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みんな仮面つけてる

私は2回転職したサラリーマンだが、色々な環境を見て思うことがある。それは、サラリーマンに仮面をつけている人が多いということ。つまり、囚われがある人が多いと思う。

今期の目標は〇〇だから、〇〇を目標にやっていこう。上司とそのようなコンセンサスを期初に取ったとする。しかし、業務を進める中で上司はこう言ってくる。「〇〇の目標のためには、〇〇という目標がいい、そのためには〇〇という手段が有効だよ」
上司は部下が実施している業務を直接やっているわけではないので、正論を話してくる。しかし、現場はもっと複雑だ。周囲のメンバーの性格、組織のルールや風土上、実は△△という手段の方が、無理なくうまく回ることもある。しかし、上司は正論を曲げない。上司の意見を無視してそのまま△△を進めようならば、その後は自分のやり方であるのだなと放置するか、執拗に〇〇を強要する。

少し極端な例を話したが、これは過去や未来に囚われ、内心は不安を抱えている人の行動パターンだ。明らかなモラハラ、パワハラは問題視されやすいが、この手のコミュニケーションはあまり問題にならない。

しかし、支配しようとする態度、冷酷な態度、強要する態度、操作しようとする態度、攻撃してくる態度、何かに迎合する態度、何かと回避的な態度は、周囲の人を疲弊させる上に、自身も病んでいく。

自身が病んだ場合は、行動がどんどん自分勝手に、不機嫌になっていく。いつも何かとイライラしており、切羽詰まっている。逆に、声色や態度には全く出さないが、だんだんと誘導したり、強要することも多い。

どうしてこんなにも闇に包まれているのかと思う。表から見たらとても美しくても、内情はどこかドロドロしている。おそらく、上記で書いたことはどんな会社でもあると思う。

しかし、インテリが多い世界になると、理論の隙を見出すことが早く、相手の弱いところを瞬時に握ってくる。発言の場ではそれがわかっているから、あえて意見を切磋琢磨するところとして、意見をぶつけ合う。

研究の世界ではそれが顕著に出る。側から見れば、ものすごく喧嘩をしているように見えるが、本人同士は意見交換をしているだけと捉えており、相手の理論の隙をいかに見つけてそれを指摘するかの場となっている。相手に経緯を払って、相手と同等以上の理論武装で弱点を指摘して論破することが礼儀だと考えている人もいる。熱量をかけなければ、次からはすぐに相手にされなくなるからだ。そのため、あえて弱みには言及せずに、どうすればより良くなるか意見を述べるというルールをつくって運用するところもある。

これが社長や経営者となると、毛色が変わっていい顔をする、駆け引きの世界となっていく。正直ね、と本音を語る人も、何か目的があってその姿を演じていることも多い。社長や経営者、管理職に多いと思う。私は最近、サラリーマンを続けている限り、こういった仮面をつけている人に囲まれ続けると思っている。



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