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nofio所感 (Valve Index専用の無線化アダプター)

2019年6月28日に発売され、公式の修理サポートが終了し始めているValve Index。そのValve Indexに対しての無線化キットが2022年9月26日にクラウドファンディングを開始し、当初は2023年3月に届く予定でしたが、延期が続き、結局2024年3月に届くことになることなんてあるんですか!?

あるんです。そう、nofioならね。

延期とバッカーに対しての対応はクラウドファンディング宿命なので受け入れて、後続のために人柱として製品については感情抜きで所感をまとめたい。nofio japanというかIMRnextはきちんとした対応をされていると思います。

結論から書くと無線化キット自体の無線化はよくできているが、後述する要素によってのニッチな要素のVRデバイスでもさらにニッチな層向けの製品になっているので、合わない人は本当に合わない製品である。

HMDの画質にこだわらず、マイクとスピーカーを重要視せずにlight house環境の完全無線フルトラッキング環境を構築したい人向けの製品である。

無言ダンス勢や動画勢には最高かもしれん。

逆にワールド探索やVR睡眠、VR飲酒といったワールドでフレンドと集まってお喋りするという用途には全くもって向かない。

なぜ、そのような結論に達したかというと。

最大の欠点がnofio無線化キットのファンがめちゃくちゃうるさい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

受信機と送信機、両方うるさいのである。もちろん、受信機はとても熱いのでただでさえ熱いHMDがさらに熱くなる。

最高画質だと環境によってはブロックノイズとブラックアウトが頻発するので、画質を下げると改善が見られる。これは今後のアップデートで改善が見られることを期待する。

また、セットアップはこういうニッチな製品に慣れてない人には詰まる初見殺しが複数あるので、それも意見が分かれる部分なのかも。マニュアル通りやればできるが、ソフトウェアがわかる人前提の仕様で親切ではないのでセットアップできずに断念してしまっちゃう人もいるのもわかる。こうする理由は非常に理解できるが、製品に対してソフトウェア側が追いついていないというのが感想です。それとデバイスを認識するのに数分かかることが多いので、これもセットアップで躓く要因なのかも。

うるさくて、熱くて、解像度が下がっても純light house環境で完全無線フルトラを行いたい人に向けの機材です。用途がニッチすぎるので、Valve Index持ってるからとりあえず買うかとはやめた方が良いと思う。VRChatでValve Indexに対して魅力を感じて使い続けている人程合わないと思う。

以下に所感を記載する。

開封レビューや内容物はちゃんとしたレビューする人が出すと思うのでVRChatで使う人目線のざっくりした内容です。

なぜか、ニット帽と靴下とぬいぐるみが入っていた。なんで?

梱包は丁寧で、長い船旅にも耐えられる形で良いと思う。説明書は英語は読めないが、なんとなくでセットアップできたので絵があるは非常に楽。英語のセットアップガイドの動画を見ながらでもできると思う。

受信機のファームウェアの更新やPCとのペアリング接続の際に本体とPCを接続する際にロゴのある右側ポートで行う際に左側ポートにも一緒に公式バッテリーを繋がないと認識されないのは初見殺しトラップなので気をつけよう。また、送信機にはindexの電源を流用してるのでそちらから電源供給している状態で接続をしないと認識されない。認識するまでには、数分間かかることがあるので機材の様子を見ながら接続に失敗してそうなら再起動や端子の抜き差しが必要である。セットアップで一発で接続できることがなかったので、困ったらPC再起動、電源ボタン長押しで機材の電源オフ、USB端子の抜き差しを臨機応変かつ柔軟な対応が求められる。


受信機は右側の端子でPCに接続する際に左側端子にバッテリーが接続されてないと認識されない。
送信機はValve Indexの電源ケーブルの接続した状態でPCへ接続しないと認識しない。

ケーブルの抜き差しはiFixitの分解記事を見てから抜こう、僕は力入れすぎてバンドがちょっと割れた。

HMDへの収まりは非常に良くできている、素晴らしい!!複雑にせずに輪ゴムで固定する方法なのも好印象。フィット感も良い。送信機も壁掛けできるようになっているので、ドングルと同じで広い空間を取れる場所に設置できるようになるので良い。もちろん、このように雑に置いてもちゃんと認識するし混線しないので別バンドなのかな?

ドングルに対してカスの配置

重量については確かに重い。しかし、カウンターウェイトとなるので普通のValve Indexよりもバランスは良くなるので付け心地は良い。

ファンの音は近所の朝5時から吠える小型犬よりうるさい。後頭部に直接ファンの音が伝達するので、実際の音以上にうるささを感じる。送信機側もかなり音がするので、ベースステーション2.0のモーター音が可愛いくらい。神経質な人は厳しいと思う。

無線化についてはとてもすごい!!!!
他の製品と比べて申し訳ないがVirtual Desktopくらいすごい。
体感ではレスポンスに対して遅滞を感じられない、有線と同じ感覚でフルトラの動きがHMDに反映される。

ブロックノイズについてはフレームレートを90Hzに下げて、レンダリングを自動にせずに100%にしたら改善したが解像度が下がったのでいつもと同じ感じではないしブロックノイズは0ではない。
弊環境では高解像度にするとブラックアウトが起きる。

ホットスワップ対応なのはわかるけど実際VR中に電池を差し替えるの手間なので2時間くらいしか遊ばない人が使うのがちょうどいいのかも。
それか全身バッテリー括り付けマンになる。

総じて、Valve Indexの無線化キットとしてはよくできているが、なにぶん
ファンがうるさいのでVRChatでの利用に対しては注意が必要である。
あいつ、nofio使ってるからいつも口からファンの音がするんだよなとか思われても嫌だし…。

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