正しいことを言う人

言われなくても分かってるよと言うことをわざわざ言う人がいる。

傷ついている時に、ほら〇〇が仇になったからそんなことになったんだと言う。うまくいかなかった時に、〇〇できれば成功すると話す。

思い通りに物事を成し得なかった時に、1番反省しているのは自分である。反省せずとも、あっこれが原因でできなかったなとなんとなく察知する。しかし、ベストは尽くしたし、結局のところうまくいかなかったものは仕方ない。しかし、正しいことを言いたい人はそれを放っておかない。

正しいことを言う人は、心の底で不安を感じている。自分の状況が何かしらで脅かされると思っている。そのため、巧妙な形でマウントを取る。自分はすごい人だ、できる人だということをうまく主張する。相手が失敗している時に自分の成功体験を話せば、それは効果的だ。ぐぅの根も出ない。

安心している人は正論を振りかざさない。アドバイスを言う時は求められた時である。そうでない限りはあれこれ言ったりはしない。それは大変だったね、次はうまくいくんじゃないと話す。

別に勉強だって、仕事だって、育児だって、介護だってうまくできなくていい。人には人それぞれの得意なことがある。得意なことは得意な人に任せておけばいい。できる人に任せておけばいい。

自分は弱点を克服するよりも、まずはゆっくり休むことである。何か大変なことになっているのであれば頭を空っぽにすることである。するとエゴのない意欲が湧いてくる。やってみたいことだ。それに従えば、下手でも楽しむ。いつの間にかできるようになっている。正しいことを言う人の声を気にしなくなることができる。囚われや執着のある人を、そういった状態もあるよね、と受け入れることができるようになる。自分にこたえていつの間にか満たされるようになる。

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