信じられないと言う人

〇〇するなんて信じられないと言う人がいる。〇〇には大抵その考え方は今となっては古いやその集団でしか通用しない価値観が入る。しかし、当の本人はそのようなことを思わず、〇〇するなんて信じられないと言っている。自分は正しいと思っている。

このような人は自分を正当化したい人だ。正しくありたいと思う人だ。どこか差別的な人だ。変化を嫌う人だ。物事を受け入れない人だ。そのような態度を取るのにも理由がある。

信じられないという人は避けがたい困難を経験してきた人だ。例えば、好きな人が遠くに行ってしまう、頻繁に会えなくなってしまう、長い間疎外感を感じてきた、毎日なんだか変わらない日々を過ごしてきた、など様々である。

避けがたい困難は誰でも経験する。生まれて人と関わり、ひとりで何かできることが増えたり、物事の意味を理解できるようになる過程で経験する。しかし、その過程の中で自分の気持ちを受け入れられない環境に置かれたりする。甘えられない環境である。ありのままでいいとされない環境である。それでも、置かれた環境の中で必死に頑張ってきた。なんとか乗り越えてきた。その環境の中で自分の心の平穏を保てる形を見つけてきた。”常識”と本人が思える何かの考えを築き上げた。その常識を破ろうとする形に触れると、〇〇するなんて信じられないと言うことに繋がる。

避けがたい困難を経験して、〇〇するなんて信じられないと考える場合は、ゆっくりと休むことである。頭を空っぽにすることである。すると、エゴのない意欲が湧いてくる。これまでのことを回想してこれをしようと考えず、将来のありたい姿を想い描いてこうすると良くなると計算して取り組むことではない。そのようなことを考えず、やってみたいからやることである。それは下手でも構わない。何か新しく学ぶ必要もなければ、できるようになる必要もない。ただ、楽しめばいいのである。どのような方法でやってもいい。

すると、ユニークなものを生み出している。表現している。それはその人がやったなと分かる形のものだ。すると、いつの間にか同じような人に囲まれている。安心している人だ。安心する人に囲まれると、更に満たされるようになる。中には〇〇するなんて信じられないと話す人もいるが、そのような人のことも受け入れることができるようになる。〇〇するなんて信じれられないと話していた自分から、そのような価値観も受け入れ、より自分にこたえる人になれる。


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