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不安が湧いてくる人

限りなくストレスがない生活をしているはずなのに不安が湧いてくる人がいる。例えば、定期試験が終わってゆっくりした時を過ごせるはずである時、受験が終わって自由な時間を得ているはずの時、就職活動が終わって追われていない時、働くようになって収入があるのにお金が心配になる時、貯金もありある程度生活は安定しているのになぜか満たされたない時である。

このような人は避け難い困難を経験した人である。大変な環境に置かれてきたため、将来にことに対して考えることができるようになった。予測して行動することができるようになった人だ。世の中の仕組みを理解してそれに対応してきた人だ。

不安が湧いてくるのは、自分は大丈夫と思えていないからである。理由もなく大丈夫と思えていないからである。今の状態は何かの状態の一つと捉えられていないからである。不安だから人に対してこたえ、人からかけられるエネルギーや想いにこたえたいと思う。

もちろん人からの想いにこたえたいという気持ちは誰もが持つものである。しかし、自分の気持ちは置き去りにして人にこたえることに夢中になる人がいる。それが幸せだと思う。自分に意味があるように思える。しかし、その想いにこたえていても不安が消えることはない。時間が経つにつれて不安は増していく。

人にこたえるだけでなく、自分で何か目標を決めてやってみた場合でも同様である。周囲の真似をしてみた場合も同様である。試験で高得点を取ってみても、進路を決めても、お金を稼いで見ても、生活を安定させてみても、不安を感じている場合は何をしても満たされない。なんだか大変な環境に置かれる。疲れる。やる気がでない。

このような人は頑張ってきた人だ。何かできるように、叶えるように思考錯誤してきた。なんとか大変な状況を乗り切ってきたのだ。

そのような場合は、一息つくことである。何もしないことである。口を閉じることである。ゆっくり休むことである。ひとりになることである。すると、エゴのない意欲が湧いてくる。何か少しやってみたいなという好奇心が湧いてくる。それに乗っ取って行動してみることである。自分で考えて、やってみる、試行錯誤してみること。それは先人が本人の経験をもって語っているかもしれない。だとしてもやって見るのだ。すると、自分なりの道が切り開けている。何か得意なことができている。やってて楽しいことができている。それはいつしか多くの人に認知され、人が集まってくる。なぜかお金を稼げるようになっている。自由に色々とすることができる。より満たされるようになる。

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