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私たちに未来は無い


最後に会ったのは4/4、とあるターミナル駅で。



一緒に食事をしながら「毎日eのことばっかり考えてるよ」「こうやって一緒にいると本当にうれしい」と言ってくれた事を思い出す。その日以降も“ずっと会い続けることができる”とどこかで信じてしまう馬鹿な私。そう言っておくことで、中野くんは私の気持ちを繋ぎ止めたいんだろう。たまに仲のいい私と気持ち良いSEXをしたいんだろう。そんな都合の良い女であることはわかっている。


しかし、悪いのは私を都合良く扱う中野くんではない。私だ。


中野くんの浮気相手は50代の私。30代同士の同棲カップルの仲を拗らせてしまった私は地獄に堕ちなくてはいけない。


この先見ることになる地獄。神様は「いまのうちに身を引きなさい、いまなら許すから」と“逃げられる時間”を作ってくれているのにそれをわからずにいる。気持ちがどうしても中野くんから離れられない。



本当に馬鹿だ。





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