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どうすれば幸せになれるのか

 誰もが幸せになりたいと思います。子どもの頃は幸せは意識しなかったものですが、みんなと過ごす中であったり、社会とかかわるようになって徐々に「幸せ」について考えるようになります。

 「自分にこたえる」と幸せになれます。それでは自分にこたえるとは一体どういうことなのでしょうか?

 自分にこたえるとは「エゴのない意欲」にこたえることです。エゴのない意欲とは理想がないやってみたいことです。「こうしたい」という目的がない意欲のことです。しかしこの意欲を持つのはなかなか難しいものです。

 子どもの頃は誰しもが周りに頼ります。大人にご飯をつくってもらい、寝床を用意してもらいます。洋服を着させてもらいます。周りからふるまいを整えてもらっていると、次第に自分でもやってみたいと思うようになります。周囲と依存的な関係であったところから、自分でやろうとする自発的な関係へと変化していきます。たとえば自分ひとりで洋服を着ようとしてみます。エゴのない意欲はここで洋服を着ようとしないことです。気付いたら、服の中でボタンから見える周囲の明かりが楽しくなって、「ケムシごっこ」をはじめているようなことです。服の中から見える明かりが楽しくなって、「服を着る」という目的を忘れて何かに取り組んでいることです。

 大人になって「ケムシごっこ」をしている人は変な人です。服を着ている途中でケラケラと笑っている大人がいたら、周囲はおそらく引くでしょう。大人はそれを理解しているから、なかなか「ケムシごっこ」はしません。自制する意識が働きます。

 自分にこたえるとは自分の興味のあることを期待なくやっていることです。やってみたところ、どうなるかなどとは考えないことです。

 「エゴのない意欲」に従っていると、個性的になります。周りには理解できませんが、自分の心がトキメクようなことに囲まれています。すると「閃き」があります。洋服の中でもっと光が見えたら楽しいのではないかと閃き、光るオモチャを入れてみたりします。より一層個性的になっていきます。この状態はとても幸せに感じます。「体験と一体化している」なんて言う人もいます。

 個性的になるとなぜか「コアなファン」がつくようになります。つたない自分でも、面白いからと応援するような人が現れます。生み出すもの全てに興味を持つ人が現れます。その人たちの数は表現すればするほど多くなっていきます。

 そうしていつの間にか、かつては欲しかったお金や余裕のある時間を得ています。自分の好きなことしかやっていない状態となります。幸せになっています。

 

 

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