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統合的な人(秀才性質 虫さん性質編)

私は理系のサラリーマンだが、これまで研究や開発などをしてきた。そんな中で、私は天才的で頭の良い人ー私は統合的な人を呼んでいる人を見て、その人たちは非常に満たされていると思った。そんな統合的な人の特徴の一つである秀才性質を紹介する。秀才性質は虫さん性質と鳥さん性質の2種類の性質があるが、この記事では何かを追求することが得意な虫さん性質について実体験を元に語る。


秀才性質のNさん

Nさんは職場が同じであった。Nさんは一つのことに取り組み始めたら、熱中して飽きることなく取り組んでいるような人だった。理系の多くは論理脳で、パズルや計算が得意であるが、Nさんにもその特徴が当てはまった。そんなNさんが他の理系とは異なったのは、何かを追求することがものすごく早いことだった。プログラムでは、誰よりも早くコーディングをした。アジャイル開発と呼ばれる手法が得意だった。アジャイル開発とは、設計と実装を細かなサイクルで実施していくことであるが、このスピードが類を見なかった。新しいことを始めると誰よりも先に潜っていき、その全容を把握していた。
例えば、ゲームに例えるとエンディングまで、それはそれは早く終わらせて、さっさと2周目を始めるのだ。1週目でここは大切というポイントは分かってるので、2週目は目的に応じて深掘りしていく。2週目に時間をかけるのかと言えばそうではなく、最初に決めたターゲットをクリアすればすぐにまた3週目をはじめる。Nさんの場合は、プログラムの作りこみが早い、設計が早いという点でそれが顕著に出ていた。

虫さん性質の特徴は、その世界のモデルーフレームワークー構造
つまりは、重要なキーワードや成り立ちを把握することが早いことにある。多くの人は、自分の趣味嗜好に乗っ取り、途中から楽をするようになったり、何度も同じことを反復したりする。これは自然なことで、初めてやることは負加がかかるのでしばらくやっていると、脳がだらけてくる。同じ思考を繰り返すようになる。対して、虫さん性質は自分の脳をだらけさせることがない。新鮮な状態にする作法を心得ている。物事を深掘りするが、すぐに表層に出てきて、全体を俯瞰する。あれ?これって何のためにやっていたんだっけ?ということがない。上記の記事にある統合的な人の特徴から引用すれば、こちらが当てはまった。

・[思考]物事を俯瞰的に捉えている

なお、私が会った中では、虫さん性質は元々それができる人と
元々それができる人の真似をして虫さん性質になった人がいる。どちらも、虫さん性質を極めた形としては同じで、物事に着手すると、掘っては出てきて、掘っては出てきてを高速で繰り返し、深掘りしすぎず全体を見通すことに長けている。

何かを追求する人は多くいるが、虫さん性質の人は、どうすればそうなれるかの条件を語ることができる。世の中に法則としてすでに成り立っていても、それをあたかも自分で発明したかのように話すことはできる。それに加えて、自分はどんなところに苦労した、ここを見通すとこんな世界が見えたなど独自の解釈を語る。つまり、一から自分で考えて、既存の世の中の法則に行き着いている。

Nさんは音楽が好きだった。そのため、自分でアンプ(バンドなどにも利用される音を増幅、音量を大きくする機械)を作っていた。アンプは自分が好きな音楽を良い音で聞きたいから作っていた。そこには、高い値段で売りつけてやろうといった野心や、すごいものを作って世間をあっと言わせてやろうといったエゴはなかった。また、多くの知識を持っていたが、自分の目的に応じて、知識の中から手段を引っ張ってきて物作りをしていた。始めると壁にぶち当たることも多いので、その時は自分でどうすれば、作りたいものを作れるかと考えたり、たくさん試して、ボツとなるものを作って知見を増やしていた。なお、このタイプを虫さんタイプと名付けたのは、ミクロな目で世界を観察にいく傾向があり、小さな目、つまり虫のような目で世界を捉えるところに由来する。上記URLから引用すれば、次が当てはまった。

・[行動]子供のように無邪気で、自我なく行動する。
・[行動]論理的思考ができるが、それを手段として利用し囚われない。

また、論理的な思考に長けているので、ある事象を決めつけたりしない。周囲はNさんのことを変わった人として接したが、本人もそれを理解しており、自身の行動を変えることはなかった。むしろ自分はそういうキャラクタだからとネタにしていた。別に嫌われているとか避けられているというわけではなく、純粋に自分が好きなことをした結果、周囲と違っているということを認識していた。上記URLから引用すれば、次が当てはまった。

・[思考]事実を事実として認識し、勝手な解釈を加えない

Nさんは趣味の工作を自作のHPに掲載していた。それが、出版社の目に止まり本を出していた。理工系の本は大学教授や場数を詰んだエンジニアが執筆する事が多いが、Nさんは自分の気付きを記事にして発信していた。それが出版社の目にとまり、本を出すに至っていた。今のように誰でも本を出せるという世界ではない中、日々勉強をし、気づいたことを、考えたことを、知見を記事にしていた。上記URLから引用すれば、次が当てはまった。

・[行動]常に挑戦(勉強、新しい発見)をしている

Nさんはどんどん自分のできることを増やして楽しんでいたが、運動や休息を適度にとっていた。部活動で運動系であったこともあり、身体を動かすことは苦ではないようだった。熱中しては、休み、また新たな創作を日々続けていた。また、その見た目は普通で最近流行っているものに興味を持って着た。興味を持ちつつも。ポケットがたくさんついているズボンを好みはいていた。上記URLから引用すれば、次が当てはまった。

・[生活]休息と熱中のバランスがとれている
・[見た目]身なりは普通。ブランド物に固執せず、自分の好きなものを着る

また、Nさんは何かに固執することがなかった。現在は技術をやっているが、自分の好きな音楽もやりたいと話していた。執筆することも好きだった。技術の知識を積み上げていたが、各地を転々とするバンドマンやどこかに引きこもって執筆をするのもいいかもしれないと笑っていた。しかし、今は技術でまだまだやりたいことがあるからそっちの世界には行かないんだと語っていた。これまで積み上げたことや成果があったが、それに囚われていなかった。また、情熱を注いで何かを取り組んだと思いきや、休日は同期と遊びに行っていた。友達とあれこれ話、皆に慕われ好かれていた。

・[思考]過去や未来に執着しない。
・[性格]バランスの良い性格。エネルギッシュ、冷静、共感力もあり楽天的

最後に

Nさんの特徴は物事を深堀しても、すぐに表層に出てきて、その世界のことを一歩引いて捉えて体系的に捉えるところにある。物事を俯瞰して観察する。



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