ辺り)に当たった感覚があり
気が付いた時にはうつ伏せに転倒していました

いた、いたい…いたい…

痛みで息がつまり、何が起きたのか分からないショックもあって
動くことができません

一緒に居た友人が上半身を助け起こしてくれましたが、
やはり立ち上がることは出来ず
しばらく泣きながら痛いと訴える事しか出来ず
足を抑えて蹲っていました

****

周囲に人が集まり「大丈夫か?」というお声がちらほら
友人が「前も見ず悪ふざけをしている人がいて、この子にぶつかった!」と説明してくれ、
そこで私も「そうだったの…」とおぼろげに状況を把握しました

「大体あなた方はおかしい!控室での騒ぎ方も尋常じゃないし、
節度もなく大騒ぎしていれば起って当然!」と友人が激高してくれました

「他の部署でも騒いでる人はいる」との反論がありましたが
「じゃあ、こんな事が許されるんですか!?一人の女性を怪我をさせたんですよ!」
とバッサリ斬り捨て(かっこいい)

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とりあえず冷やした方がいいと持ってきてくれた
アイスノンで足を冷やしながら痛みに耐えることしばらく

スタッフの事前研修にて、
「傷病者の搬送ルートは決まっている。連絡も班長や責任者を通すこと
個人で勝手に救急車を呼ばないように」と習っておりましたので
何らかの診療手配をしてくださってるものだと思っていました

その間、何人もの方に「どうしました?」とお声がけいただきましたが
「つきと゛ばされ゛ましたぁ゛…」と涙声で返すことしか出来ません

公共地区担当の責任者さんがお越しになり
「救護室スタッフはもう帰っていない、病院を調べれるから待っていろ」
「見た感じ腫れてはいないから、骨折ではないと思う、こういう症状が考えられる…云々」
といった事を話されていましたが…

医療の資格をお持ちの方では無さそうで、お話されてるのはあくまで「可能性」のこと

痛みと、自分がどういう症状なのか分からない恐怖とで全く頭に入りません
ここでお話される事に何の意味があるのでしょう

そして病院名と電話番号の書かれた手書きの簡素なメモが渡され
「電話するように」と

病院の手配は自力なのでしょうか…?

半泣きになりながら病院にお電話
上手くお話できた自信はないのですが、何とか伝わったようです

1件目「担当の先生がいないので、湿布と痛み止めくらいしか出せない」
2件目「終日診断可能です。相手は分かっていますか?
この時間だと保険はきかず全額自費治療になるので、相手をつれてきて支払いをさせてください」

2件の結果を伝えるとまたしばらく待つようにとの事

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この時点でまだ床にへたり込んでおりましたので、
(幸いビッグサイトの方が丁寧にお掃除してくださってる絨毯の上)
友人が肩を貸してくれて何とかソファまで移動

スタッフ事務担当の方?がお越しになり(赤い服をお召しでした)
私の症状を気遣う言動は一切なく
「突き飛ばされたと言ってましたが悪気があって突き飛ばした訳ではない。
今回の事は事故です。傷つけるつもりは一切なかった。だから、事故として処理したい。これは事務的な話。病院にもその旨を説明してください」

今そんな事を仰られましても…
私みずから、再度病院にお電話してその旨をお伝えしなければ
診察は受けられないのですか?
そもそも、病院への経路手配は進んでいるのでしょうか…

そんな考えがぐるぐるとまわり、
ようやく私の口に出た言葉は「お答えしかねます」
友人も「事故扱いされたのでは後の補償などでこちらが不利になるかもしれない、お断りします!」
と強く撥ねつけてくれました

12年もスタッフとして頑張ってきたのに…
こんな心無い扱いを受けるとは思わず
痛みもまだ治まらずぼろぼろと泣いてしまいました

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そうしているうちにまた公共地区責任者の方がお越しになり
仰られたことは「まだ病院行ってなかったの?」

あの…?
行けるものなら今すぐに行って早く診ていただきたいですよ…??

ですが、搬送用のルートもあるでしょうし、
待つように言われたり病院に事故扱いにするように言われたり
そもそも自分でタクシーを手配するべきなのかそうでないのか…

責任者の方々の対応は、全く連携の取れていない理解できないもの

痛みとショックとちぐはぐな対応に混乱しておりましたが、
友人が付いていてくれたお陰で何とかパニックにならずに済みました
そうでなければ恐らく、私は一人で長時間放置されていたことでしょう…

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さすがに遅すぎるので、友人が本部に状況確認
加害者のおひとりであるA氏がお越しになりました
(A氏は電動車椅子にお乗りの方)

※今回の事は公共地区担当スタッフA氏とB氏の悪ふざけによるもので、
私に直接ぶつかられたのはB氏です

A氏「申し訳ない」
「B氏は未成年で親に相談しないとならない、責任は自分にある」
「今回の診察費とタクシー代は負担する」との事で、
ようやく病院に向かえる事になりました

この時点で接触から1時間…
そんなに時間がかかるものとは、到底思えません

たとえば、明らかに私より重症の方がいらして後回しに…
といったことでしたら一向に構いません

ですが、掻い摘んで聞いたところですが
加害者や責任者がされていたのは
「事情聴取」「お説教」「事務手続き」

これらは、怪我人の診察より優先すべき事でしょうか?

もしかして他の人が対応しているだろうという思い込み?
「誰も消防車を呼んでいないのである!」状態とはこの事…??

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タクシーを待つ間、A氏より軽くお話を伺いましたが
「スタッフ間の事でよかった、これが一般参加との事ならもっと大事になっていた」
「今後は悪ふざけを少な目にする」などと
一応の謝罪はされたものの、思いやりのない言葉の数々

痛みはだいぶ落ち着いてきましたが、
大事をとって車椅子を用意いただきました

私の荷物は友人が持ってくれましたが、
女性レイヤーの方なら、衣装の入った荷物二人分がどれほど大変か
ご理解いただけると思いますw

私「スタッフB氏はどうされているのですか?」
A氏「本部で反省しています」
私「すぐお呼びください。女性が一人で二人分の荷物を持っているのですよ
今のB氏がされるべき事は、反省ではなく私たちへのフォローです」

未成年とはいえ、まだ帰宅時間までは猶予がある訳ですし
何よりスタッフを務められるだけの体力ある男性です
そこはお力を貸していただきましょうか

B氏がお越しになり、タクシーに乗るまで荷物を持ってくれましたが
終始無言でした

****

一旦ここまで
続きます

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