満たされた人事例集

満たされた人は仕事が忙しくとも、イライラしない。人にあたることをしない。ご飯を食べておらず、お腹が空いているという状態に近い。あまり活発に動けない。という形である。

不安な人はお腹が空いていると、イライラする。不機嫌になる。何か欲を満たされていないと、態度が変わる。

満たされた人がお腹が空いても不機嫌にならないのは、お腹が空いていることを自覚しているからだ。自分はお腹が空いていて力が出ない。知っている。仕事や生活で忙しくとも、その状態が忙しいと知っている。一歩引いて自分を見ているので、自分の感情に巻き込まれることがない。

もちろん満たされた人も不安になる時はある。家のすぐ近くで火事がある、大雨で川が氾濫して外を歩けない、そういった時に不安になる。

渦中の場合は、いつもより冷静になる。自分の不安で縮こまる気持ちを理解しつつも、冷静になろうとする。意識する。そうして安心できることをする。情報を集める、未来を予想する。しかし、自分にできることは少ないので、じっと安全な場所で待つ。ただじっとしてやり過ごす。

不安な人はこのようなことが起こるとパニックになる。ヒステリックになる。逆に事象を面白がって自分から干渉しに行ったりする。誰かと積極的にかかわり、その刺激を楽しむ。

満たされた人は自分を客観視できる。不安な人は常に主観的である。気持ちで動く。女性の脳は右脳が発達する傾向があり、男性は左脳が発達するという説がある。女性は感覚に強く、例えば赤ちゃんの顔が少し赤らむことやその声の変化に気づくことができることもある。男性は論理に強く、整理して割り切ることができることもある。この説から主観的であるのは女性であり、客観的であるのは男性と分けることもできる。

それでは男性の方が満たされているのかと言えば、それは異なる。女性だってその中立のような立場である人だって満たされた人はいる。満たされた人は自分のことがよく分かっている。好きなことを自覚している。それしか残らない場合もあるし、試した結果見つけた場合もある。

いかなる場合でも、満たされた人は自分にこたえる。無理をしない中で周囲の、世の中の流れを観察する。客観視する。そうして自分のやりたいことを自然とやる。どんなに忙しくとも、自分にこたえるようにしている。すると不安に囚われることがない。満たされたままである。

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