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申し訳ない気持ちを抱く人

自分は何もできていない、と申し訳ない気持ちになる人がいる。そのような人は周囲からどんなに大丈夫と言われようとも大丈夫と思えない。どんなに安全な場所に身を置いても、大丈夫と思えない。申し訳なさを感じている。自分のやりたいこと、好きなことが分からない。
申し訳ない気持ちを感じるのは、これまで人にこたえてきたからだ。これ良いでしょ?と聞かれたら、あまり素敵に思っていなくても、いいね、とこたえていた。そうしないと相手は不機嫌になったし、友好な関係を築けなかったからだ。何かできることがあったのに、できることをいいとされなかった。周囲と違うとされた。それが恥ずかしいとされた。
申し訳なさを感じる人は、休もうと思っても休めない。どこかソワソワする。そこにいてはいけないと思う。変わるのもダメで、変わらないのもダメという、がんじがらめに合う。心が大変窮屈で、次第に何も感じないようになる。ワクワクするや悲しいも感じなくなる。

ひとりになり、頭を空っぽにすることは、自分を大丈夫と思うことに繋がる。申し訳ない気持ちを手放すことができる。しかし、申し訳ないと思う気持ちで休み、頭を空っぽにすることが難しい。どこか罪悪感でいっぱいになる。

頭を空っぽにできない場合は、何もしないことだ。15分でも口を閉じ、手に力を入れず、ゴロンと横になる。横になるとあれこれ思考が湧いてくるが、それらを、気にとめないようにする。はじめのうちは環境になれなかったり、余計自分の思考で忙しない気持ちになっても、その状態に慣れる。慣れることで"静寂"を覚えていくことである。

静寂は衝動的にならない。このままでいいかという気持ちになる。そのままゴロンと横になることを続けようと思える。そのうちに寝ていることもある。

静寂を覚えると、自分の意欲にも気づけるようになってくる。これが食べたい、あれが食べたい。そのような気持ちにこたえることである。

そのような中でも、不安になったり衝動的になることはある。それでも、少しずつ頭をからっぽにして、湧いてきた意欲に応えていると、安心できるようになる。結果的に何事もうまくいく。何か能力をつけたりできることを増やさなくて良い。まずは休むことである。

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