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自分にこたえるとは何か

自分にこたえることは、自分らしさが出ることだ。それでは自分らしさとは何か。私は人が自分の表現を見た時にその人らしいねと言うことだと思っている。

例えば、初対面の人の大部分に”あなたは明るいね”と言われたら、明るい自分らしさが出ている。対して、初対面の人に”あなたは明るいね”や”あなたは物静かだね”など見られ方が異なる場合は自分らしさが出ていない可能性がある。周囲に対して自分を演じている場合がある。他にも友達を家に呼んだ時や電話に出た時の様子を家族から”いつもと本当一緒だね”と言われる場合も自分らしさが出ていると言える。様子に傾向があると自分らしさが出ているとなる。

それでは自分らしさを出すためにはどうすればいいか。それは一軍を抽出することである。自分の身の回りにあるものを並べて、その中から自分が最も惹かれるものを選択する。心地よい、お気に入りだ、ときめくと感じるものを選択する。すると自分らしさが見えてくる。

一軍を抽出することは比較することである。フィーリングと思いがちだが、この作業は実は論理的だ。モノを並べた時に、好きなものを選択している時は、一歩引いて物事を捉えている。どれが自分が好きかということを軸に選択する。好きと思えるものは、人によっては思い出が詰まっているかもしれない。便利なものかもしれない。人それぞれであり、選んだものはある軸によって選択している。

部屋の片付けが苦手だと言う人は、この軸を持つことが苦手な人だ。優柔不断な人だ。優柔不断であるのは周囲に対してこたえてきたためだ。大変な環境をなんとかこれまで乗り切った人だ。人生で最も困難であったと言える時期を過ごしてきたためだ。そのような場合は、ゆっくり休むか、わからないなりにも、少しずつモノを整理することを始めてみることである。捨てる、取っておくを選択すると、そのうち一軍だけが残る。自分がトキメキ、便利なものしか残らない。その様子は引っ越しの時に次の家に持っていくと決めるのと近い。一軍のものは数が少ない。10か20くらいには絞れると思う。

人生悩んでいる人は自分らしさを出す練習をするといい。これは無理のない身の回りのことから始めることだ。先程例にあげた部屋の片付けから始まり、もしnoteを運用しているようであれば、そのお気に入りだけを厳選する、フォローする人を厳選する。別にフォローを外して相互フォローしている人から何か言われるかもとか不快に思うかもとかは気にしなくていい。確かに相手が仮にそれに気づいて、”あ”と思うことはあるかもしれないが、自分は自分をより心地よくするためにささやかに動いているだけだ。自分が満たされれば、結果的に周囲も満たすことにつながる。そのため、始める時には悩むかもしれないが、そこは割り切って取り組むといい。他にもInstagramやTwitterなど他のSNSをしている場合も同様である。一軍だけを残すといい。そうして徐々にリアルな世界でどうしたいかも考え始める。例えば学校や会社、バイト先、習い事、ママ友付き合いなどである。勢いで学校で何かすることを辞める、会社を変えたり辞めたりすると、不安に苛まれる場合がある。無理をする必要はないのだ。徐々に身の回りを一軍で固めていけばいいのだ。すると、自分がメインでやっていることでも、こっちの方が自分らしさが出せると判断できるに至る。より満たされるようになる。


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